今回は2020年11月4日にリリースされた「キラーソファ」を鑑賞しました。
ソファが次々と人を襲うホラー映画。
キラーソファのかわいらしさは必見です。
さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。
「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。
あらすじ
フランチェスカは事件に巻き込まれ行方不明になった知人の所有するひとり掛けソファを譲り受けることに。だが、そのソファは呪われていて、フランチェスカに恋をしてしまい…。
スタッフ・作品情報
監督:バーニー・ラオ
原題:Killer Sofa
製作年:2019年
製作国:ニュージーランド
上映時間:81分
キャスト
ピイミオ・メイ
ジェド・ブロフィー
ナタリー・モリス
ジム・バルタクセ
映画サイトでの評価
海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中3.5点(881件の評価)。
国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.7点(72件の評価)。
ストーリー紹介
※まずは重要なネタバレなしで行きます。
・主人公はフランチェスカという女性。
・彼女の家に、あるソファが届く。
・フランチェスカと同居しているTJがソファに襲われけがをする。その後、TJは実家に身を寄せるが、追ってきたソファによって殺されてしまう。
・ソファはフランチェスカの周りの人間も次々と殺していく。
・ソファの中には、フレデリコという男性の遺体がおさめられていた。そして、その遺体には大昔に死んだ男性の魔術師・ジェラールの霊魂が取りついていた。
・ジェラールはフランチェスカに何かを求めている様子で、彼女に向かって「ヴァレリー」と呼びかける。このヴァレリーとは、ジェラールの妻で、現在その霊魂はフランチェスカに取りついていたのだった。
ここから重要なネタバレあり
・ジェラールとヴァレリーは、それぞれグレイビーという捜査官とフランチェスカの体を乗っ取てしまう。
・ジェラールたちは、久しぶりの再会を喜び、フランチェスカの家を出てどこかへと歩き去ってしまう。
ここでエンディング。
感想
※今回は重要なネタバレなしで行きます。
ジャケットは、牙をむくキラーソファ。キャッチコピーも気がきいている。
いま、無機物殺人鬼ホラーにハマってまして…。きっかけは、「ドローン」、「パペットマスター」という「本来は心を持たない無機物」が襲ってくる映画に出会ったからでした。無機物なのにどこかユーモアがあり、かわいさもありそれでいて残酷、というエキセントリックでハチャメチャなキャラに魅了されてしまいました。
今回、僕の感想は上記2作品と同じ類の面白さをどれだけ提供してくれるかという視点から書いています。かなり偏った記事だなと思うわけですが、まぁその辺は気にせず書いていこうと思います。どう考えても上記のポイントが最大の魅力だ!と思いますので。
キラーソファ、かわいい
「無機物なのにどこかかわいらしさがあること」が本作「キラーソファ」に求めたことの一つなわけですが、キラーソファがとにかくかわいくてその点では大満足です。つぶらな瞳とへの字型に曲がった顔が特徴ですが、その顔でこちらをじっと見つめる姿が最高。
ユーモアもある
本作は、「ドローン」に似たタイプのユーモアがあり、この点でも満足。どういうユーモアかというと、バカっぽさ、チープさをあえて狙っていて、しかも、爆笑というよりはニヤニヤ、小笑いぐらいのさりげないユーモア。たとえば、キラーソファがベランダからこちらを見下ろしている、ある男が映画を語る動画が無駄に流れている、ネットサイトを見ながらまじめな話をしているときにそのサイトにやたらとスキンヘッドの男の変な写真が表示される・・・などなど。
そして、一番良かったのは、キラーソファと主人公・フランチェスカの攻防シーン。フランチェスカがガソリンをその辺にまいてマッチで火をつけようとしたところ、キラーソファが息でマッチの火を消すというのが何度も繰り返されます。まず、火を消すキラーソファの口元がかわいらしいのが一点。そして、この攻防の見た目のバカらしさが最高に面白い。フランチェスカがキラーソファに向けてわざわざマッチを突き出すようにするところもバカポイントが高い。火を消されないよう後ろを向いてマッチをすればいいのに!このシーンは面白すぎて幸福感さえ感じます。
そういえば、ラルフという男がフランチェスカの家に不法侵入するシーンのキラーソファの反応も面白い。侵入してきたラルフに向かって「誰だこいつ…」といった感じのまなざしを向けるキラーソファ。どこかドン引きしているようにさえ見える。
設定をしっかりと語りすぎ
個人的に、キラーソファ周りの設定をしっかりと語りすぎている点は余計だなと思った。キラーソファの正体を説明するときにディブクやら大昔の魔術師やら、やたらと入り組んだ設定を盛り込んでるけど、観ていてこんがらがるからやめてほしかった。霊能者らしきジャックというおじいさんのシーンも正直なくてよかったかな。もっと気軽にバカっぽさを笑える作品にしてほしかったというのが個人的な感想です。
総評
僕が求める無機物殺人鬼映画のポイントがしっかり入れ込まれていて満足な出来でした。ただ、キラーソファの正体に関して設定を作りこみすぎていて、正直底はかったるく感じました。
ということで、評価は9/10としました。
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
コメント