「ジョナサン-ふたつの顔の男-」映画感想(ネタバレ)多重人格をテーマにした人間ドラマ

ジョナサン ふたつの顔の男(吹替版)
ジョナサン ふたつの顔の男(吹替版)

「ジョナサン-ふたつの顔の男-」は2018年のアメリカ製サスペンス映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ビル・オリバー

キャスト
アンセル・エルゴート
スーキー・ウォーターハウス
パトリシア・クラークソン
マット・ボマー

原題:JONATHAN

製作年:2018年

製作国:アメリカ

上映時間:95分

感想

設定が面白い映画です。

内向的なジョナサンは、正反対の性格のもうひとりの人格・ジョンとルールを定め、互いの行動を報告し合い順調な生活を送っていたが…。

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

ひとつの体にジョナサンとジョンというふたりの意識が宿っていて、特殊なタイマーを埋め込んで1日のうち半分ずつそれぞれの人格が現れるようになっている、という設定は楽しいです。ひとりの人間だが別の人格なんだよな、と思うとだんだん頭が混乱してきて不思議な感覚を味わえます。歯ブラシやベッド2個あったり、自分を尾行してくれ(もう一人の行動を知るため)と探偵に依頼したり…。なんともおかしな感じですが観ているうちにクセになってきます。

一方の人格が秘密にしていることを探っていくミステリー的要素もあるし、サスペンス映画かと思いましたが、そのあたりは意外とあっさり秘密が明かされたりして、少し拍子抜けしてしまいます。不倫する場面なんかもあり、それがバレるかどうかのハラハラで盛り上げたりするわけでもありませんし…。まぁ監督としてはサスペンスというよりは人間ドラマを作っているということでしょう。

兄弟のようにかけがえのないふたりの人物がお互いに反発していき、やがては…、というお話であり、人間ドラマとしてみるとなかなか楽しめるものになっていました。ジョンの人格が精神的に不安定になり自殺願望が現れ始めてからはとてもスリリングです。ジョンが自殺しようとしているところでジョナサンに人格が変わり危うくビルから飛び降りそうになるとか、二重人格設定ゆえの恐ろしいシーンも良かったですね。


以降は、重要なネタバレを含みます


いつしかジョンの人格がジョナサンの人格を侵食するようになり最終的には、ジョンのみの人格が残るというオチです。このオチを見ると、ジョナサンとジョンという2つの人格が対等に存在するというよりは、主人格はジョンだったと考えたほうがいいでしょうか?もともと精神的に不安定だったジョンが、孤独感を埋めるためなのかジョナサンを創りあげ精神の安定を図っていた、と考えています。そして、しかるべき時期が来たためジョンはジョナサンの人格を侵食し始めやがてジョナサンを消してしまったのではないでしょうか。ただ、ジョンが消した、といっても意図的ではないかもしれません。ジョナサンたちの主治医としてナリマンという医者が登場しますが、彼女が裏で動いていたのだと思います。ナリマンとしては、もともと最終的には主人格であるジョンのみの人格を残すつもりだったのではないでしょうか。もともとはジョナサンとジョン以外にもう一人の人格がいて、共存を拒んだためにナリマンに消されたという話もありますし…。まぁ、ジョナサンを消そうという話もジョンとナリマンが話し合った結果のことだったかもしれませんが。本作はジョナサンの視点で話が進むため、ジョンとナリマンがどういう会話をしているか等は一切分からずそこが怖いですね。

総評

二重人格モノの切ない人間ドラマとしてまぁまぁ楽しめました。ひとつの体にふたりの人格があるという設定はクラクラと混乱してしまいますが、そこがなんとも不思議な感覚で楽しいあたりです。

というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

ジョナサンはもうひとりの人格(ジョン)を持つ多重人格者です。

主治医のナリマンに特殊なタイマーを埋め込んでもらったことで、朝7時から夜7時まではジョナサン、夜7時から朝7時まではジョンの人格が現れるようになっていました。

ジョナサンとジョンは自宅のビデオカメラを通じてその日あった出来事を共有しながら生活を送っています。

ある日、ジョンがルールを破って恋人を作ってしまったことが判明し、それ以降ふたりの仲が悪くなっていきます。

その結果、ジョンの精神が不安定になり自傷行為や自殺未遂を繰り返すようになります。

ちょうどそのあたりからジョナサンの時間にジョンの人格が姿を現すようになります。

そして、ついにジョナサンの人格が消え、ジョンだけになってしまいます。

おわり

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