今回は2020年11月11日にリリースされた「ステイ・ホーム」を鑑賞しました。
サムエルという少年は自宅の敷地から出てはいけないときつく言いつけられてきたが、それにはある理由があって・・・というホラー映画。
正直退屈な作品で、あまりお勧めはできません。
さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。
「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。
あらすじ
どこかの時代。母親・エレナに邸宅から離れることを厳格に禁止されていた少年は、外の世界に思いを馳せていた。そこへ、メイド・デニスが現れ、少年は母親に反抗し、外の世界に出る決心をするが…。
スタッフ・作品情報
監督:ロベルト・デ・フェオ
原題:IL NIDO/The Nest
製作年:2019年
製作国:イタリア
上映時間:108分
キャスト
フランチェスカ・カッヴァリーニ
ジュネーヴラ・フランチェスコーニ
ジャスティン・コロフキン
マウリツィオ・ロンバルディ
ファブリツィオ・オデット
映画サイトでの評価
海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.6点(880件の評価)。
国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.8点(8件の評価)。
ストーリー紹介
※まずは重要なネタバレなしで行きます。
・舞台は広大な敷地つきの屋敷。
・そこには足が悪く車いす生活を送るサムエルが母親・エレナと一緒に住んでいた。
・サムエルはある理由から敷地の外に出ることを許されておらず、退屈な日々を送っていた。
・そんなある日、身寄りのなくなったデニーズという少女がサムエルたちの住む家で住み込みで働くことになる。
・サムエルはデニーズと次第に仲を深めていく。
ここから重要なネタバレあり
・エレナはサムエルをあるものから守るために、サムエルやデニーズに対し、強引な締め付けを始める。
・それに反発を感じたサムエルはデニーズとともに車で逃走。
・家の敷地から出るとそこらじゅうにゾンビがいて、サムエルたちの方へ向かってくる。
ここでエンディング。
感想
※まずは重要なネタバレなしで行きます。
古風な屋敷、鍵穴をのぞく目、多くの墓が並ぶジャケット。屋敷はこのままの形で登場しますが、目や墓はそこまでクローズアップするほどではない気もします。キャッチコピーは「わが家に勝るところなし」。これはまさにこのままの話ですね。
正直、本作つまらないです。一応、人にお勧めできる映画を記事にするという方針で普段はやっていますが、今回は特別…。「ステイ・ホーム」というコロナ禍便乗タイトルなので、後から振り返った時にそういえば「コロナ騒動のときステイホームって言葉あったなぁ」としみじみ感じたいというどうでもいい理由です。
さて、本題。身もふたもないですが個人的にはゴシックホラーって苦手です。どちらかというと現代の若者が湖に飛び込んでバカ騒ぎしているタイプのホラーが好きです。ゴシックホラーって一昔前の話だし、なにより陰気な雰囲気がちょっと…。じゃあなんで嫌いなジャンルの映画を借りたんだという話ですが、それはジャケットだけを見て借りる映画を決める本サイト「ジャケ借りくん」という鑑賞スタイルゆえ…。まぁ食わず嫌いをするのもよくないというのもあります。観てみたら面白かった!という作品もあると思いますので。
そんなこんなで本作「ステイ・ホーム」、鑑賞したわけですが…。
これがぶっちゃけおもんないんです…。
陰気すぎて気分が落ち込む
陰気度でいうとゴシックホラーの中でも高めじゃないでしょうか?まぁ雰囲気が陰気なのはゴシックホラーだから仕方ないとして、そこに出てくる登場人物まで超絶陰気。正直観ていてテンションが上がらない。
「ある事情」のため外の世界に出してもらえないサムエル少年の退屈な日常と、その事情のため母親・エレナがサムエルに対して厳しく接するシーンがひたすら続く。いつまでたっても事件らしい事件は起こらず、「ある事情」の断片によって外の世界はヤバイ事態になっていることが示唆されていくだけ。
何も起こらない割に、母親・エレナを含めた大人たちが思いつめた感じのもったいぶった演技だけが続く…。間接的に事態を明らかにしていく作りにしてもさすがに引っ張りすぎで退屈極まりない。
大人側はこんな感じですが、サムエル少年側では住み込みで働くことになったデニーズという少女とサムエルが親密になっていく「甘酸っぱい恋愛」パートが展開されていきます。ここは、大人側パートの陰気なムードからすると一転してさわやかさがあります。このおかげで何とかみられる映画になったかな、と。
ここから重要なネタバレあり
オチはガッカリ?
サムエル少年とデニーズが屋敷から逃げ出すと外の世界はゾンビだらけだった!というのが本作のオチ。外の世界は危険という設定で、邦題が「ステイ・ホーム」ときたら、まぁある程度予想がつくんじゃないでしょうか。長尺の前振りで結局これがやりたかったのかと少しがっかりしました。
総評
面白くない作品ですが、一応「ステイ・ホーム」というタイトルなので紹介してみました。本当に最後の最後までほぼ何も起こらないのでホラーと呼んでいいかわかりませんね。一応、最後のゾンビネタがあるからかろうじて…という感じですが。
そういえば、サムエル少年がピアノで演奏する「Where is My Mind」はめちゃくちゃよかったですね。この曲を演奏した動画がありましたのでリンク張っておきます。

ということで、評価は5/10としました。
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
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