「ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!」映画感想(ネタバレ)ヘヴィ・メタル門外漢の感想


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今回は2020年月日に公開・リリースされた「ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!」のあらすじ・スタッフ・キャストの紹介や、僕自身の感想を述べていきたいと思います。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

スタッフ・作品情報

監督
ユーソ・ラーティオ
ユッカ・ヴィドゥグレン
アレクシ・プラネン
ヤリ・ランタラ

原題:HEVI REISSU

製作年:2018年

製作国:フィンランド

上映時間:90分

キャスト
ヨハンネス・ホロパイネン
ミンカ・クーストネン
ヴィッレ・ティーホネン
マックス・オヴァスカ
マッティ・シュルヤ
ムーン・タムティ

あらすじ

フィンランド北部の田舎の村。トゥロがボーカルを務める4人組ヘヴィ・メタルバンドは1度もステージに立ったことがないコピーバンドだった。そんなある日、遂に彼らはとてつもない自作曲を生み出してしまう。

レビューサイトの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中7点(6958件の評価)。このサイトの基準でいうとそこそこの評価という感じでしょうか。

国内大手レビューサイトのフィルマークスでは749件のレビューがあり、5点中4点!

映画.comでは5点中3.9点。33件の評価ではありますがなかなかの高得点。

どのサイトでも笑えたという評価が多く高評価のレビューが並びんでいますね。

ストーリー紹介

のどかな田舎町に住むトゥロは、昔からの友人であるユンキ、パシ、ロットヴォネンとヘヴィ・メタルバンドを組んでいました。彼らは、ロットヴォネンの両親が営むトナカイの畜殺場の地下を借り演奏に明け暮れる日々を送っていました。

そんな彼らにはひとつ気にしていることがありました。それはバンドを組んでから一度も人前で演奏したことがないということ。そこで、フェスに出て人前で演奏をする計画を立てます。

カバー曲ばかりを演奏していた彼らは、フェスに出るならまず自分たちのオリジナル曲を作ることに。

ロットヴォネンはひょんなことからメロディを思いつきます。トナカイの加工中に誤って機械にトナカイを挟んでしまったときのことです。トナカイが機械に挟まった音が一定のリズムを刻んでいたのです。ロットヴォネンはそこから着想を得てメロディを完成させます。トゥロも「個人的な不運」をテーマに歌詞をかきあげます。

4人は初のオリジナル曲を演奏し、それを録音しデモテープを完成させました。

そこへたまたまノルウェーからフェスで使うトナカイの血を買い上げに来たフランクがやってきます。フランクがフェスのプロモーターであると知ったユンキはフランクにデモテープを渡し、フェスに出たいから自分たちの曲を聞いてくれと伝えます。

トゥロは、好意を抱く花屋のミーアに「ノルウェーのフェスで演奏するかも」と話すとそれが確定事項のように村中に広がってしまいます。トゥロはバンドメンバーにもノルウェーで演奏することが決まったと嘘を付きます。

その後、トゥロのもとにフランクから電話があり「曲はいいがあいにく出番に空きがない」とフェスへの参加を断られてしまいます。

トゥロたちは、ノルウェーのフェスに出るという情報が村に広がったことで、村にあるライブハウスで演奏させてもらえることになりますが、初めての人前での演奏に緊張からトゥロが嘔吐。観客に吐瀉物が思いっきりかかり、その場の雰囲気が最悪になってしまいます。トゥロはその場でノルウェーでライブはしないということを正直に打ち明けます。トゥロは、自暴自棄になりバンドを抜けるとメンバーに伝えます。


ここから重要なネタバレあり


このあと、ユンキが交通事故で死亡してしまいます。

トゥロがバンドを辞めると聞いたミーアはトゥロの家にやってきてバンドを続けるよう発破をかけます。

トゥロはミーアの言葉を聞いてバンドを続けることを決意。車を盗み、ユンキの棺桶を乗せメンバーとともにノルウェーを目指します。

国境警備隊からの攻撃もくぐり抜け、いろんな困難を乗り越えながらフランクが主催するフェス会場に到着。トゥロたちのこれまでの“悪行”はニュースになっており、それを見たフランクは「最高にメタルだ」とフェスでの演奏を許可。

トゥロたちの演奏に観客は大盛りあがり。見事に演奏をやりきったあとで、彼らは警察に拘束されます。

ここでエンディング。

感想

ヘヴィ・メタル門外漢の感想

ヘヴィ・メタルの知識がない僕としてはこの映画で描かれるヘヴィ・メタルのあれこれがフレッシュで新しい世界に触れさせてくれました。そもそもヘヴィ・メタルの音楽自体、しっかりと聞いたことがなかったわけですが、正直こんな音楽があるのかと圧倒されましたね。演奏する曲名が「ももに垂れるクソ」とか登場するネーミングがいちいち凄い。音楽ジャンルは?と聞かれてそのたびバンドの一人が律儀に「終末シンフォニックトナカイ粉砕反キリスト戦争推進メタル」だと答える場面とか最高に面白い。

コメディとしての出来

先程のジャンル名もそうですが、笑える場面も多い。オリジナルの曲を作ろうとして、演奏してみたらそれは誰々の〇〇という曲とメロディが同じだと指摘される場面とか。トナカイが機械に挟まれたときの音を聞いて曲を思いつくとか。スピードカメラの前でわざと速度超過して、宣材写真を撮るところも面白いし何より洒落てて大好きですね。後半は、ヘヴィトリップというだけあってハチャメチャなロードムービー的展開になっていきます。フィンランドからノルウェーの国境を抜けるところで、国境突破を阻止しようとする国境警備隊メンバーの素人感とかもかなり笑えます。このシーン、小屋を爆発させたり、ロケットランチャーの弾道を安っぽくなくリアルに描いていたりと見せ場にはしっかりと金をかけているのも素晴らしい。こういうところで手を抜かないおかげで、映画が引き締まると思うので、ナイスな金のかけ方だと思いました。

本作はコメディ映画ではありますが、観客の笑いを求めすぎていない感じもします。他のコメディ映画だったらもっと笑える場面を重ねて来そうなところでも、本作ではそうしなかったり。どちらかというと淡々と面白いことをやっているという印象でそれが独特のゆるい雰囲気を作り出し心地よさを感じます。このゆるさはバンドメンバー4人の人柄的なものも表しているようで、登場キャラに合わせた笑いのスタイルにしているのではないかと感じました。

不思議と感動はない

引っ込み思案の男が何かを成し遂げる話としてみると僕もそういう人間なので感情移入して落涙してもおかしくない話ではあるんですが、不思議と感動はなかったかな。コメディとしての側面が強く自分の話として受け取りづらいこと、若干のご都合主義的な展開が気になったことが原因かと思いますが。

総評

観客の前で演奏をしたことのない4人組のヘヴィ・メタルバンドが海外のフェスに出るため奮闘するコメディ映画。ヘヴィ・メタル門外漢としてその世界に触れること自体が新鮮な体験となりました。ヘヴィメタルならではのジョークとか笑える場面も多く、なかなか楽しめました。ただ、ストーリーに感動はせず、結構冷静に見ていた自分がいました。これで、もし感動できていたらもっと評価は高くなったと思います。

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/映画.com/フィルマークス

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