「カッターヘッド 真夜中の切断魔」は2018年のアメリカ映画。湖畔の別荘で殺人鬼に襲われる系ホラーです。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:クイン・ラシャー
キャスト:
イボンヌ・ストラホフスキー
アンナ・ピニョフスキ
アビゲイル・ピニョフスキ
ライアン・マクドナルド
ジャスティン・ブルーニング
原題:He’s Out There
製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給:[MDGP]上映委員会
上映時間:90分
参考サイト:映画.com
あらすじ
ローラは幼い娘マディとケイラを連れて湖畔の別荘へ向かう。夫ショーンは仕事の都合で遅れてくる予定だ。別荘に到着したローラは、周辺の警備をしているオーウェンから、別荘の前の持ち主についての話を聞かされる。その一家の幼い息子が行方不明になり、残された家族は悲しみに暮れて引っ越したのだという。日が暮れた頃、マディが突然腹痛を訴えはじめ、紙くずを吐き出す。その紙には「HELLO」と書いてあった。やがて、玄関をノックする音が聞こえ……。(映画.comより引用)
感想
丁寧に作られたホラー
湖畔の別荘を訪れた家族がマスク姿の男に襲われるという話。本作はとても丁寧に作られたホラー映画です。まず、殺人鬼登場前からすでに不穏さを漂わせる演出が各所に用意されています。例えば、主人公(ローラ)の娘が道路に飛び出しその横を車が通過するところ。あとの殺人鬼に襲われる展開とは無関係のシーンですが、観客に不安感を与える演出です。さらに細かいところですが、別荘に到着し近所の住人がゲートの鍵を開けてくれる場面で、その住人が主人公家族の乗る車の窓に寄りかかり「(別荘に来たのは)君たちだけ?」と聞くシーンも同様の効果を狙った演出だと思われます。そして、別荘で娘の体調が突然悪くなり、のどから「HELLO」と書かれた布が出て来る不可解さが漂う展開もなかなかイイですね。このように不穏な演出を重ねていってついに殺人鬼登場へ…というホラーとしてとても丁寧に作られた映画だと感じました。
湖畔の別荘殺人鬼モノとしての出来は?
湖畔の別荘で殺人鬼に襲われるという映画は過去にいくつも作られてきました。そんななか、本作の特徴は襲われるのが家族、それも幼い子供を含むという点でしょうか。やっぱり「チャラい大学生たち」が襲われる作品と比べて緊張感と感情移入度合いが段違いです。その点でいうとかなりのめりこんで観てしまいました。ただ、子供が危ない目に遭うのを見るのがイヤという方もいるでしょうから好き嫌いが分かれるところかもしれません。
丁寧に作られたホラーであり、家族が被害者というのは良い点ですが、肝心の殺人鬼があまり怖くないな…と感じました。布を巻きつけたようなマスクをかぶりオノで襲ってくるわけですが、見た目が怖くないし、襲い方もユルく、あまりグロくもありません。殺人鬼が出てくるまでの丁寧な演出が良かった分、登場してからは正直拍子抜けでした。殺人鬼が気味の悪い木の人形を作っていたり、絵本に自分の描いた絵を貼り付けるという細工をしたり、森の中にケーキセットを用意したりと、「殺人鬼の闇」を感じさせる演出は結構よかったのですが…。
総評
丁寧に作られたホラーですが、肝心の殺人鬼が怖くないという欠点もあります。というわけで評価は7/10としました。
ストーリー紹介
登場人物
ローラ:二人の娘を持つ女性。夫はショーン。
ケイラ:ローラとショーンの娘。
マディ:ローラとショーンの娘で、ケイラの妹。
ショーン:ローラの夫。仕事のためローラたちをさきに別荘へ行かせあとから合流する。
湖畔の別荘を訪れた家族
ローラは娘のマディ、ケイラとともに湖畔の別荘を訪れました。夫のショーンは仕事のため後で合流する予定となっています。
何者かの気配に気づいたローラ
夜になり、マディの容態が悪化。彼女は昼間森の中で見つけたケーキを食べたと母に告げます。どうやら悪意を持った何者かがローラたち家族に危害を加えようとしているようでした。
車で逃げようとするが…
ローラはマディとケイラを車に乗せ逃げようとしますが、車には細工が施されており少し走ったところでタイヤが外れ、それ以上先に進むことができなくなってしまいます。そこで再び家の中へと逃げ込みます。
ショーンが到着
仕事が終わり車で別荘にやってきたショーン。彼はマスクの男に後ろから襲われてしまいます。
ショーンの死体を発見
家の外からショーンの声がするのに気づいたローラ。玄関から外へ出るとそこには別荘に到着した際のショーンの声を録音したテープが縄でぶら下げられています。縄がするすると降りてきたかとおもうと目をくりぬかれたショーンの死体が地面にドサッと落ちてきます。
近所の住人がやってくるが…
近所の住人がたまたま別荘にやってきたためローラは助けを求めます。しかし、その後ろからマスクの男が近づいてきてその住人を殺してしまいます。
ローラが捕まってしまう
ローラが外へ出でるためドアを開けようとしたところで外からマスクの男に捕まりそのまま外へと引きずり出されどこかへと連れていかれてしまいます。
残されたケイラたち
ローラが連れ去られ家の中にはケイラとマディ二人だけになってしまいます。父が死んだことを知らない二人は、外へ出て停めてある父の車まで向かいました。トランクを開けるとそこには母ローラが手を縛られた状態で入れられていました。そこへマスクの男がやってきてトランクの中にいるローラをオノで切りつけます。マディたちは驚いて家の中に戻りました。
ケイラたちが捕まってしまう
マスクの男はケイラたちのいる家に入ってきて二人を捕まえます。そして、薬のようなものを嗅がせ眠らせてしまいました。
ローラの反撃
夜があけ、ケイラが目を覚ますとそこは湖のほとりでした。横には眠ったままのマディがいます。マスクの男はどこからか聞こえる音に釣られ、その出所を探しに行きます。車のトランクの中で鳴るオルゴールを発見したところでローラが斧で男を切りつけます。ローラは反撃を受けながらもなんとか男を倒し、ケイラたちを連れ車で別荘から離れます。車から後ろを振り返ったケイラは倒れているはずの男が姿を消していることに気づきました。(おわり)
本作はU-NEXTの31日間無料トライアルに登録することで付与されるポイント(600ポイント)でタダで鑑賞が可能です。(2020年4月2日 23:59まで配信予定)※本ページの情報は2019年4月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
作品サイト:カッターヘッド~真夜中の切断魔~
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