「ヘレディタリー 継承」映画感想(ネタバレ)超恐ろしいオススメホラー映画

「ヘレディタリー 継承」は2018年のアメリカ製ホラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:アリ・アスター

キャスト
トニ・コレット
ガブリエル・バーン
アレックス・ウォルフ
ミリー・シャピロ

原題:HEREDITARY

製作年:2018年

製作国:アメリカ

上映時間:127分

感想

心がすさむ衝撃のホラー映画。

グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、人づき合いが苦手な娘・チャーリーと共に哀しみを乗り越えようとするが、奇妙な出来事がグラハム家に頻発する。

神経を削られるホラー映画

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

いたる所でメチャクチャ怖いと話題になった作品なので今更感はありますがやっぱりすさまじい作品でした。観終わった後の心のざわつき具合がハンパではない…。詳しくは後で書きますが、ホラーでよくあるジャンプスケア的なビビらせ方ではなく、ギリギリと観客の精神を削り取っていくような演出が見事でした。心霊的な要素ももちろんあり見どころの一つではありますが、それよりもさらにおそろしいのはある超常的な存在の周りにいる人間たちですね。あるところで出会った人物が親切で接してくれていたのかと思ったら…とか、あの事故は実は偶然ではなく仕組まれたものだった…?とか劇中で起こるあらゆることがその超常的な存在のために用意周到に計画されたと後になって振り返ってみるとわかる作りで、心底ゾッとさせられました。ホラーでありながらミステリー的な仕掛けもふんだんに盛り込まれたストーリーが素晴らしいですね。

最高に怖いホラー映画である本作ですが、なんといっても外せない要素は主人公であるアニーを演じたトニ・コレットの演技でしょう。特に何かショッキングなことがあったときの怖がる顔が超怖いという…(笑)こんな顔できる人なかなかいないんじゃないでしょうかね…。アニーの娘役の陰鬱な感じも不気味でよかった。あるショッキングな出来事を起こしてしまったピーターのその後の反応とかもリアル感がありました。そして、その後だんだんと追い詰められていくピーターの憔悴しきった顔の表情もめちゃくちゃウマイですね。


重要なネタバレあり


ここからはネタバレありで具体的な内容について話していきます。心霊的な存在よりもその周りの人間が怖いと上の方で書きましたが、特に主人公家族の地獄のような境遇は本当にイヤ~な感じですね。実は、主人公(アニー)の母親(エレン)が超常的な存在(地獄の王ペイモン)に関わりがあったことが終盤で明かされます。エレンはずっと昔からペイモンの器をみつけるため自らの娘や孫などに対し、あれこれ仕掛けをしていたのです。エレンの死後、ペイモンの寄生先に選ばれたのはピーターでした。このエレンの企みが明らかになったシーンはなかなかの恐怖感がありました。観返してみるとエレンの娘アニーが話す内容などからエレンが家族を犠牲にしペイモンのために尽くしていたことがわかります。あと、エレンと同じくペイモンを崇拝していたジョーンという女性が一見親切でアニーに近づいてくる場面も二度目みるとより怖さが増してきます。というわけで本作は1度観た後もう一度観返してみるとより楽しめるような作りになっているといえます。

エレンのせいでえらい目に遭う主人公家族ですが、特にチャーリーの死は衝撃的でした。ピーターが運転する車が事故を起こし、そのとき顔を外に出していたアニーの首がもげ死亡してしまいます。とれた首が道路に転がっているところもしっかり見せてくれます…。ここ、まだ映画序盤のシーンですからね…。その後、アニーはチャーリーを死なせてしまった息子ピーターを許せず、二人の間にギスギスした気まずい雰囲気がなれる場面も観ていてきついものがあります。あと、アニーが寝ている家族を無理やり起こし降霊術でチャーリーを呼び出そうとする場面も、自分の母親がこんな風なことし始めたら…と考えると鳥肌が立ちます。

総評

とにかく観ていて神経をゴリゴリと削られていく映画でした。個人的には今年観た映画の中でもトップクラスによかった作品です。

というわけで評価は10/10としました。

ストーリー紹介

グラハム家の祖母エレンが死去。残された娘のアニーは、大切な人を亡くした人たちが集まり話し合う会に参加し、母を亡くした苦しみを和らげようとしていました。

そんなある日、アニーの息子(ピーター)と娘(チャーリー)の乗る車が事故を起こし、チャーリーの首がもげて死亡…。アニーはそのとき車を運転していたピーターが許せず、ふたりの間には険悪なムードが漂い始めます。

ある日、買い物に出かけたアニーは、例の集会で知り合ったジョーンという女性と偶然出会います。世間話をする中でジョーンは降霊術によって亡くなった孫とコンタクトできたという話をアニーにしました。そして、アニーを自宅に招き実際に目の前で降霊術を行い霊の実在を証明しました。アニーは自宅に帰りジョーンから聞いた方法でチャーリーを降霊する儀式を夫やピーターと行います。

それ以降、ピーターの周りに青い光のようなものが現れるなど不吉な事態が起こり始めます。ジョーンのことを不審に思ったアニーは、母のエレンが残した書物を調べます。そして、ジョーンの言っていた降霊術が実は、地獄の王ペイモンをピーターの体に寄生させるための儀式だったと知ります。

やがてピーターの体にペイモンが乗り移ります。ピーターが自宅の近くにある小屋に行くとそこではペイモンを崇拝する男女がおり、その中の一人がピーターに王冠のようなものをかぶせました。そしてそこにいた人々はピーターに向けて「ペイモン万歳」と何度も復唱しました。

おわり

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