「マリー 暗闇からのささやき」映画感想(ネタバレ/結末)静かな作風はいいけど…

どうもジャケ借りくんです!
レビューする映画は「マリー 暗闇からのささやき」!
今回もツタヤで借りてきました。
結末までのネタバレ含むのでご注意ください。

この映画を借りようと思ったのは、ジャケットに描かれた女の子の顔のインパクトが大きかったからです。この威圧感というか存在感というか・・・これは怖いに違いない!と思いました。

結果を言うとジャケ借りして、そこそこ正解だったという感じです。
このジャケに描かれた女の子ですが、別に恐ろしい存在として登場するわけではありません(序盤までは)。僕が予想していたのは、登場人物の命を奪おうとするような感じの悪魔or幽霊的なモノだったので、そういう意味では肩透かしを食った感じですね。実際には主人公の周りにたびたび現れる不思議な子供として登場します。肩透かしではありましたが結果として、たびたび現れるこの子は何なんだろう?という不穏な感じが結構イイ緊張感を出しいると思いました。

本作は、父の死をきっかけに彼の所有する別荘を主人公が訪れたところから始まります。そこで過去に起こった悲惨なできごとを知り、調べるうちに自分が過去に関わったこれまた悲惨な事件にたどり着くというお話です。

ホラー映画ではありますが、幽霊がどんどん積極的に襲ってくるタイプのモノではありません。話は淡々と静かに進み、不可解な物音はするけど直接おそろしい幽霊が襲いかかったりはほぼなし。一方、ミステリー要素強めの作品です。別荘の周辺住人や別荘内の過去を匂わせる痕跡から徐々に過去の悲惨なできごとが明らかになっていく作りです。

作品情報

監督:カール・クリスチャン・ラーベ
キャスト:シヌーブ・マコディ・ルンド、ケン・ビセゴー、エバ・ステーンストルプ
原題:Haunted
製作年:2017年
製作国:ノルウェー
上映時間:81分
参考サイト:映画.com

あらすじ

カトリーナは父が死んだという一報を聞き、父の所有する田舎町の別荘を売るため現地を訪れた。

別荘を売る準備をしていると家の外でデイジーという女の子と出会う。
「子供はいる?」と聞かれてカトリーナはいないと答えた。
女の子は「そうだと思った」と言い残し、どこかに去っていった。
実際にはカトリーナのお腹には赤ん坊がいたが、近々堕胎する予定であった・・・。

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カトリーナが不動産屋から家に帰ってくると近所の女性が家に訪ねてきていた。その女性はカトリーナの母の友達だったという。カトリーナは別荘での記憶があまりないと話すと、その女性は過去のできごとを話してくれた。カトリーナの母の姉「マリー」が7歳のときにこの別荘の近辺で失踪したという・・・。

その夜から物音が聞こえるなどの怪奇現象が起こるようになった。地下室に嫌な予感のしたカトリーナは、ドアが開かないよう家具をおいて塞いでしまった。

夫のマークスが別荘にやってくる。
二人で話をするうち、カトリーナは自分の母がこの別荘で事故死したことを思い出した。

カトリーナはデイジーを家の中に招き入れ、家にあった衣類を使って”モデルごっこ”をする。カトリーナはデイジーに勧められた赤いドレスとスカーフを身につける。ふたりはかくれんぼを始めた。隠れたデイジーを探すがどこにもいない。するといきなりデイジーが叫びながら抱きついてくる。驚いたカトリーナはそれをたしなめるとデイジーは家を飛び出し帰ってしまった・・・。

カトリーナは家にあった新聞記事や書類を見つける。それはマリー失踪に関するものであった。もっと詳しく知るため昔を知る人物に話を聞くことに。その人曰く、失踪した日、マリーは母親と2人で過ごしていた。後年、カトリーナの母は、自分の母親がマリーを殺したという噂を信じ、精神に異常をきたすようになっていったという・・・。

カトリーナは敬遠していた地下室に入った。そこで母の描いた、デイジーによく似た人物画を発見する。マリーとはデイジーのことではないか?家に腐った壁があることを思い出す。その壁を壊すと中から死体が出てきた・・・。

再び赤いドレスとスカーフを身にまとうカトリーナ。家のどこからか歌声が聞こえてくる。声の主はデイジーであった。デイジーのつけているネックレスを見るが、写真でみたモノや死体が身に着けていたモノと違う。デイジーを問いただすが、自分はマリーではないという。
カトリーナはデイジーをむりやり地下室に連れていき、絵を見せた。母の絵にあなたが描かれていると伝える。しかし、絵を見ると先程まで破かれた絵がきれいな状態に戻っていることに気づく。デイジーの目が黒目一色に変わる。カトリーナは恐ろしくなり地下室から出てデイジーを地下室に閉じ込めた。そして、斧を持って地下室にふたたび入る。カトリーナは取り乱し絵や小道具を破壊する。隠れようとしたデイジーの体が部屋の隅にあった「ろくろ回し」にあたり電源が入ってしまった。それをみたカトリーナは子供の頃のできごとを思い出す。

それはカトリーナの母親が斧を持って”デイジー”を襲おうとする場面だった。ろくろ回しに母のスカーフが絡まり、首が締まっていく。母は斧に手を伸ばすが、”デイジー”がそれを取り上げた。母親は窒息して死亡。”デイジー”は気絶してしまう。”デイジー”という女の子はカトリーナ自身の小さい頃の姿であった。

気絶していたカトリーナは再び別荘にやってきたマークスに助けられる・・・。

数年後、カトリーナとマークスの間に子供が2人生まれていた。
カトリーナは娘に「ラプンツェル」という絵本を読み聞かせる。娘に「魔女は消えたの?」と聞かれる。カトリーナは「魔女はもう現れない」と伝えた。

おわり

感想

僕の感想としては、静かな作風で一貫してほしかった・・・という感じです。
こういう淡々と静かに進むどこかうら寂しいホラー映画は結構好きです。(去年見た映画でいうとWE GO ON -死霊の証明-もそのタイプでお気に入りの作品です)
ですが本作には余計な点がひとつあります。それは事あるごとに大きい音を入れてビビらせようとするところです。ドアが勝手に開いたとき、怖い夢を見て目覚めたときなど…これでもかと大音量SEをかぶせてきます。そういう力技的なホラー演出はやめて静かなトーンで一貫してほしかったです。ストーリーも悪くなかったので、そういう演出さえなければもっと面白く見ることができたのにと感じました。

ミステリー的展開は結構楽しめました。デイジーという謎の少女、過去を知る周辺住人、過去のできごとを匂わせる別荘内の痕跡など謎解き要素がそこかしこに散りばめられていて面白く見ることができました。ただ、ホラーとしてみると怖さ不足で不満があります。デイジーも怖くないし、別荘内での怪奇現象もそこまでのことが起きません・・・。寝ているカトリーナをそこにいるはずのない見知らぬ女性の手が撫でる描写はゾッとするほど良かったですね。こういうゾッとする描写がもっと欲しかったところです。

まとめ

・ジャケにデカデカと描かれたデイジーは劇中ではそこまで怖くない。
・静かな作風で一貫していればもっとよかった。
・ミステリー要素はなかなか楽しめる。

静かで物悲しいトーンの映画が好きな方にはおすすめできる作品だと思います。逆に恐ろしい幽霊がバンバン出てきてほしいという方にはおすすめできない感じです・・・。

というわけで評価は7/10としました!

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