「ハッピー・デス・デイ 2U」映画感想(ネタバレ)傑作タイムループホラーの続編

「ハッピー・デス・デイ 2U」は2019年のアメリカ製ホラー・コメディ映画。前作の感想記事はこちら。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:クリストファー・ランドン

キャスト
ジェシカ・ロース
イズラエル・ブルサード
ファイ・ブ
スラージ・シャルマ
スティーブ・ジシス

原題:Happy Death Day 2U

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:100分

感想

めちゃくちゃ面白かったです!これはオススメ!

誕生日の繰り返しから抜け出して翌日を迎えたツリーは、恋人のカーターと充実した生活を送ろうとしていた。しかし、今度はカーターのルームメイトのライアンがタイムループに巻き込まれ、謎の殺人鬼に狙われてしまう。やがて、すべての原因が、ある研究に関係していることに気づいた3人だったが、そこで再びツリーの身にもタイムループが起こり、またしても誕生日の朝に戻ってしまう。ところが、そこは元の世界と微妙に異なったパラレルワールドで……。

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください。また、前作のネタバレも含みます。

超オススメタイムループホラー!

本作ではツリーがパラレルワールドに飛ばされ、そこにいるキャラが元いた世界でのキャラと少し違うという設定。例えば、前作ではツリーの恋人となったカーターが本作のパラレルワールドでは別の女性と付き合っているといった具合。前作とは少し違う設定のキャラたちが出てくるたびに驚きがあります。「前作では〇〇だったキャラが□□になってる?!」という部分が超楽しいわけです。中でもキャラ設定が大きく変更されているのがツリーの母です。前作ではツリーの母はすでに亡くなっているのですが、本作では存命で、ツリーは母との再会を喜びパラレルワールドにとどまりたいという気持ちが強くなっていきます。元の世界のカーター(ツリーとカーターと付き合っている)をとるか、パラレルワールドでの母をとるか?という葛藤も興味深く面白いポイントです。

本作はホラーでありコメディでもあります。濃いキャラクター、キャラ同士の掛け合いなど笑える箇所も多いです。インセプションネタとか、盲目のフランス人演技とかが特にお気に入りです。ツリーが元の世界に帰るために動き出すあたりの終盤の展開は少し退屈になってきたなぁと思ったあたりでこの「盲目のフランス人演技」でしっかりと笑わせてくれるあたり抜け目ないなぁと感動しました。

気になるところをあげておくと、ツリーが死ぬことでその日に起きた出来事をリセットできる設定のためにハラハラ感が若干薄れていること。ツリーが死ぬたび体にボロが出てくるという描写はありますが、もう少し具体的な形でそれを見せてくれたほうが良かったかなと思います。ツリーにとって大事な人が死んでしまい、このまま元の世界に戻ってしまうと彼らが死んだままになってしまうという展開があるのでそこでハラハラ感を出しているのはわかりますが…。

総評

超絶おすすめの一本です!タイムループ+パラレルワールドという前作からのパワーアップを果たしており、かつ、それがきちんと面白い。というわけで評価は10/10としました。

ストーリー紹介

ツリーが再び…

前作で、ツリーがある1日を繰り返すタイムループから抜け出した次の日…。カーターの大学のルームメイトであるライアンが“ベビーフェイス”マスク姿の人間に殺され、目が覚めると同じ日の朝に戻っていました。今度は彼がタイムループにハマりこんでしまったのでした。

ライアンはツリーとカーターに自分の身に起こったことを話します。それを聞いたツリーたちはライアンのループを終わらせるべく動き出しました。

ライアンはツリーたちを自分の研究所に招き、開発中の時間を操る装置について説明します。どうやらその装置こそがタイムループを発生させたということが判明。と、そこへ再び“ベビーフェイス”が現れライアンに襲い掛かります。そのマスクを剥がすとそれは別のライアンでした。そのライアンは元のライアンを殺してループを閉じようとしていたのです。元のライアンは装置を起動させ、その波動がその場にいた人たちを吹き飛ばしてしまいます。

ツリーが目を覚ますとそこはカーターの部屋のベッドでした。彼女は以前経験した誕生日のタイムループに再びはまり込んでしまったのでした。しかし、いくつかおかしなところがありました。ロリはツリーを殺そうとしておらず、カーターはすでに別の女性と付き合っており、亡くなったはずの母は生きていたのです。どうやら、装置によって別の世界へと飛ばされてしまったようでした。

ツリーは生きている母親に会ううちに、こちらの世界に留まりたいという気持ちが強くなっていきます。しかし、次第にこの世界は自分のものではないと気づき、元の世界に帰ることを決意します。そこで、ライアンたちと協力し装置を完成させるべく何度も死にながら、試行錯誤の結果、装置を無事作り上げました。

これで元の世界に戻れる、と装置を起動させようとしたところで、ロリやカーターが何者かに殺されてしまったということを知ります。そこで、一度死に、リセットした後、病院へ駆けつけロリたちを殺そうとする“ベビーフェイス”に立ち向かいます。その正体はツリーたちの大学の教授であるバトラーでした。彼は、ロリと不倫しており口封じのためにロリを殺そうと企んでいたのです。ツリーはバトラーを倒し、ロリとカーターを救いました。

いよいよ、ツリーが元の世界に戻るときがやってきました。ライアンが装置を起動し波動が起こる中、ツリーはカーターとキスをしながらその時を待ちます。

ツリーは研究室で目を覚ましました。彼女は無事に元の世界に戻り、タイムループからも抜け出していました。

おわり


↓ギャグシーンでインセプションネタが出てきます

インセプション (字幕版)

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