有名ストリーマーがロシアで過激な脱出ゲームに参加するが、そのゲームは命を落とす危険があるデスゲームだった・・・というスリラー映画。
面白くなりそうな要素や設定が活かせておらず、少し退屈なスリラー映画だと感じました。
個人的な評価は6/10点です。
作品情報
監督:ウィル・ワーニック
出演:キーガン・アレン、ホランド・ローデン、デンゼル・ウィッテッカー、ローネン・ルービンシュタイン、パシャ・リチニコフ、ジョージ・ジャンコ、シーヤ
原題:FOLLOW ME
製作年:2020年
製作国:アメリカ
リリース:2021-04-02
上映時間:92分
映画サイトでの評価:「IMDB」5.4/10点、「フィルマークス」3.0/5点。
ストーリー紹介
感想
・物足りないのひとこと
動画の配信で人気を博していた有名ストリーマーがロシアで過激な脱出ゲームに参加するが、本当に危ない目にあってしまい…というデスゲーム系スリラー映画。
本作は・・・
・調子乗りYOUTUBER要素、
・謎解きをして施設からの脱出を目指す脱出ゲーム・デスゲーム要素、
・何者かに捕まり特殊な器具で痛めつけられる拷問映画要素
・・・など面白いジャンルや要素がミックスされた作風で、うまくやれば面白くなりそうなんですがいまいち盛り上がりに欠ける一作となっていました。
というのも、どの要素も中途半端なんですよね。
調子乗りYOUTUBER要素でいうと主人公コールは調子に乗ってるといえば乗ってますが、見ていてゲラゲラ笑えるぐらいの調子の乗り方ではなく…。そもそもこの主人公、何を原動力にストリーマーをしてるのかとかそういうことが詳しく描かれていないのでキャラがつかみづらく感情移入もしづらいです。
脱出ゲーム要素はまぁこの中なら一番見ごたえがあって壁に大きな歯車を何個も取り付けて友人を助ける場面や水槽から恋人を助ける場面などハラハラ感があってよかったと思います。ただ、死人が出るわけではないので少し刺激が足りません。
脱出ゲームの舞台から命からがら逃げだしたと思ったら、マフィアに捕まり別の建物で拷問が始まる…というジャンル変更は意外性があって面白くそのあとの拷問パートへの期待が高まるわけですが、痛めつけられる様子は基本引きの画でカメラに写らないようになっていて、なんともぬるい描写です。
※以下ラストのネタバレあり
ラストは、これまで起きたことは全部主人公コールをびっくりさせるためのドッキリでした!というオチ。そんなことを知らないコールは脱出ゲームの手配をしたロシア人を見つけるなりボコボコになぐって殺してしまう。そこへドッキリのネタばらしをしようと待っていたコールの仲間がぞろぞろと集まってきてドン引きしているという画でエンディングへ。まぁあんだけ極限状態に追い込まれたらそらそうなるわという感じで、コールへの同情を禁じ得ません。現実社会で、海外のYOUTUBERが通りすがりの人にドッキリをしかけて、本当に身の危険を感じた相手に撃ち殺された、なんてニュースも耳にしたりしましたが、本作はそういう事件が元ネタになっているという感じでしょうか。
まとめ
ジャンルの切り替わりや主人公のYOUTUBERという設定など、要素だけ見ると面白そうなのですが、描写がぬるく突き抜けが足りず退屈な作品に感じました。脱出ゲームパートはかろうじて楽しめましたが、だったら別の面白い脱出ゲーム映画を見た方がいいかなという感じです。
というわけで評価は6/10点としました。
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