「フィナーレ “そいつ”が見えたら、終わり。」映画感想(ネタバレ)出来のいいデンマーク製スリラー

フィナーレ
フィナーレ “そいつ”が見えたら、終わり。 [DVD]

「フィナーレ “そいつ”が見えたら、終わり。」は2018年のデンマーク製スリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ソーレン・ユール・ピーターセン

キャスト
アンネ・ベルグフェルド
カーリン・ミキルセン
デイモン・ヤンガー
クリストファー・ファブリシアス

原題:FINALE

製作年:2018年

製作国:デンマーク

上映時間:99分

感想

なかなか面白かったスリラー映画です。

深夜のガソリンスタンドで働くアグネスとベリンダ。ある夜、奇妙な客が現れたことをきっかけに、不気味な出来事が次々と起き始める。そこへ“そいつ”が突然現れ…。

※重要なネタバレを含みます。

この記事を書いている途中にある部分のネタバレって一応「ネタバレあり」の箇所で書いたほうがいいかと思ったので早速ですが、ここからネタバレ入ります。


重要なネタバレあり


痛い残虐ショー

重要なネタバレというのは本作が監禁スリラーである、という部分のことです。アグネスとベリンダという女性二人がガソリンスタンドの夜勤中に怪しい客の男に拉致され、人が痛めつけられるところを観客に見せる残虐なショーに出されてしまい…という話です。イーライロスのホステルとかに近い内容だと思います。この痛めつけられるシーンは地味ながら結構痛そうなシーンが続きなかなか良かったと思います。ホチキスの芯を体にバチバチうたれるとか、ある部分に安全ピンを通されるとか…。映画の中のことながら、顔をしかめ「イタイイタイ…」とつぶやきながらみていました。ショーの司会を務める役者の演技も不気味で雰囲気抜群で怖さを増していました。

テンションの上がる反撃シーン

アグネスたちはこの司会役の隙をつき反撃に出るのですが、やはりそれまで痛めつけられていた分ここは超テンションが上がりますね。観ている側も気兼ねなく「殺れ!殺れ!」と応援できます。この司会役を殺し、建物内を逃げるアグネスたちですがさらに銃を持った男2人に追い詰められていきます。この男たちというのが実はガソリンスタンドに客として来ていた二人組だったのです。「あれ?!こいつらも関係あったんだ」というちょっとしたサプライズ展開です。というのもガソリンスタンドに来た客の中でアグネスたちをさらったのが誰かは明かされておらず、てっきりさらったのは司会役の男(この男も客として来ていた)でこの二人組は関係ないのかと思っていたからです。そしてこの二人の男は世界中で残虐ショーを運営している人間の元で働いているということがチラッと示されています。しかし、このショーを運営する人物の正体は最後まで明かされません。個人的にはショーの運営システムとかどういう人間がどういう意図で行っているのかとかをもうすこし見せてくれてもよかったかなと思いますが…。話を元に戻しまして…。男たちに追われつつもそのうちの一人を殺し、建物の外に出たアグネスたちはそこに停めてあったキャンピングカーに乗り逃げようとします。しかし、出口の門には鍵がかかっており車での逃走はあきらめ、負傷したベリンダを残しアグネスが走って助けを求めることに。一人残されたベリンダはガスボンベを抱えたままそこへやってきた追手に撃たれてしまいガスボンベが大爆発。この自爆オチは悲しいながらもスカッとして気持ちがイイです。これは、短い尺ながらベリンダのひととなりがさりげなく掘り下げて描かれていたおかげでもあると思います。ベリンダの母が、ベリンダが家に彼氏を連れてくることに腹を立てて色々揉めたとか、その彼氏もベリンダに金をせびったりしてろくでもない奴だったとか、下世話ながらベリンダのエピソードはなかなか興味深いものが多かった印象。

不吉な予兆シーン

映画の後半から始まる残虐ショーが楽しかったのはもちろんですが個人的にはガソリンスタンドに怪しげな男たちがやってくる不吉な予兆シーンも緊迫感がありめちゃくちゃ楽しめました。例えば、自宅に何者かが侵入してくるホームインベージョン映画でも不審者が家の周りをうろうろしてくるシーンがあったりしますが、こういうコトが起きる前の予兆シーンのほうがむしろ好みです。本作では複数の客がやってきますが、どの客もどこか引っ掛かる怪しさがあり、観ていてひりひりしてきます。このほのかな怪しさは、直接的な暴力をふるうとかよりも余計怖さがあります。1人目の客に関してもちょっと変わった帽子をかぶっているとか、支払いでクレジットカードが使えず現金で払うとか、別に何か起きているわけではないけどどこか怪しい、という程度です。次のきた2人組も、ひとりはカメラを店員に向けてくる「迷惑な客」ですが、もうひとりはカメラ撮影をたしなめる冷静さを見せます。そして、そのまま買い物を済ませ去っていきました。挙げたらきりがありませんが、不吉さを感じさせるシーンがいたる所にちりばめられておりずっと緊張感が続き少し疲れてくるほどです。

総評

残虐ショーはもちろん、主人公たちがさらわれるまでの不吉な予兆シーンも面白いなかなかいい映画でした。というわけで評価は8/10としました。

ストーリー紹介

アグネスは父が店長を務める片田舎のガソリンスタンド兼商店で働いています。その日の夜は、ベリンダという女性と2人での勤務でした。

そんななか、アグネスとベリンダは客をよそった男たちによって拉致されある建物に連れてこられます。

そこでは、さらってきた人間を痛めつける様子を観客に見せるショーが行われています。アグネスたちも白塗りの顔をした司会役によって痛めつけられていきます。ふたりは隙をついて司会役に反撃し、その建物から脱出します。

逃げる途中でベリンダが肩を銃で撃たれ早く移動できないため、近くに停めてあったキャンピングカーで逃げようと乗り込みます。その車にはショーの運営をモニターする機材などが積まれており、ショーはどうやら世界中で行われていると判明…。アグネスはベリンダを車に残し助けを求めに向かいます。その場に一人残ったベリンダの元にショーのスタッフの男がやってきます。ベリンダはガスボンベを抱えた状態で男を迎えます。男はそうとは知らずベリンダを銃で撃ち大きな爆発が起きベリンダの自爆に巻き込まれ死亡。

アグネスは道を歩いているところを無事保護されました。

おわり

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