今回は「ファイナル・デスティネーション」を鑑賞しました。
高校生たちが運命づけられた死に抵抗する姿を描いたホラー映画。
変わったタイプのホラーとして面白い作品です。
個人的な評価は8/10点です。
作品情報
監督:ジェームズ・ウォン
出演:デヴォン・サワ、アリ・ラーター、カー・スミス、ショーン・ウィリアム・スコット
原題:FINAL DESTINATION
製作年:2000年
製作国:アメリカ
リリース:2000-01-01
上映時間:98分
映画サイトでの評価:「IMDB」6.7/10点、「フィルマークス」3.5/5点。
ストーリー紹介
感想
・変わった死亡原因が特徴のおもしろいホラー
飛行機事故を免れた人々に再び死の影が忍び寄り、彼らは死の運命から逃れようとするが・・・というホラー映画。
「何か」によって死を宣告された人々がその運命に抗おうとするファイナル・〇〇〇〇シリーズの1作目です。
一度は死を免れた人々が次々と死んでいく話ですが、死ぬと言っても殺人鬼等に殺されるわけではなく、あくまで事故死であるというのが特徴ですね。
実際の死に方を一つピックアップすると、風呂場にいたら洗浄液で足を滑らせて浴槽にあった物干し用ワイヤーが首に巻き付き窒息死してしまう、という感じ。本作は巷では「ピタゴラスイッチ的映画」と言われていて、ひとつの事象がさらに別の事象を生んで、それがさらに別の事象を…という具合にどんどん事象が連鎖していった結果、事故死につながるという死の描き方が面白い映画ですね。
なかでも教師が自宅で死ぬ場面なんかいいです。
・教師の持っていた酒がかかったパソコンがショート、その後爆発しディスプレイの破片が教師の首に刺さる
・酒がコンロの炎に引火し火事が起き教師がその場に倒れる
・教師が手を伸ばした先にあった包丁が彼女の腹に刺さる
・火事の爆風で椅子が倒れそれが包丁にぶつかりさらに深いところまで到達する
・火事の影響で家自体が大爆発を起こす。
と、死のコンボが過剰すぎで笑えます。普通なら破片が首に刺さった時点でもう死んでないか、これ。
冒頭の飛行機事故(の夢)シーンは凄まじく、爆発によって機体に穴が空き人が吸い出されていく描写はトラウマものです。僕は飛行機に乗ることにそこまで恐怖を感じるタイプではありませんが、それでも、飛行機が滑走路を急加速するときの音や揺れ、そしてGが体にのしかかってくるあの感じ、飛び立ったあと一定の高度に達するまでしばらく斜めになっている時間など少し怖いとおもう場面もあります。本作の飛行機シーンでそういう飛行機の嫌な瞬間を思い出してさらに怖くなってしまい、しばらく飛行機には乗りたくない気持ちになってきました。
アレックスが夢を見た後、実際に飛行機事故が起こるわけですが、飛行機から降りていたメンバーたちに漂う悲壮感はただごとではなくて見ていられないほどでした。自分の代わりに教師を飛行機に乗せたことに苦しむ教師とか、自分は助かったけど兄が飛行機に乗っていた弟とか。後で考えるとあの赤ん坊も…と考えるとすげーイヤな気分になってきます。
エンディングも意外と救いがなくて後味が悪いんですよね。いつまでも死におびえ続けなければいけないという…。
まとめ
凝った殺し方を見せてくれて面白いホラー映画という感じです。
ギミック的な魅力のある殺し方が楽しいですし、最初の飛行機事故も飛行機に乗るのが怖くなるほどの素晴らしい出来で必見です。
ちょっと変わった殺人鬼ホラーを見たい方はぜひ。
というわけで評価は9/10点としました。
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