「フィードバック」は2018年のスペイン・アメリカ合作のスリラー映画。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:ペドロ・C・アロンソ
キャスト:
エディ・マーサン
ポール・アンダーソン
イバナ・バケロ
原題:FEEDBACK
製作年:2018年
製作国:スペイン / アメリカ
上映時間:98分
感想
キャラの掘り下げが足りないせいか退屈な映画でした。
ラジオパーソナリティのドランは、過激な発言で人気を集めているが、一方で脅迫被害なども受けていた。いつも通り放送を始めようとしていたある日、武装した男たちに番組を占拠されてしまう。
※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。
生放送中のラジオ番組が謎の男たちに占拠される!男たちの目的とは?!という話。
正直言うとあんまり乗れなかったかな…。展開の移り変わりは早いし、劇中で起きていることはそれなりにハラハラするものなんですが、なぜか退屈してしまった。面白くない理由がいまいちつかめない厄介な映画です・・・。
まぁそんなこと言ったら感想記事を書けないので、その理由を考えてみましたが、一番は主人公(ジャーヴィス)のキャラが掘り下げ不足で感情移入できないところでしょうか。全然このキャラに親しみを感じないんですよね。親しみをもたせるキャラにするため、ジャーヴィスが彼の娘とジョークを交えた他愛もないやり取りをするシーンを序盤に入れたら良かったかもしれません。ジャーヴィスの娘がストーリー的に重要な役割を持っているので、仲睦まじい父娘の序盤とアレになった(ネタバレなので伏せます)終盤のギャップが出るので一石二鳥ではないでしょうか?まぁ、映画の主人公は絶対に親しみのあるキャラにしろ!と言うつもりはありません。もういっそのこと自分の地位だけに固執する一切共感できないクズキャラとして描いてくれたほうがまだ面白みがあったんじゃないかな。
と、ここまで書いてきてどこまでが重要なネタバレなのか自分で判別できなくなったので以下はネタバレありでいきます。
※ここから重要なネタバレを含みます
本作を退屈に感じた一番の理由は主人公のキャラが薄いことだと書きましたが、他にもいくつかありまして・・・。
せっかくラジオを使って世間に主人公の悪事を暴露させるという話なのに、リスナーの反応があまり描かれない。そのせいで主人公の築き上げてきた地位が脅かされる緊張感が伝わってこないという点が一つ。もう一つは、主人公とその友人の行った悪事が言葉だけで語られるためそのエグさを感じづらいという点。回想で実際のシーンを見せてくれても良かったのでは?
良かったところを挙げると犯人のうちの年配の男は穏健派で主人公を殺したいとは思っていない人物で、主人公がなんとかこの男を説得して助かろうとする駆け引きシーンはハラハラしました。後は主人公がすきをついて逃げ出して壁の内側を移動中に銃で撃たれるところはおっかなくてよかったですね。
総評
良かったところはあまりなく、退屈な場面がほとんどな映画でした。
というわけで評価は6/10としました。
ストーリー紹介
ラジオの人気司会者ジャーヴィス。
ある日、彼がラジオの生放送をしているとマスクを被った二人組が突然押し入ってきてラジオブースが占拠されます。
そしてジャーヴィスに対し、平静を装ってラジオを続けるよう指示を出します。
彼らにはある目的がありました。
それは、ジャーヴィスの友人でミュージシャンのアンドリューが過去に行った女性暴行をラジオの生放送で本人の口から話させること。
ラジオブースにつれてこられたアンドリューは、自ら女性暴行について話し始めます。しかし、その途中、怒りで抑制の効かなくなった片方のマスクの男に殴り殺されてしまいます。
ジャーヴィスもアンドリューの起こした暴行の隠蔽に関わっていました。
マスクの男たちは、ジャーヴィスがどのように隠蔽したのかをラジオを通じて話すよう指示。
はじめは真相を語ろうとしないジャーヴィスですが、娘のジュリアを人質に取られたことで、自分がその女性を殺し川に遺棄したことを告白します。
しかし、その発言がラジオの放送に流れる前に、ジャーヴィスは相手の持っていた銃を奪いガスボンベを爆発させ、その場にいた男たちを殺してしまいます。
ジャーヴィスは娘のジュリアとともにその場から逃げ出すことに成功。
ジャーヴィスのせいでひどい目にあったジュリアは、ジャーヴィスと距離を置くようになっていました。
おわり
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
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