「アイ・オブ・ザ・デッド」映画感想(ネタバレ)全編ワンカットで撮られたゾンビホラー映画!

アイ・オブ・ザ・デッド(字幕版)
アイ・オブ・ザ・デッド(字幕版)

「アイ・オブ・ザ・デッド」は2015年のカナダ・アメリカ合作映画。全編がワンカットで、主人公の主観視点で描かれるPOVホラー作品です。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ベン・サミュエルズ

キャスト
マット・ライカー
モンタナ・マークス
ローズバッド・ベイカー

原題:Eyes of the Dead

製作年:2015年

製作国:カナダ・アメリカ合作

上映時間 83分

参考サイト映画.com

あらすじ

目覚めの悪い夢を見て、起きる主人公。そこには、家族そして親友夫妻がいた。彼はもうろうとする中、約束していた親友夫婦と休日を過ごそうとしていた。そんな中、外で異常な物音を聞き、駆けつける。そこには人に襲いかかる人が居た。話しかけその場を納めようとするが、こちらを向き走り出し、その倒れていた人も起き上がり追いかけてくる-。すぐに異常に気がつき男は、家族の元へ戻りこの事態から脱するために親友と模索し始めるが―。(Amazon

感想

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

全編ワンカットのゾンビ映画

本作は全編が主人公の主観視点で描かれた所謂POV映画です。2015年製作の映画がなぜこのタイミングで日本でリリースされたのかと疑問に思いましたが、おそらく2018年に大ヒットした日本映画『カメラを止めるな!』のDVDリリースタイミングということでしょう。

『カメラを止めるな!』をみたあとだとワンカットで撮られた本作に対しても自然と尊敬の念がわいてきました。この場面ではスタッフたちが必死に隠れているのだろう、演者の登場するタイミングが難しそうだな、といった具合に製作の舞台裏に意識がどうしても向いてしまいます。ワンカットですべての段取りをこなす演者やスタッフたち、すげえな…と。ワンカットで撮られたことの良さとしては、その場にいる感じが味わえる、カットが途切れないため没入感があるといった感じでしょうか。そして、言葉で表現しづらいのですが映画の勢いがワンカットではない普通の映画よりも増しているような気もします。

主人公の主観視点で撮られたPOV作品であるというのも本作の特徴です。手持ちカメラ等の映像で構成されたPOV作品は山ほどあるけど、主人公の主観視点はあまり観ないな…と思いましたが、調べてみると結構作品自体は多いようですね。ゲームのFPSっぽい映画であることをウリとするのが主人公主観映画の潮流のようですが、その意味でいうと本作の場合銃を携えて戦う場面はほんの少しだけなので主人公主観にする意味はあまり感じませんでしたが…。逆に主観視点の映画自体が持つ問題が気になって仕方ありませんでした。それは、主人公(=カメラ)を通して、主人公ではない私に対して他のキャラたちが話しかけてくるという違和感がどうしてもぬぐえません。これがゲームだと自分で操作する分そのあたりの違和感は小さいのですが映画だととても気になってしまいます。あとは細かいところだと走っていることを表現するために画面の下から主人公の腕が見え隠れするといった絵面もハッキリ言うと邪魔やなぁという感じです。主人公主観映画といえばハードコアという作品がありましたが、あれはド派手なドンパチや、やたらと機敏に走り回るアクションが満載で上記のような違和感を感じる事もなく楽しめました。本作はなかなか地味な展開ばかり続くのでどうでもいいような違和感が気になってしまいました。

総評

この場面撮るの大変そうだなぁと、映画をワンカットで撮ることの苦労に思いを馳せるという楽しみ方ができるのでそこそこ退屈はせずに観ることができました。ただ、作品の内容自体は期待しないほうがいいです。というわけで評価は6/10としました。

ストーリー紹介

登場人物

エディ:農場の近くに住む男性でカルラの夫。

カルラ:エディの妻。

トッド:エディ夫妻の友人。

ゾンビに襲われる

農場の近くの家に住むエディとその妻カルラ。彼らの家に友人たちが遊びにやってきます。しばらくして、どこからともなく現れたゾンビが家に入ってきてエディたちに襲い掛かります。エディの友人たちが次々とやられてしまいます。エディも突然現れたゾンビに噛まれ感染してしまいます。

今回の騒動

エディは政府関係者と出会い、この騒動について話を聞かされます。普通の人間が次々とゾンビになってしまっているのは軍事用に開発された除草剤が原因だと言います。その除草剤の毒が体内に入ることによって強烈にのどが渇き、脳の機能が動物レベルに低下。本能的に生き残ろうと人間の血液や血漿を求めるようになる…とのこと。

エディに毒が回り始める

毒が回ってきたエディは次第に自我を失っていきカルラに襲い掛かります。そこへ鎮圧部隊と思われる人間がやってきてステージ1感染者だったトッドに解毒剤を投与したうえ連れ去り、その後、証拠隠滅のため家を火炎放射器で燃やし始めました。

研究所に連れてこられたトッド

トッドは研究所に連れてこられ研究のための実験体とされてしまいます。(おわり)


本作はU-NEXTの31日間無料トライアルに登録することで付与されるポイント(600ポイント)でタダで鑑賞が可能です。(2019年12月20日 23:59まで配信予定)※本ページの情報は2019年3月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
作品サイト:アイ・オブ・ザ・デッド

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