「エスケープ・ルーム(2019)」映画感想(ネタバレ)デスゲームの中ではかなり面白い

「エスケープ・ルーム」は2019年のアメリカ製スリラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:アダム・ロビテル

キャスト
テイラー・ラッセル
ローガン・ミラー
デボラ・アン・ウォール
ジェイ・エリス
タイラー・ショーン・ラビーン
ニック・ドダーニ

原題:ESCAPE ROOM

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:99分

感想

手堅くまとめられており、デスゲーム系映画の中でも楽しめる方の映画。

賞金が懸かった体験型脱出ゲームに参加するため、6人の男女が高層ビルに集う。すると前触れなくゲームが始まり、彼らはゲームマスターによって極限状態の中で命懸けのゲームを強いられる。

6月リリースの新作で面白かった「エスケープ・ゲーム」を紹介します!

今回からストーリー紹介を感想の中に含める形にしてみました。

※【重要なネタバレなしの感想】とその後【重要なネタバレを含む感想】が続きます。

大学生のゾーイは、とある企業から体験型脱出ゲームに招待される。当日、集合場所となっていた高層ビルの一室に行くと、そこには他の参加者たちが集まっていました。参加者は全員で6人。ゾーイの他には、企業の経営者であるジェイソン、元軍人のアマンダ、トラック運転手のマイクなど。彼らは雑談しながら、ゲームマスターがやってくるのを待っていましたが、何の合図もなく突然ゲームが始まってしまいます。

この序盤の雑談シーンが素晴らしい。デスゲーム系の映画で善し悪しを決める要素として、個人的には「キャラクターの魅力」が大きいと思っています。一般的にこのタイプの映画はキャラ描写に時間をかけないという印象です。僕としては、見せ場であるはずの死亡シーンでも大してハラハラできないので、最低限、感情移入できる程度のキャラ描写はしてほしい派です。その点本作は、上記の雑談シーンでそれぞれのキャラの性格とか個性を手際よく描写しており、うまいなと思いました。もっというと、このシーンだけで好きになったキャラもいたぐらいです。

突然ゲームが始まってしまい、参加者たちは戸惑いつつも謎解きを始めます。しばらくして、天井にある熱源によって、部屋が異常な温度まで温められていきます。知恵を出し合いなんとか全員が部屋から脱出したあと、部屋には炎が噴射されます。参加者たちはこの脱出ゲームが命をかけたデスゲームであると参加者たちは気づきます。その後も、超寒い森の中とか、上下が逆になったビリヤード場、トリアージ室など様々なタイプの部屋で死者を出しながらも謎解きをしてゴールへと向かっていきます。

謎解きの舞台となる部屋がめちゃくちゃ凝っていて見た目的にも、ギミック的にも面白い!だんだん暑くなってくる最初の部屋のあとに超寒い森が来て、その温度ギャップに観ているこちらもなんだか辛くなってくるし。寒い森の方はビルの中によくこんなセットを作ったな、と感心してしまう作り込みです。山とかの遠景は、部屋の壁に映像を投影していたり、このあたりのギミックも楽しい。この森の部屋でみんなが力を合わせて巨大な氷を溶かす場面も、冷たいものを長時間触れ続けるという自分の過去の経験が思い起こされ、いやな気分になりました(笑)上下が逆になったビリヤード部屋とかもいいですね。謎解きも上下逆であることを活かしたものになっているし、アクション的にも面白くなっています。この他にもトリックアート的な視覚的に楽しい部屋もあってめちゃくちゃ楽しいです。


※ここから重要なネタバレを含みます


参加者たちはトリアージ室で、あることに気づきます。それは参加者たち全員がそれぞれ、「過去に起きた大きな事故の唯一の生き残り」であるということ。ゲームの主催者がなぜ「唯一の生き残り」を6人集めゲームに参加させたのか。事故の唯一の生き残りである参加者たちは皆、幸運の持ち主であり、その中でさらに誰が一番幸運を持っているのかを決めるためでした。

すべての部屋の謎をときゲームをクリアしたのはベンという男性でした。ベンはゴールした先でゲームマスターと対面します。そこで、この命がけの脱出ゲームが世界の有力者たちが観て楽しむエンターテインメントとして用意されたものであることを知ります。ベンはゲームマスターに殺されかけますが、そこへ死んだはずのゾーイが駆けつけベンを助け出します。ゾーイはトリアージ室で死んだと見せかけ、清掃にやってきたゲーム側のスタッフを倒し、ゴールへとたどり着いたのでした。2人は、ビルを抜け出し無事生還しました。

ゾーイは、脱出ゲームで殺されかけたことを警察に訴えますが、ゲームが行われたビルは廃墟のようになっており、ゾーイは警察から幻覚を見ていたと取り合ってもらえません。ゲームで亡くなった他の参加者たちは、それぞれ事故で亡くなったことにされてしまいます。ゾーイは持ち前の頭脳でゲームを主催した企業の場所を特定し、ベンとともに飛行機で向かうことになります。

その頃、ゾーイたちが飛行機に乗ることを事前に知った企業側は、ゾーイたちの乗った飛行機での脱出ゲームを行う計画を進行中でした。

ここでエンディング。

ラストで、飛行機の中で脱出ゲームが行われるシーン。ゾーイたちの乗った飛行機かと思いきや、実はゲームの主催者側が飛行機のセットを実際に作りクリア確率のシミュレーションを行っていた、というひっかけのシーンです。こういう手の込んだひっかけシーンって個人的にかなり好きで最後まで楽しませてくれるなぁと嬉しくなりました。同時に、ゾーイたちの参加した脱出ゲームのセットの作り込みも含め、「やたらと金持ってんな、この企業」という凄みを感じる場面でもあります。実は次回作も予定されているらしく、そちらへの期待も高まるナイスなエンディングだと思いました。

総評

デスゲームとしては手堅く作られており、ギミックや視覚的が楽しいポップな作品です。デスゲームでよくある残虐描写は控えめでそういうのを期待している人にとっては物足りないかもしれません。僕自身、デスゲームでは残虐描写を期待している方なんですが、今作の場合それよりも部屋の作り込みが素晴らしいので残虐描写がないことについてはは気になりませんでした。友人たちなんかとワイワイ観るというのもおすすめですね。

というわけで評価は9/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル


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