「ザ・パクト 白蜘蛛の呪縛」映画感想(ネタバレ)命の等価交換ホラー!

今回は2020年12月9日にリリースされた「ザ・パクト 白蜘蛛の呪縛」を鑑賞しました。

病気の娘を救うため母親がある男と謎の“契約”を結ぶが…というホラー映画。

悪くはない映画ですが少しパンチが弱いかな

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

愛する娘の生命の危機に怯えた母は、娘の命を救うため謎の男とある協定<パクト>を結ぶ…。誰かの死を別の誰かで補う無限ループに巻き込まれ、娘を救いたい渇望と犠牲者への贖罪に母親は悩まされていく。

スタッフ・作品情報

監督:デビッド・ビクトーリー

原題:El pacto

製作年:2018年

製作国:スペイン

上映時間:105分

キャスト

ベレン・ルエダ
ダリオ・グランディネッティ
ミレイア・オリオール
アントニオ・ドゥラン

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.3点(1023件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

・主人公はモニカという女性。彼女にはクララという娘がいたが糖尿病が悪化し昏睡状態に陥る。

・医者から「今後クララが意識を取り戻す可能性は少ない」と聞かされたモニカはある男の元に向かう。その男と“契約”することで、人間をひとり殺せば別の一人の人間の命を救うことができる。

・フランはその男と“契約”を交わす。するとクララが昏睡状態から目覚める。しかし、フランが期限までに誰かを殺さなければクララは死んでしまう。


ここから重要なネタバレあり


・フランはある男性を殺そうとしてその人物に傷を負わせる。しかし途中で夫に制止される。

・フランと夫は期限が来てクララが死ぬことを受け入れるがなぜかクララは期限後も生きていた。フランが傷を負わせた男性がその後死亡したからだった。

ここでエンディング。

感想

※今回は重要なネタバレなしで行きます。

ジャケットはフランとその娘のクララが恐ろしい顔つきでコチラを見ているデザイン。なかなか不穏な雰囲気が出ていていいジャケットですね。

さて、本作の話。ジャンルはホラー映画ということになっていますが、どちらかというと人間ドラマがメインな感じですね。ホラー的に怖い場面はほぼなく…といいたいところですが、しょっぱなの飛び降り自殺死体が動く…とか主人公の自宅に謎の男がやってくる場面はぞっとする恐怖感があってよかった。

とはいえ、怖いところはそれぐらいで、本作は「だれかの命を助ける代わりに別のだれかを殺せるか?(ジャケットには“命の等価交換”と表現してある)」という問いに対し主人公が苦悩するという内容。僕自身は、この問いに主人公がどう向き合っていくのかという部分にあまり興味がわかず…。白いクモを登場させ寓話っぽく描いているためどこか遠くで起きている出来事に感じたというか。この「命の等価交換」を超常的な力は一切登場させず現実にありえるシチュエーションで描いてくれた方が僕としては興味が持てたかなと思います。まぁそれをやると映画そのものが違うものになってしまいますが…。よかったところもあって、人が死にかけている場面に遭遇して助けるのか?見捨てるのか?と葛藤するシーンはなかなか緊張感がありました。

総評

紹介文(ゲオ宅配レンタル)に「先読み不可能な超常現象ホラー」とある通り、話の展開が読めないことによるヒリヒリとした緊張感はあるものの、個人的にはそこまで乗れなかったかな…。全く楽しめなかったわけではありませんが。

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル

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