「プラットフォーム」映画感想ネタバレ(7/10点)社会実験系シチュエーションスリラー映画

今回は「プラットフォーム」を鑑賞しました。

奇妙な構造の建物で過ごすことになった男がそこで壮絶なサバイバルを繰り広げる…というシチュエーションスリラー映画。

凝った建物の設定やルールが面白くその部分はのめり込んでみましたが、後半部分はよく理解できない展開になっていってしまい置いてけぼり感が会った作品です。

個人的な評価は7/10点です。

作品情報

監督:ガルダー・ガステル=ウルティア
出演:イバン・マサゲ、ソリオン・エギレオル、アントニア・サン・フアン、エミリオ・ブアレ、アレクサドラ・マサンカイ
原題:El Hoyo
製作年:2019年
製作国:スペイン
リリース:2021-06-23
上映時間:98分
映画サイトでの評価:「IMDB」7/10点、「フィルマークス」3.4/5点。

ストーリー紹介

ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)
ゴレンは”穴”と呼ばれる高層タワーの48層目の部屋で目を覚ます。

そこは真ん中に長方形にくり抜かれた穴が空いていて、出口もない特殊な部屋。

同じ構造の部屋が最上層(0層)から下まで果てしなく続いていて、一つの部屋につき2人の人間が生活を送っている。

自ら志願したもの、罪を犯したもの、彼らが穴で生活を送ることになった理由は様々だった。

大きな台座が穴を通って上層から下層へ移動していく時間がある。

台座には食べ物が乗っていて各層の人間はそこで食事を摂ることができるようになっていた。

しかし、上層から順番に食事にありつけるため下層になるほど台座に乗っている食べ物の量は減っていき、やがて全く食事が出来ない層が生まれはじめる。

穴での生活を一定期間経験したあとはそこから開放され”認定証”を貰えることになっている。

生活を送る層は1ヶ月単位でランダムに変わるというルールがありゴレンは様々な層で生活することになる。

そのあいだ、ゴレンはやむを得ず人肉を食べて飢えをしのいだり、食事にありつけない下層の人間の殺し合いや自殺、上層の人間が下層の人間の事を考えず食事を貪る姿を目の当たりにする。

6層目での生活中に穴で起きているこうした惨状を変えたいと思った彼はそのときの同居人とともに台座に乗り食べ物を分配していく作戦を実行する。各層の人間が生命維持に必要な量だけ食べたら下層まで食事が行き渡り命を救うことができることを住人たちに意識付けることが目的だった。

ある層に差し掛かったところでゴレンたちは「盛り付けられたままの状態で料理を戻せば0層で台座に料理を並べる仕事をする者にあなたたちの主張を理解してもらえるだろう」とアドバイスを受け、キレイに盛り付けられたパンナコッタを伝言として0層まで届けることを目的に加える。

やがて台座は333層にたどり着く。そこがどうやら最下層のようだった。そこには小さな女の子がいて腹をすかせている様子だったので躊躇しながらもパンナコッタをあげることに。

ゴレンは幻覚のなかで最初の同居人から「その女の子が伝言だ」という言葉を聞き、女の子を台座に乗せ0層へと届けることにする。

しばらくして女の子の乗った台座は0層へ向けてものすごい速さで上昇していく。

感想

・奇妙なルール設定が魅力のスリラー

奇妙な建物で過ごすことになった男が必死のサバイバルを繰り広げるというシチュエーションスリラー映画。

舞台の建物が凝った設定になっていて、その説明に割かれた序盤のパートはかなりの面白さ。説明役が同居人のトリマガシというおじいさんなのですが、彼のキャラや身の上話がまた面白く、完全にのめり込んでしまいました。また、このトリマガシが台座に乗った食い散らかされた料理やそれを食べる姿は引くぐらい衝撃的で更に面白さが増していきます。

序盤はどちらかと言うとコメディ寄りテイストなのですが、住む層が変わってからは人肉食い、殺人などどんどんエグい展開になっていきます。上層から下層へ料理が降りてくるシステムが様々な問題を生んでいることが明らかになっていくわけですが、このあたりは現実世界の格差問題を連想して世知辛さを強く感じ暗い気分にさせられます。上層の人間は料理を好きなだけ食べることが出来ますが、下層に行くほどその量は減っていく。更に下層に行くともう食べるものが全く残っていない状態。すると、残された選択肢は同居人を食べてしまうか、穴から身投げをして自ら命を立つか。1ヶ月ごとに住む層がランダムに変わるルールがあって、いずれ自分が下層に行く可能性があるにもかかわらず、上層にいるときは下層の者のことは考えもしない。トリマガシが料理を食った後、上のやつもやっているだろうからと料理にツバを吐く描写が忘れられません。

後半は正直良く理解できない展開が続きまして・・・。例えば、その建物の住人たちの意識を変えて命を救おうと言う展開の中に、主人公が「最下層まで行けば建物の仕組みを変えられる」といった感じのセリフがあるのですがそれってどういう意味?とか。同じく、パンナコッタをキレイな状態で最上層まで戻そうという話になるのですがここもなぜそうなるのかがよくわからない。さらに、パンナコッタではなく子供を最上層まで届けようという話になると置いてけぼり感がMAXになってしまいました。どうやらこの映画はキリスト教的世界観をモチーフにした作品らしく、後半が意味不明に感じたのは僕があまりにもキリスト教の素養がないせいという可能性が大きいです。

まとめ

凝った設定が面白いシチュエーションスリラーという感じ。

後半はイマイチよくわからない展開が続きましたが、これはキリスト教的な知識があればもっと楽しめたかな。

序盤のルール説明パートや、建物内で垣間見える人間模様など面白いので気になった方はぜひ。

というわけで評価は7/10点としました。

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