今回は「ドリームキャッチャー 呪われた魔除け 」を鑑賞しました。
悪夢に悩まされていた少年がドリームキャッチャーという魔除けを手に入れて抱いて寝るようになるが、その魔除けには恐ろしい秘密が隠されていて・・・というオカルトホラー映画。
ホラー的な見せ場が少なく退屈なオカルトホラーという印象です。
個人的な評価は6/10点です。
作品情報
監督:ケリー・ハリス
出演:ラダ・ミッチェル、ヘンリー・トーマス、フィンレイ・ヴォイタク・ヒソン、リン・シェイ、ジュールス・ウィルコックス
原題:Dreamkatcher
製作年:2020年
製作国:アメリカ
リリース:2021-03-03
上映時間:85分
映画サイトでの評価:「IMDB」3.7/10点、「フィルマークス」2.6/5点。
ストーリー紹介
感想
・もう少しホラー的演出でビビらせてほしい
悪夢に悩む少年が雑貨屋から盗んだドリームキャッチャーという魔除けを抱いて寝るようになるが、実はその魔除けには、とある悪霊が取りついていて・・・というオカルトホラー映画。
舞台となる別荘の不自然な数の窓、雑貨屋に置かれた数々の魔除けグッズの禍々しさなど雰囲気作りは悪くなく本作への期待が高まるわけですが結論を言うと地味すぎるうえ怖さはほぼなく退屈な映画になっていました。
オカルトホラーではありますが、霊が出てくるのはほぼジョシュの夢の中だけ。ジョシュの部屋が映ったら霊が出るとわかってしまうので身構える余裕ができて恐怖感がありません。思いもよらぬタイミングや場所に現れるからこそ、霊って怖いと思うのですが。
では本作のメインはなにかというと霊に取りつかれおかしくなっていくジョシュであり、父親の恋人ゲイルに地味なやり方で危害を加えていきます。釣り針が指に刺さるとかは自分も経験あるのでちょっとのけぞってしまったりしましたし、危害を加えられながらもゲイルがジョシュと距離を縮めようとする姿はスリリングさがあり面白いです。ただ、霊に取りつかれおかしくなっていく子供というのはホラー映画ではよく見る設定で既視感があるので、地味な嫌がらせだけでは少し刺激が足りません。登場キャラをもう少し増やしたうえでそれをジョシュが殺めるなど中盤あたりにもう少し大きな展開が欲しかったところです。
・心に傷を負った子供のケアは重要だという話
ジョシュはもともと母を亡くしたショックで悪夢を見るようになり、これ以上悪夢を見たくないとドリームキャッチャーを盗んだ結果悪霊に取りつかれることになりました。この展開を見ると本作の教訓は、心に傷を負った子供のケアはもっとしっかりしろ、ということだと思います。もし、ジョシュの父親やゲイルが悪夢について相談してきたジョシュに対して真摯に向き合っていれば、ドリームキャッチャーに頼る必要もなくあの悲劇も起こらなかったことでしょう。父親はそもそもジョシュをほっぽり出して仕事に行くし、ゲイルも心理学者からの視点からジョシュの悪夢をあまり重く受け止めておらず、どちらもジョシュにとって良い保護者とは言えません。まぁゲイルの方はジョシュの父親から半ば無理やりジョシュを押し付けられたので気の毒ではあるんですが。心に傷を負った子供とどう接するべきかというまっとうな主張が込められた映画ですが、それが映画のプラス評価につながるかというと別問題で、正直言って退屈なホラーになっていました。
まとめ
全体的な雰囲気は重厚でとてもいいのですが、ホラーとしての怖さはあまりなく、退屈なオカルトホラー映画になっていました。もう少し霊の登場を多くしてビビらせてくれたら評価も上がったのですが。
というわけで評価は6/10点としました。
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