「ダーク・スクール」は2018年のスペイン・アメリカ合作ホラー。
ダーク・スクール(字幕版)
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:ロドリゴ・コルテス
キャスト:
アナソフィア・ロブキット
ユマ・サーマン
イザベル・ファーマン
ノア・シルバー
テイラー・ラッセル
原題:Down a Dark Hall
製作年:2018年
製作国:スペイン・アメリカ合作
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
上映時間:96分
参考サイト:映画.com
あらすじ
実父を亡くし、その後義父と母と過ごすキット(アナソフィア・ロブ)は、素行が悪く高校を退学になる。両親は更生のため森の奥にある、名門寄宿学校に連れて行くことに。学長(ユマ・サーマン)により、携帯電話を没収され外部との連絡を遮断されたキットだが、そこでは同じような女子学生たちが。共に過ごし、授業を受けるが、次第に絵に没頭し我を忘れたり、部屋にこもり雄たけびをあげる生徒がでてくる。不審に思ったキットは、やがて隠された学校の恐ろしい過去を知ることになる。(Amazonより引用)
感想
この学校、何かがおかしい
問題行動ばかりを起こすキットは両親から田舎にある名門寄宿学校に編入させられます。キットは音楽の授業を受けピアノの才能が開花。ほかの生徒たちも数学、美術、文学とそれぞれ才能を発揮していきます。はじめは問題児たちが熱中できるものを見つけてめでたしという感じでしたが、次第にのめりこみ方が異常な生徒が現れ始めます。何かに取りつかれたような異様な様子で机に向かって詩を書く生徒がいたりと、とにかくハイテンションな不気味さが前面に出てくる映画でした。このあたりのシーンは本当に楽しく観ることができました。そしてなにより、どうして狂ったように作業に没頭しているんだろうという謎のおかげで先が気になるつくりになっておりワクワクして観ることができました。ただし、謎が明らかになってからは急に興味が薄れていきました。まぁ、そこからラストまでの時間は短いうえ、火事が起きて大見せ場が始まるので退屈する時間はそこまで長くないです。
ヴェロニカのキャラがいい
キットの同級生となるヴェロニカというキャラが最高でした。見た目のインパクトはもちろん、発言もイチイチやばくておもろいです。キットの同級生のうちキャラが掘り下げられるのはヴェロニカのみでほかはほぼ空気で印象に残りません。他の生徒もとりつかれたように狂っていくという展開があるのでキャラをもう少し描写しておいたほうが狂った時とのギャップが出てより怖かったと思いました。
総評
学校の秘密が明らかになるまではなかなか良かったです。生徒たちが次第におかしくなっていくあたりのシーンは特に面白いです。というわけで評価は7/10としました。
ストーリー紹介
登場人物
キット:軽犯罪に手を染めるなど素行の悪い女子高校生。学校でピアノの才能に目覚める。
デュレ校長:キットが通うことになった寄宿学校の校長。
アシュリー:学校で詩の才能に目覚める。
シエラ:学校で美術の才能に目覚める。
イジー:学校で数学の才能に目覚める。
ヴェロニカ:寄宿学校にやってからも教師たちに反抗的な態度で接する。継父が日常的に母に暴力をふるう家庭環境で育った。
寄宿学校に転入するキット
幼少時に父を亡くし現在は義父と母と暮らす高校生、キット。問題行動ばかり起こしていた彼女は両親によって田舎の名門寄宿学校に転入させられることに。
5人の生徒たち
キットを含む5人の生徒たちが集まり顔合わせが行われました。生徒の少なさに驚くキットに対し、校長のデュレはこの学校は才能をもつ者しか入学することができないと返答しました。
授業が開始される
生徒たちはまずスマホを没収され集中できる環境の中で、数学、美術、文学、音楽等の授業を受け自分の適正を見つけていきます。
才能に目覚める生徒たち
キットはピアノ、シエラは絵画、とそれぞれの分野で天才的な能力を発揮するように。
人影のようなものが見えるように
生徒たちは学校内で人影のようなものを見たりと不可解な出来事を体験するようになっていきます。そのことを校長に話しますが、生徒たちが服用している処方薬のせいだと相手にされません。
次第に生徒たちの様子がおかしくなっていく
才能を開花させた生徒たちはいっそう作業にのめりこんでいきます。その姿は何かに取りつかれているかのようにも見えます。やがて、奇行に走る生徒も現れはじめました。
過去に在籍していた生徒の末路
学校を不審に感じたキットはヴェロニカを連れ、屋根裏へと向かいます。そこで過去にこの学校に在籍していた生徒の学籍簿を発見。その生徒のなかにはキットの同級生と同じようにおかしくなったり、自殺した者までいました。
学校に隠された真実
キットは生徒や教師を集め、この学校が何かを隠していることを話します。それを聞いた校長はその真実を語り始めました。この学校に集められた生徒たちには死者の器となる才能があり、天才であった死者が生前に完成できなかった作品を生徒たちを通じて完成させようとしていたのです…。校長にはあの世と交信する力があり、死者と生徒をつなぐ役割をしていました。
次々と死んでいく生徒たち
校長が学校の真実を話したあと、生徒たちは自殺などで次々と死んでいきます。
学校が燃え始める
キットがヴェロニカを助けた際、置いてあったロウソクが倒れ火の手が上がり学校全体が燃え始めます。キットはヴェロニカたちと建物から出ようと出口に向かいます。ヴェロニカは無事屋外へ出ることに成功。しばらくしてキットの前に朦朧とした校長がやってきて火に包まれて死んでしまいます。その後、キットは意識を失ってしまいました。やがてキットの前に亡くなった父が現れ、キットは導かれるように出口から外へ出ました。
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