「ドント・レット・ゴー 過去からの叫び」映画感想(ネタバレ)死んだはずの姪から電話がかかってきて…?

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今回は2020年9月2日にリリースされた「ドント・レット・ゴー -過去からの叫び-」のあらすじ・スタッフ・キャストの紹介や、僕自身の感想を語ります。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

あらすじ

刑事・ジャックの下に、殺されたはずの姪・アシュリーから電話が掛かってくる。2週間前の世界にいるアシュリーと通話していると気付いたジャックは、彼女を救おうとするが…。

スタッフ・作品情報

監督:ジェイコブ・アーロン・エステス

原題:DON’T LET GO

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:103分

キャスト

デヴィッド・オイェロウォ
ストーム・リード
ミケルティ・ウィリアムソン
ブライアン・タイリー・ヘンリー
アルフレッド・モリナ

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中6.2点(4851件の評価)。評価自体はそこそこという感じですね。

国内大手レビューサイトフィルマークスでは3.4点中(34件の評価)。

ストーリー紹介

主人公は刑事のジャック。彼は姪のアシュリーと仲がよく、電話で頻繁に連絡を取り合っていました。

そんなある日、アシュリーから電話がかかってきますが途中で切れてしまいます。不審に思い家に行くとアシュリー、そして、その両親が何者かに殺されていました。

後日、失意の底にいたジャックのもとに死んだはずのアシュリーから電話がかかってきます。

それは、過去のアシュリーからの電話でした。なぜか、電話を通じて過去と現在が繋がり、アシュリーと話すことができるようになったのです。電話越しのアシュリーは、例の殺人事件の起こる日のわずか数日前の時間にいます。

ジャックは、アシュリーたちを助けようと、犯人探しを始めました。

アシュリーの父・ギャレット(ジャックの弟)の私物の中には「ジョージーについて話す」というメモが残されていました。ギャレットには犯罪に手を染めていた過去があり、ギャレットたち一家殺害にジョージーなる人物が関与しているのではないかと考えたジャックは、その線で捜査を始めます。

ジャックは、捜査を進めながら過去にいるアシュリーに電話で指示を出し、殺人事件に巻き込まれないように誘導します。


ここから重要なネタバレあり


ジャックはジョージーの正体に迫りつつありました。ジョージーとは、人の名前ではなく、汚職警官の集団のことを指しています。ギャレットと裏でつながっていたのは、ロジャー・リーという警察の内務調査を行う人物でした。ジャックは、ロジャー・リーが汚職警官であることを内務調査担当のイーブスに伝えるため、相棒のボビーや上司とともに人気のない山の頂上に向かいます。

山頂でイーブイを待つことになりますが、突然ボビーが上司を撃ち殺してしまいます。ボビーもジョージーの一人で、ギャレットやアシュリーたちを殺したのも彼だったのです。ボビーは真相にたどり着こうとしていたジャックも殺そうとします。ジャックは、とっさに過去にいるアシュリーに電話をかけ「お前が助かれば、俺も助かる。そうしたら俺もお前を守る」と伝えます。このとき、アシュリーはボビーに追われている状況で、ジャック(過去)の家に向かいました。アシュリーはジャック(過去)に「私がおじさんを守る。私を救えばおじさんも助かる」と言います。ジャック(過去)は、とっさに意味を察したのか、ボビーを撃ち殺します。

すると現在の山頂にいたジャックとボビーは、時間の流れが変わったためその存在自体が消えてしまいます。

ここでエンディング。

感想

面白い?

過去にいる人物と何故か電話が通じて、死ぬはずだったその人物の運命を変えようと奮闘するタイムトラベル系スリラー。タイムトラベルにSF的な理由付けはされていないので一種のファンタジーと見たほうがいいかな。

主人公ジャックとアシュリー。ふたりのいる時間軸が違うので、同じ場所にいるのにいない切なさとか、直接助けたいのに助けられないもどかしさとか、タイムトラベル設定を上手く利用して、スリラーとしてハラハラできる作品になっています。ただ、意外と盛り上がりきらず、個人的な評価は「そこそこ」という感じ。

タイムトラベル設定をうまく活かした展開

ジャックは、電話しているアシュリーが過去にいると早い段階で気づきますが、アシュリー側は、彼女自身と同じ時間にいるジャックだと思っています。ジャックも「君はもうすぐ死ぬ」なんてアシュリーに伝えるわけにもいかないし、伝えたとしても信じてもらえそうにない。そんな状況のなか、ジャックはアシュリーを誘導しながら彼女を死なせないように奮闘します。ジャックは、誰がアシュリーたちを殺したのか捜査をしていきます。その際、過去にいるアシュリーの力を借りるわけですが、アシュリーは、自分が死ぬ運命にあることを知らないので、危険な現場に飛び込んでいきます。そんなアシュリーの行動をなんとか制止しながらも、アシュリーに指示を出し殺人事件を未然に防がないといけない。そんな難しい舵取りを要求されるジャック。心中お察しします・・・。しかも、この難しいシチュエーションにアシュリーを直接助けにいけないという縛りも加わる。観ていて非常にもどかしくハラハラ感がどんどん強くなります。

同じ場所にいるのに時間軸が違うために、お互いの姿は見えないという切ない場面も見どころです。とくに、後半で、ファミレスにてジャックが「未来から電話をかけている
」とアシュリーに教える場面。ふたりは同じテーブル席に向かい合って座っているけど姿はお互いに見えないという状況。ジャックは電話で、テーブルの下にチューインガムをくっつけさせその色を当てることで、別の時間の同じ場所にいることをアシュリーに信じさせます。この一連のシーンは観ていてどうしても感情が高ぶってきます。タイムトラベル映画ならではの、とてもいいシーンでした。

総評

電話のみで、姪に指示を出して彼女の運命を変えようとする。この設定を生かした展開は非常にハラハラして見応えがあります。その場にいるのにいないという切ないシーンも個人的に好きなポイントです。タイムトラベルモノってこういう切ないシーンが多くてよく観ます。

このように設定自体は面白いのですが、意外と盛り上がりきらなかったかなという印象です。犯人の正体も「信頼していたあの人物?!」と、一応意外性がある人物になっていますが、そこまでびっくりしないというか。もっと、主人公と親しい頼れる人物だという描写が必要だったかなと思います。犯人自身のキャラ描写も弱い。犯人がアシュリーたちを殺したのも「地元」あるいは「腐敗した警察組織」という強大な磁場に飲み込まれた結果の犯行だったという感じになっていますが、そこの描写が弱い。犯人が身を置く地元だったり警察組織の描写があまりないために犯人の止むに止まれぬ犯行という風に見えず、結果ラストのジャックとサシで対面する場面もあまり盛り上がらない。

基本的にタイムトラベルモノとしては結構好きですが、少々描写不足のところもあったという印象。付け加えると、主人公を演じたデヴィッド・オイェロウォさんは家族思いの好人物としてハマっていたと思いました。キャスティングは全体的に良かったと思います。

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB/フィルマークス

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