今回は「ディープ・ブルー」を鑑賞しました。
ある海洋研究施設を舞台に、研究過程で高い知能を獲得したサメと人間の戦いを描いたモンスターパニックアクション映画。
とてもよくできたサメ映画で非常に楽しめました。
個人的な評価は9/10点です。
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作品情報
監督:レニー・ハーリン
出演:サフロン・バローズ、サミュエル・L・ジャクソン、トーマス・ジェーン、LL・クール・J
原題:Deep Blue Sea
製作年:1999年
製作国:アメリカ
リリース:2000-07-14
上映時間:105
映画サイトでの評価:「IMDB」5.9/10点、「フィルマークス」3.4/5点。
ストーリー紹介
感想
とある海洋研究施設でサメを使ったアルツハイマー病治療薬の開発が行われていた。ある日、その施設が飼育されていたサメのせいで崩壊を始める。施設には海水が流れ込こみ、サメが人々を襲い始める。そんな状況の仲カーターたちはその施設からの脱出を試みるが…。
海洋研究施設でサメに襲われるモンスターパニックアクション映画です。
本当はこの映画を鑑賞するつもりはなく、ディープブルー3を借りようとゲオに行ったら隣にこの作品もあったのでついつい借りてしまいました。ちなみに、このときディープブルー2も借りています。
本作を観たのは約20年ぶりぐらい。コックがサメから逃げるためにオーブンに入るところとか、サメが人の乗った担架をガラスにぶつけて破壊するところとか、しっかりと覚えている場面もあって、めちゃくちゃ懐かしい気分に。
今更僕がどうこう言うこともありませんが、めちゃくちゃ面白かった。派手な爆発、キャラクター、サメの特殊効果、舞台となる施設のリッチさなど見れば見るほど、一昔前のよくできたハリウッド映画ってこんな感じだったよなぁと感動してしまいました。
・モンスターパニック×脱出劇
本作の特徴は、サメに襲われるモンスターパニック要素と崩壊する施設からの脱出劇の要素のミックスであるという点。海中にある施設に水が流れ込んできて、しかも、サメにも襲われながらその施設からの脱出を目指す。このふたつの要素が、そこそこ金もかけて作られていて、しかも、一度に味わえるんだからそりゃつまらないわけないという感じですね。施設のセットの作りこみが半端なくてどこを切り取ってもカッコいい。終盤に出てくる円形の吹き抜けとか、観客をハラハラさせるシチュエーションとして最高。サメもアニマトロ二クスが活用されていて、本物のサメにしか見えない場面もありました。そんなサメが施設の狭い廊下を進んでいく場面は恐怖感が異常値に達していました。施設から脱出を図るキャラたちにその人物がぐっと身近に感じられるユーモアのあるセリフとか言わせる当たりほんとにうまいなぁ・・・と。先ほども触れた、調理場でのコックとサメの対決とか、記憶に残る名場面も多いし、とにかく感心しきりでした。
※ここからは重要なネタバレを含みます。
ラストのサメとの対決も興味深い。普通、「サメに襲われそうになったから仕方なく抵抗する」ものだと思いますが、この映画では柵を破って逃げようとするサメに気づき、「知能の高いサメをそのまま海に放つわけにはいかない」とコチラからあえて死の危険にさらされながらも戦いを挑む。しかも、そのせいでスーザンが死んでしまう。禁忌を犯した人間がその落とし前をつけるラストはなかなか良かったですね。サメの大爆破シーンも景気が良くて素晴らしい。カーターとプリーチャーが寝そべるラストカットも人死にが出ているとは思えないほど描写が軽くてなんだかさわやかな気分になりました。
まとめ
そこそこお金をかけて製作された一級エンタメサメパニックアクション映画です。
面白いサメ映画を見たい方には本作をおすすめします。
というわけで評価は9/10点としました。
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