「ディープ・ブルー3」映画感想(ネタバレ)アクション映画寄りになったシリーズ3作目


今回は2020年月日に公開・リリースされた「ディープ・ブルー3」を鑑賞しました。

「ディープ・ブルー」シリーズの3作目。主人公が滞在する島にやってきた男たちと争いになり、サメからも襲われ・・・というモンスターパニックアクション映画。

前2作と多少趣が変わっていますが、当然サメとの対決はあり、1作目ほどではないにしろ楽しめました。

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さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

エマ博士と彼女の研究チームは、リトルハッピー島で繁殖するホホジロザメの生態を観察していた。そんなある日、エマの元恋人・リチャードが追っていた人喰いオオメジロザメが人々に襲い掛かり…。

スタッフ・作品情報

監督:ジョン・ポーグ

原題:Deep Blue Sea 3

製作年:2020年

製作国:アメリカ

上映時間:100分

キャスト

タニア・レイモンド
ナサニエル・ブゾリック
エマーソン・ブルックス
蒼れいな

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中4.6点(3892件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.8点(34件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

主人公のエマは、ある島を拠点にして、サメが気候変動に適用する様子の観察を研究チームととも行っています。

彼女たちがいる島は、モザンビーク海峡にポツンと浮かぶ島“リトル・ハッピー”。気候変動による海面上昇により海に沈みかけている島で、もともといた島民はほとんど出ていっていました。

ある日、その島に一隻の船がやってきます。そこには、エマの元恋人であるリチャードやその他のダイバーたちが乗っていました。

彼らは、ジェノティクスという製薬会社に雇われ、ある特殊なサメの捕獲をしようとこの島にやってきたのでした。そのサメたちは、ベラと呼ばれるサメの子供で、非常に高い知能を持っていてます。ベラはデュラント製薬会社による新薬開発のため遺伝子操作を施され、知能が大幅に向上。そのベラから生まれた子ザメたちも高い知能を獲得したというわけです。子ザメたちは、デュラント製薬会社の施設から逃げ出し、現在は“リトル・ハッピー”の近海にいます。

ジェノティクスはデュラント製薬会社の所有していた新薬の特許を買い取り、知能が高い子ザメたちの脳を使って、新薬の研究をさらに進めようと考えていました。

島に留まりサメ捕獲の協力をエマたちに依頼していたリチャードでしたが、彼は、仲間であるルーカスと仲たがいが起こします。リチャードは、子ザメたちをおびき寄せる信号を出す発信器の存在をルーカスには教えずにいましたが、それがばれてしまったことが原因です。ルーカスは今回の仕事を早く終わらせようと、子ザメたちを駆除するため海中に爆弾を仕掛けます。もしその爆弾が爆発すると、“リトル・ハッピー”も甚大な被害を受けてしまいます。

ルーカスは、武器を携え、“リトル・ハッピー”を破壊し始めます。破壊により足場が失われたことでエマの仲間がサメに襲われ命を落とす事態に…。


ここから重要なネタバレあり


エマは、こっそりと海に潜り、設置された爆弾を持ち、ルーカスたちが乗ってきた船に設置しなおします。それを知らないルーカスは、起爆装置を押して自らの船を爆発させてしまいます。

エマたちは、知能の高いサメたちを生かしておくことはできないと、サメたちをおびき寄せ殺します。

その後、エマは、生き残った仲間たちとボートで“リトル・ハッピー”を後にしました。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

ある島で、サメやら人やらと対決するパニックアクション映画で、「ディープ・ブルー」シリーズ3作目。

1,2と続けて鑑賞・レビューしてきていよいよ最新作の3です。シリーズをいっぺんに観るっていうのはいいもんですね。シリーズ物の宿命として、2作目以降はシリーズの「らしさ」を残しつつ観客を飽きさせないようアレンジも加える必要がある。どこを変えてどこを残すのかという、製作者の試行錯誤を感じ取れるので、製作の裏側を覗き見ている感覚がして、興味深いです。

前2作との比較

それでは、具体的にこのシリーズの変遷を見てみましょう。

一作目の「ディープ・ブルー」。海洋研究施設でサメを研究していて、知能が高くなりすぎたサメによって施設が破壊され、海水が流れ込んでくる。そこにいた研究員たちは迫りくるサメや海水から逃れつつ、施設からの脱出を目指す。サメに襲われる「モンスターパニック」と、海水で満たされる施設から逃げ出そうとする「脱出劇」の融合が特徴。

2作目の「ディープ・ブルー2」。こちらは1作目の内容をなぞっただけの作品。1作目はかなりの名作だったのできっちりとなぞるだけなら、2作目も面白くなるはずです。しかし、2作目は低予算のため、1作目に比べて絵的にしょぼすぎるという残念な出来に。知能の高いサメから、子ザメが生まれ、それらに襲われるという部分が「本作ならでは」といえますが、この要素のおかげで面白くなっているわけではない。ほぼいいところなしと言いたいところですが、デュラントという少しぶっ飛んだ経営者のキャラが強烈で印象に残るし、バカっぽさというかユーモアは1作目よりも増していて好みのあたり。

そして、3作目の「ディープ・ブルー3」。前2作が海洋研究施設を舞台としていたところを、本作では小さな島に変更。そのため、1,2のように海中にある施設に海水が入り込んでくる展開も当然ながらなし。ただ、本作では気候変動による海面上昇で島への浸水が始まっているとのことなので、「(長い目で見た場合)海中に沈んでしまう舞台」であるという点で、前2作と共通しているといえなくもないかな。

いずれにせよ、海水で満たされていく施設からの脱出劇という面白かった要素はなくなっています。


ここから重要なネタバレあり


本作の特徴は人間との戦い

では、本作の特徴は何でしょうか。それは、人間との戦いです。これは、前2作にはなかった新要素です。2作目で施設から逃げた知能の高いサメがいました。このサメを追って島にやってきた傭兵らしき男たちが、手っ取り早くサメを始末しようと島を破壊するほどの威力を持つ爆弾を仕掛け、それに気づいた主人公側と争いになるという展開。この展開に入ったところで、「あぁ、今回は人間との争いなんだ」という驚きがありました。まぁさすがに施設に水が流れ込んできて…を3作連続でやると飽きるだろうという懸念があったのかも。

傭兵側はセリフのないキャラもいて、淡々と仕事をこなしている感じが渋くてよかったですね。無骨な男たちのプロフェッショナルな感じというか。傭兵のボス的役回りはルーカスという男が担っています。彼と主人公側の格闘アクションなんかも始まります。わざわざ武器を捨てて、ステゴロで勝敗をつけるというみんなが好きなやつ(?)です。このあたりになると、いよいよ、シリーズらしくないというか、よく言えば新境地というか、そんな感じ。でも、大体の格闘シーンでトドメはサメが持っていくので、アクション押しもそこまで気にはならない、いいあんばいのバランスになっているかな。サメがジャンプしてきたところに敵の顔を持っていて頭を食わせるシーンなんかよかったですね。

このシリーズならではの面白さも健在

サメに襲われるという最重要項目についてですが、ここもなかなか良くて満足感がありました。意外なタイミングで意外な人物が、というシリーズの伝統も踏襲しているし、ベタベタな恋愛シーンのあと、すぐにサメに食われて死んでくれるのもありがたい。サメをおびき寄せるために首無しの遺体を海に放り投げるという、画がショッキングなシーンもあったし。

総評

施設からの「脱出劇」をなくし、その代わりアクションっぽさを増したシリーズ3作目。サメに襲われるというシリーズの根幹部分はちゃんと残っていて、ちゃんと面白いので満足度は高め。

気になったところをあげるとキャラの描き方が前2作とはちょっと違っているところですかね。本作はなんというか…みんなマジメというか、1,2のキャラの多くが持っていた底抜けのバカっぽさがない。本作はそのせいでキャラが死んでいく場面に悲壮感があります。こちらとしてはもっと気軽にゲラゲラと笑いながら死んでいく場面を楽しみたいのですが、それがしづらい。まぁ、これは、そのキャラに思い入れている証拠でもあるので、良し悪しではあると思うんですが。

シリーズを面白さ順に並べると

「ディープ・ブルー」
「ディープ・ブルー3」
「ディープ・ブルー2」

の順番ですね。

ということで、評価は8/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル

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