「タイムトラベラー」映画感想(ネタバレ/解説)地味めなタイムトラベル映画

どうもジャケ借りくんです!
今回レビューするのは「タイムトラベラー」。
今までの詳細なあらすじを書くスタイルをやめ、設定の解説をしていくようにしました。ネタバレを含むのでご注意ください。

あらすじ

科学者の夫ウェルズを亡くし、傷心のヘレンに掛かってきた1本の電話。『あなたは狙われている、すぐに逃げて』。その警告は、何とヘレン自身からの物だった。謎を解く鍵は、ウェルズが研究していたタイムトラベル。危険な実験を止めようとしたウェルズは、何者かに殺されたのだ。それを知った“未来のヘレン”はタイムマシンで過去に戻り、犯人に復讐しようとしている。ヘレンは敵の追跡から逃げながら、事件の真相に迫り、“未来から来た自分による殺人”を阻止しようとするが…。(Filmarks)

解説

登場人物

ヘレン:夫のウェルズが自殺してしまったことを悔やみながら生活を送る。ある日、自分から電話がかかってくる。

ウェルズ:ヘレンの夫。タイムトラベルが可能であることを実証するための研究をしていたが、突然自殺してしまう。

アレックス:ヘレンの職場の同僚。

トーマス:ウェルズとともにタイムマシン開発に携わっていた科学者。

ヘレンの記憶が飛んだのはなぜ?

ヘレンがある日目が覚めると一週間の記憶がごっそりとなくなっていました。これはタイムトラベルをした時の副作用で、タイムトラベルした時点から直近1週間ほど記憶が飛んでしまいます。

ウェルズは自殺ではなかった

ウェルズは自殺したと思われていましたが、実はトーマスに殺されたことが判明します。タイムマシンの試作機が悪用されていることを知ったウェルズは試作機を破壊するとトーマスに告げます。トーマスはウェルズに毒を飲ませ殺してまいました。その映像が残っており、ヘレンはトーマスへの復讐を誓います。

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ウェルズが殺される前にタイムマシンで戻って助けないのはなぜ?

タイムマシンの技術的な仕様で最大で36時間前にしか戻れないから。

“もうひとりのヘレン”の目的は?

主人公のヘレンに対して電話をかけてきたりする“もうひとりのヘレン”の最終的な目標は夫ウェルズの生前の願いであったタイムマシンの試作機を破壊すること。“もうひとりのヘレン”は主人公のヘレンをおとりとして研究所に誘導し、自身は研究所に密かに潜入後、時限爆弾を設置しタイムマシンで過去へ。その後爆弾が爆発し、試作機は破壊されました。

“もうひとりのヘレン”はトーマスを殺そうとしていた?

“もうひとりのヘレン”がトーマスを殺そうとしていた、という話が出てきますが、殺そうとする意図はなかったのではないかと個人的に思っています。もし殺そうとしていたなら爆発の範囲内におびき寄せるなどの演出を入れると思います。逆に主人公のヘレンを使ってトーマスを遠ざけていたとみることもできます。

もうひとりのヘレンは未来から来た?!

あらすじに「未来のヘレンがタイムマシンで過去に戻り犯人に復讐をしようとしている」(リリース元より引用)とありますが、この説明はどうもしっくりきません。劇中で主人公の方のヘレンに電話をかけてきたりする「もうひとりのヘレン」は未来から来たのでしょうか。私は彼女は未来から来たのではなくその時間にそのまま存在する「現在のヘレン」だと思います。それは彼女が未来からきたとしたらその時間にいるはずの「現在のヘレン」がどこにもいないのがおかしいから。「主人公のヘレン」が未来から来たのは確かです。では「もうひとりのヘレン」も未来から来たとしたら「現在のヘレン」はどこにいるのでしょうか?「主人公のヘレン」と「もうひとりのヘレン」が未来から来たとしてその時代には「現在のヘレン」もいるはずで、その存在を描写しないのは不自然です。というわけで私は「もうひとりのヘレン」=「現在のヘレン」だと考えます。でも、そうなると「現在のヘレン」が「主人公のヘレン」にこの先の事態を知っているかのような電話をかけてきて警告することと辻褄が合いません。あたかも「現在のヘレン」は未来の出来事を知っているかのようです。これは「現在のヘレン」がタイムスリップしてきた未来人だからこれから先に起こる出来事を知っていたというより、単に追手が迫っているという情報を「主人公のヘレン」より先に知って警告したと考えるべきでしょうか?ではそもそもなぜ「現在のヘレン」は「主人公のヘレン」が未来からやってくると知って先回りして準備をしていたのか?「現在のヘレン」はまだタイムスリップを経験しておらず、その時点では未来から「主人公のヘレン」がやってくることも知らないはずでは?これは「現在のヘレン」がこの先タイムマシンで過去へ戻るつもりだったから、もうひとりの自分(=主人公のヘレン)がタイムスリップをしてくるということを知っていたのだと考えられます。

「もうひとりのヘレン」=「現在のヘレン」説が正しいとするともう一つ引っかかるのは「主人公のヘレン」のある発言。「自分が過去へ戻ってきたのはトーマスを殺したことを悔いて自分によるトーマス殺害を食い止めるため」というもの。これも単に「主人公のヘレン」の勘違いととらえていいのでしょうか?ラストシーンでは「現在のヘレン」がタイムマシンを破壊し、自身は過去へと戻るという展開があります。この時もしトーマスが爆風に巻き込まれ死亡していたとすれば、「主人公のヘレン」も過去へと戻ったのでしょうか?この辺が曖昧でよくわからないところです。


まあ疑問点は残りますが強引にタイムトラベルの流れをまとめると以下のようになります。「現在のヘレン」がカメラの映像からトーマスが夫を殺したことを知った。その映像には夫が「タイムマシンが悪事に使われることが許せず破壊したい」という内容の会話が含まれていた。「現在のヘレン」は夫の願いをかなえるべくタイムマシンを破壊することを決意する。そこで以下の計画を立てる。それは研究所へ入りタイムマシンを破壊後自分は過去へ戻るというもの。なぜ過去へ戻る必要があるかというと囮としてもうひとりの自分の力が必要だったから。「現在のヘレン」は過去へタイムスリップしてきた「主人公のヘレン」を研究所へ入らせ、研究所の警備が薄くなったところで自分が密かに研究所へ潜入。タイムマシンで過去へ戻り爆弾でタイムマシンを爆発させる。過去へ戻った時点で「現在のヘレン」は「主人公のヘレン」となり一週間ほどの記憶をなくす。そして、「現在のヘレン」の計画に利用される。以下ループ…

感想

タイムトラベル映画ならではの切なさ

個人的にタイムトラベル映画で好きなのはたとえば失ったものを取り戻そうとするが失敗するといった切なさで、この映画はちゃんとその点が抑えられていて満足度は高めです。ラストの主人公と恋人の映像なんかは最高にイイですね。

アクションシーンは少ないながらも印象に残る

主人公とその同僚が乗る車が横転するシーンは編集やカメラアングルがいいのかハッとびっくりさせられました。あと、主人公のいるホテルの一室に追手がやってくるシーン。追手がドアを開けようとしたのを主人公が体当たりで押し返し、ドアスコープをのぞくとそこには追手がドアに向かってタックルしてくるのが写っていて主人公が思い切り吹き飛ばされる一連のアクションシーンもタメが効いているので迫力がありいいです。

ハラハラ感が不足している

追手から逃げることになる主人公ですがこの追手が怖くなくハラハラ感があまりありません。追手自体がそもそも主人公を殺そうとか考えているわけでなく、ただ指示に従っているだけといった感じなので全く怖くありません。

タイムトラベルの設定が曖昧

タイムトラベルモノは「あそことここがつながって…」とタイムスリップについてあれこれ考えるのが楽しいですが本作ではそこら辺の設定が曖昧でそういう楽しみ方はできませんでした。

総評

タイムトラベル映画で個人的に好きな要素が抑えられていてそこそこの満足感です。ただ、正直地味なので物足りなさは残ります。

評価は6/10としました。

作品情報

タイムトラベラー
監督:ディエゴ・ハリビス
キャスト:
リンジー・フォンセカ
リンダ・ハミルトン
グレン・モーシャワー
アレックス・ラニペカン
ノア・ビーン
原題:Curvature
製作年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:89分

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