「チャーリー・セズ/マンソンの女たち」は2018年のアメリカ製サスペンス映画。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:メアリー・ハロン
キャスト:
ハンナ・マリー
ソシー・ベーコン
マリアンヌ・レンドン
メリット・ウェヴァー
スキ・ウォーターハウス
チェイス・クロフォード
アナベス・ギッシュ
ケイリー・カーター
グレイス・ヴァン・ディーン
マット・スミス
ジェイムズ・トレヴェナ・ブラウン
ブライアン・エイドリアン
原題:CHARLIE SAYS
製作年:2018年
製作国:アメリカ
上映時間:110分
感想
事件のことを知ることをできた点は良い。面白いかと言えば…?
1969年8月9日未明。女優、シャロン・テートが友人4人と共にハリウッドの自宅で惨殺される。その事件の実行犯は、チャールズ・マンソンを信奉する4人の女性だった。
※重要なネタバレなしでいきます。
チャールズ・マンソンに関しての事前知識はあまりない状態で鑑賞。ロマン・ポランスキーの妻が殺されたらしい、というロマン・ポランスキーを入り口としてなんとなく知っていた程度。本作を観ようと思ったはベタながらワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの流れでチャールズ・マンソンに興味が出てきたからですね。
まずざっくり感想を言うと、チャールズ・マンソンや“ファミリー”がどういう事件を起こしたのかを詳しく知ることができたのは良かったです。これでチャールズ・マンソンを扱った関連作を観るときによりすんなりと話に入り込めるはずです。ただ、1本の映画として面白かったかと聞かれれば、微妙かなあ…という感じですかね。
“マンソン・ガールズ”のひとり、レスリーがマンソンと出会って以降の話が回想スタイルで語られていきます。まず、見どころは、マンソンや、マンソン率いるコミューン“ファミリー”のライフスタイル。まぁこれがものすごく嫌で、ちょっと見てられないぐらいイライラしてきました。マンソンや“ファミリー”のメンバーが散歩しながらはしゃいでいるシーンとか特にイラッと来る感じですね。そして何よりマンソンが語る思想もすげぇ嫌でげんなりしてしまいます。このように嫌な思いをした点について書いてますが、イラッとさせられるのも映画を楽しんでいるという証拠でしょうかね。
実録テイストだからなのか全体的に描写が淡白な印象があり、そこが物足りなく感じました。一番の見どころになりそうなバイオレンスシーンもアッサリ気味です。どちらかというと殺人を犯し死刑宣告を受けてもなおマンソンのことを崇拝する“マンソン・ガールズ”の姿こそがキモでしょうか。主役のレスリー役の、いまだにマンソンを信じている純粋な感じの演技が見事でした。残りの“マンソン・ガールズ”もいいし、刑務所で彼女たちがマンソンについて語る場面こそが面白い映画でした。
総評
マンソンが起こした事件について知ることができた点は良かったです。一本の映画としてはそこまでではありません。
というわけで評価は7/10としました。
ストーリー紹介
レスリーはチャールズ・マンソン率いるヒッピーコミューン“ファミリー”の一員として複数の殺人に加担したことで死刑判決を受け、刑務所に収監されていました。しかし、のちにその州での死刑制度が廃止され、特別房で生活を送ることになります。
レスリーは、刑務所で受刑者たちに勉強を教えているカーリーンという女性と出会います。そして、自分が殺人に手を染めるまでをカーリーンに語り始めます。
家族と折り合いが悪かったレスリーは知り合いの紹介で“ファミリー”の仲間入りをします。
そこにはチャールズ・マンソンをはじめ、チャールズ・マンソンを崇拝する多くの女性と、少数の男性がともに暮らしていました。
レスリーは次第にチャールズ・マンソンの魅力にひかれていきます。
やがて、チャールズ・マンソンは過激な思想を“ファミリー”に広めはじめ、“ファミリー”のメンバーは犯罪に手を染めるように…。
ある日、レスリーを“ファミリー”から抜けさせようとする男たちがやってきますが、レスリーは自らの意思で“ファミリー”に残ることを選びます。
その後、レスリーは他のメンバーたちと複数の人間を殺害します。
カーリーンに自分のかかわった殺人の話を一通り話したレスリーは、殺人は間違いだったと気づきます。
おわり
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