「修羅:黒衣の反逆」映画感想(ネタバレ/結末)アクションが最高にカッコいい

どうもジャケ借りくんです!
今回レビューするのは「修羅:黒衣の反逆」。
結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

感想

ストーリー
明朝の皇帝の乗った船が沈むという事件があった。皇帝は一命をとりとめたものの肺を病み体調を崩してしまう。一方、宦官の魏忠賢は政治の場で力を増していった。そんななか、秘密警察“錦衣衛”の沈煉は政治批判をした北斎という人物を暗殺する任務に就くことに。北斎が女性であったことから一緒に来ていた錦衣衛が乱暴をしようとしたため、沈煉がとめに入るが誤ってその錦衣衛を殺してしまう。その場からいなくなった北斎を探しだそうとした沈煉は次第に政治の陰謀に巻き込まれていく…というお話。

アクションが超カッコいい
剣戟アクションがものすごくかっこいいです。特にワイヤーアクションを使っていると思われる相手の攻撃をよける場面は超人的でダイナミックな動きをしていてシビれます。一番好きなアクションシーンは主人公対鄭掌班の場面です。鄭掌班は金属の弾に鎖がついた武器を器用に操り攻撃するという戦い方でこれがまたキレッキレで超絶カッコいいです!このシーンは何度も見直したくなりますね。飽きさせない工夫としてキャラごとに使う武器が全然違うところもいいですね。主人公のオーソドックスな剣、鄭掌班の球体武器、逆賊が使うこん棒などなど…。武器が違えば当然戦うスタイルも違いますからいろんなアクションが見られます。

二転三転するストーリー
ストーリーの全体像が徐々に明らかになる作りの構造で、あの人とあの人が実はつながっていて、といった驚きがあり楽しく観ることができました。ただ、一方で非常に入り組んだ作りのせいで分かりづらくなっているのも確かです。もう一点この映画がわかりづらいのは登場人物が呼ばれるとき「名前のみ」の場合と、「名前+役職」の場合があるからです。例えば魏忠賢という名前のキャラは別のシーンでは魏太監とも呼ばれており同一人物だと途中まで気づきませんでした。中国の歴史の知識があればなんてことはない話だとは思いますが、そうでない方は集中してみてないと話についていけなくなるかもしれません。

どのキャラも印象に残るいい顔をしている
登場するキャラがみんな味のあるいい顔をしており印象に残ります。特に主人公がかかわったと思われる殺人事件を追う錦衣衛の裴綸というキャラの顔が最高です。一般的に言うにこやかな顔をしなが目が笑ってないタイプの顔でその笑顔がかなり怖いです。主人公とかかわった和尚を尋問するシーンは特に彼の顔力が発揮される名場面だと思います。ほかにも魏忠賢の顔も言葉では表現しづらいですがとにかく味があります。

総評
かなり楽しめた映画です。話が分かりづらいのが難点ではありますが。アクション好きの方はおそらく気に入るのではないでしょうか。

評価は9/10としました。

あらすじ

明朝の皇帝が乗った船が沈むという事件があった。皇帝は一命をとりとめたが肺を病み体調を崩していた。

そんななか、秘密警察“錦衣衛”の沈煉は、反体制派の東林党をたたえ、宦官の魏忠賢をおとしめた絵師の北斎を処分するよう陸文昭から命令される。

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沈煉が凌雲鎧とふたりで北斎の自宅に忍び込むとそこにいたのは、以前雨に濡れないよう沈煉を傘に入れてくれた女性であった。凌雲鎧が北斎を殺す前に乱暴をしようとしたため、沈煉がそれを止めに入り争いの末凌雲鎧を殺してしまう。その一部始終を見ていた北斎は走ってどこかへと去っていってしまった。

沈煉はその事件を他の何者かの仕業だと嘘の報告をした。裴綸という錦衣衛が捜査の担当となり、沈煉は様々な質問を受けるが嘘をつきとおした。

沈煉のもとに事件の真相を知る者から手紙が届き、指示通り森の中に向かった。そこで3人の逆賊に囲まれ、役所に突き出されたくなければ錦衣衛の公文書庫を燃やせと脅される。

公文書庫に忍び込み油をまき火をつけようとした沈煉は、以前とある錦衣衛が皇帝が乗った船が沈んだという話をしていたことを思い出す。沈煉は火をつける手をとめて船の建造記録が記された文書を読んだ。そこで郭真という男が皇帝を殺すために船に細工をしたことを知る。沈煉が船の建造記録を持ち出そうとしていたところへ鄭掌班という男がやってきて、戦いになる。無事鄭掌班を倒すことに成功したが、鄭掌班の武器から出た火の粉が油に引火し結果的に公文書庫は燃えてしまった。

沈煉は北斎が口封じのため郭真の殺害にかかわったという話を聞き、本人に黒幕は誰かと問いただした。彼女は父が魏忠賢を批判したことで一族がひどい目にあわされたという過去を沈煉に話した。自身も川に飛び込み溺れかけたところをある人物に助け出される。魏忠賢を殺し閹党を一掃すると話すその人物についていくことに決めたのだった。しかし、北斎はその人物の正体については沈煉には明かさなかった。

裴綸は沈煉がふたつの殺人事件に関わっていることを陸文昭に告げる。すると、裴綸は3人の逆賊に囲まれ殺されそうになるがなんとか逃げのびた。そして、川を流れていたところを沈煉と北斎によって助けられ救護を受ける。するとその場へ陸文昭がやってきたため沈煉が話に応じた。陸文昭が船に細工をした郭真を口封じのために殺し、その件にかかわった北斎も殺そうとしていたことが明らかになった。沈煉は陸文昭の裏にさらに黒幕がいることを見抜いており、そのことを陸文昭に話すが彼は何も答えなかった。陸文昭は部下をけしかけ沈煉たちを始末させようとするが、失敗に終わる。

沈煉は北斎や他の人物の話などから陸文昭の主の正体に気づき、その人物に接触した。その人物とは皇帝の弟、朱由検であった。彼の目的は皇帝の暗殺ではなく政治の世界で力を増していた魏忠賢と閹党を取り除くことだった。その権限を持つのは皇帝のみで、子どものいない今の皇帝が亡くなれば自分が皇帝の座に就き魏忠賢と閹党を排除できると考えて皇帝の暗殺を企てたのだった。沈煉は北斎と都を発つと言い残しその場から去る。陸文昭は多くのことを知りすぎた北斎を始末すべきだと朱由検に助言し、朱由検はそれを許可した。

沈煉は北斎、裴綸とともに逃走していた。そこへ陸文昭とその部下が大勢が追いついてきた。沈煉は裴綸とともに追手と戦う。そこへまた別の部隊がやってきて、陸文昭がいるにもかかわらず銃や矢を放ってきた。それは陸文昭の存在が邪魔になった朱由検が送り込んだ部隊であった。沈煉は橋を落とし北斎を逃がした。裴綸や陸文昭が切られて死んでいくなかついに沈煉も背中を切られその場に倒れこんでしまう。

先帝が崩御し、朱由検が皇帝の座についた。三月後、魏忠賢は朱由検によって失脚させられ、そののち死亡した。沈煉は先の戦いで生き延び死刑囚として牢屋で生活していた。朱由検は沈煉の死刑執行を取りやめ、錦衣衛へと復帰させた。

作品情報

監督:ルー・ヤン
キャスト:
チャン・チェン
ヤン・ミー
チャン・イー
レイ・ジャーイン
シン・ジーレイ
原題:繍春刀 修羅戦場 Brotherhood of Blades II: The Infernal Battlefield
製作年:2017年
製作国:中国
配給:ツイン
上映時間:120分
参考サイト:映画.com


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