「ブライトバーン/恐怖の拡散者」映画感想(ネタバレ)もっと尺伸ばしてもよかったんじゃ?

「ブライトバーン/恐怖の拡散者」は2019年のアメリカ製ダークヒーロー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー

キャスト
エリザベス・バンクス
デヴィッド・デンマン
ジャクソン・A・ダン
マット・ジョーンズ
メレディス・ハグナー

原題:BRIGHTBURN

製作年:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:90分

感想

基本的には面白いけどストーリーは物足りない。

トリとカイルの夫婦は男の赤ちゃんを拾い、ブランドンと名付けて育て始める。彼が12歳になった頃、トリはブランドンに恐ろしい疑いを抱くようになる。

※重要なネタバレなしでいきます。

尺のせいか、ストーリー描写に物足りなさを感じます。ブランドンはある日、自分のスーパーパワーに気づき、それを悪事に利用するんですが、そもそも何がきっかけで覚醒したのか、どうもわかりづらい…。きっかけとなる大きな出来事があったわけでもなく、急に覚醒した感があります。一応、人間でいう思春期というか反抗期を迎えた説とか、異星にいる同じ種族の異星人から遠隔で覚醒させられた説とか、自分が人間ではないことを知り自暴自棄になった説とか、周りの人間から馬鹿にされてブチギレタ説とか、これまでの同タイプの映画から推測はできますが、本作では具体的な覚醒理由がほぼ描かれないので、気持ちがそこまで乗っていかない。こういうダークヒーロー誕生を描いた映画って、その人物の疎外感、孤独感とか、世の中や身近な人物に対する恨みとかを丁寧に描写してこそ、カタルシスがあると思うんですが…。いつも映画の尺が100分を超えると長すぎや!と不満を漏らす僕ですが、この映画の場合は2時間にしてもいいからブランドンがなぜ凶行に至ったのか?を丁寧に描くべきだったんじゃないかな…という気がします。暴力描写とかホラー描写とかは結構いいので、そこが余計惜しいなぁ…と感じました。

ホラー的な怖い描写は結構ありまして。ブランドンが自作のマスクで暗闇にたたずむとか、彼が謎の呪文を唱えるとことか、あとブランドンを演じた子役の顔の不気味さもかなりイイ。おっ!とおもうグロ描写もあって、ある女性の目にガラスが刺さりそれを抜くとことか、車が落下して乗っていた男の顎が外れる…というよりちぎれるとことか。思い出しても少し気持ち悪くなってくる描写があってうれしい限りです。

あと、ブランドンのおばの声が独特でスキ…という、どうでもいい話をしておきます。

総評

ホラー描写などちゃんと怖いので基本的には楽しく見ることができましたが、なぜブランドンがダークヒーローとなったのかがイマイチわからず物足りなさを感じました。ちょっと惜しいなぁ…と。

というわけで評価は7/10としました。

ストーリー紹介

なかなか赤ちゃんを授からないでいたカイル、トリの夫妻…。

そんなある日、近くの山に地球外のものだと思われるポッドが落下。そこには人間に似た姿の赤ん坊が乗っていました。

ふたりはその赤ん坊にブランドンと名付け、育てることに。

それから月日は流れ…。

12歳になったブランドンは突然、超人的な力を得ます。

それからブランドンは両親に反抗的になり、果てには人を殺すようになってしまいます。

手が付けられなくなったと考えたカイルは森にブランドンを連れていき、後ろから銃で撃ちます。

しかし、ブランドンには効かず、逆にカイルが殺されてしまいました。

家に帰ったブランドンは母のトリも殺してしまいます。

それから、彼の破壊衝動はエスカレートし、近くのエリアにある建物などを破壊し始めました。

おわり

参考サイト:ゲオ宅配レンタル


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