「モンスター・フェスティバル」映画感想(ネタバレ)小ネタが笑えるメタホラー


モンスター・フェスティバル(字幕版)

「モンスター・フェスティバル」は2018年のアメリカ製ホラー映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:オーウェン・エガートン

キャスト
ロビー・ケイ
セイチェル・ガブリエル
ジェイコブ・バタロン
バーバラ・ダンケルマン
ザカリー・リーヴァイ

原題:Blood Fest

製作年:2018年

製作国:アメリカ

上映時間:93分

感想

メタホラーとしてなかなか楽しめましたが物足りなく感じた部分も…。

ホラー映画の舞台を再現する野外フェスに参加したホラー映画オタクのダックス。フェスが開幕し、殺人鬼のコスプレをした参加者たちが現れるが…。

※重要なネタバレなし

笑えるメタホラー

このブログでもいくつもレビューしてきたホラー体験アトラクションかと思ったら実際に危険な目にあってしまう系のホラー映画で、劇中で何度も繰り返されるホラー映画自体に言及するメタ発言が特徴です。ホラー映画ファンである主人公たちが、ホラー映画的なお約束でいうとこの状況は死亡フラグたってるぞ…的な発言がちょいちょい出てきて何度も笑わせてくれました。とくに、映画監督役の男がこんなところでゾンビが襲ってくるわけねぇ!とわめいているとそれを見た主人公がその状況はちょっとやばいぞと言って実際にその監督が襲われる場面はめちゃくちゃ笑ってしまいました。ほかにも、同じようなホラーあるあるネタがたくさん登場するので、ホラー映画好きな方は特に楽しめるのではないでしょうか。あとは、デヴィッド・フィンチャーの『セブン』をシリーズの7作目だと思っている奴がいてさぁ…とかそういう小ネタも最高でした。

シリアスなドラマが合わないのがメタホラー?

メタホラーの宿命なのか主人公の葛藤や成長などシリアスなドラマ部分を真剣に見る気になりませんでした。作り物であることを強調する構造なのでそこでまじめなドラマが展開されてもどうしても嘘くさく見えるというか感情移入がしづらいです。それに加え主人公の脅威となる敵側も怖くないので映画に締まりがないというか…。それは敵の内幕も見せられること、しかもそれがおちゃらけたテンションで繰り広げられるから、でしょうか。主人公側が基本コメディテイストなので敵側の人間は姿がほとんど見えないとか、見せるにしてもシリアスなトーンの演技にするとか、メリハリをつけてくれたらよかったと思いました。

ホラー映画好きが虐殺されるという、ホラー映画好きの人間からしたら末恐ろしい内容ではありますが、それ自体もどこか恐怖感はありません。まぁ真剣にそこを突き詰めてやってしまうとポップさが失われ本作の魅力がなくなってしまうとは思いますが…。

総評

ホラー映画あるある的なギャグなど笑える個所は結構多く満足度高め。シリアスなドラマ部分はあまり真剣に見る気にはならず。というわけで評価は8/10としました。

ストーリー紹介

10代の少年、ダックスは“流血の祭り”というあらゆるホラー映画の舞台を再現したフェスに参加することになっていました。

しかし、それを知った父のヴォーンがフェスのチケットを取り上げてしまいます。実は過去に、ヴォーンの妻(ダックスの母)はホラー映画に影響されたとされる人間によって殺されており、それ以来、ヴォーンはホラー映画自体を憎むようになっていったのでした。

それでもダックスは、知り合いを頼りフェスに潜り込みます。開会式の最中、主催者によって壇上にふたりの女性があげられます。そして、そこへマスクをかぶった人間が現れ、女性たちをナイフで切りつけふたりはその場に倒れてしまいます。そして、そこに集まった参加者たちも“殺人鬼”たちに襲われ始めます。ただの演出だ、と思う者もいましたが、人々は実際に殺されて行ってしまいます。実はこのフェス、主催者のアンソニーがフェスに集まった人々を殺害、その様子を撮影し1本のホラー映画を作り上げるために開かれたのでした。

ダックスも一緒に来ていた友人たちと襲い来るゾンビやピエロから逃げ回りますが、次々と犠牲者が出ます。

やがて、ダックスの前になぜか彼の父、ヴォーンが現れます。実は、ヴォーンこそがこのフェスを企てた張本人だったのです。彼は、このような大惨事を起こすことで、世論をあおりホラー映画自体を撲滅するのが目的だったのです。

ヴォーンはダックスに今すぐフェス会場から逃げるよう指示し、自身は司令塔へと向かいます。ダックスはその指示に従わず父の後を追います。

司令塔にたどり着いたダックスはヴォーンを説得します。追い詰められたヴォーンは一緒に死のうと爆弾の起爆装置を手に取ります。それを阻止したのはヴォーンの娘、サムでした。彼女はヴォーンの今回の計画に殺人鬼役として協力していました。

サムにナイフで刺されたヴォーンは後ろに倒れこみ、そのまま窓を突き破り司令塔から落下していきました。

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