みなさん、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか?
僕はそこそこ長い休みが取れたので家でのんびりと過ごしています。
今年はコロナ禍で僕自身、映画館から遠ざかってしまった一年でありました。例年だと映画館で50本ぐらいは鑑賞しているんですが、今年は10本行かないくらいでしょうか?テネットも鬼滅の刃もみておりません…。とにかく世の中の流行りには乗っかるべしとは思っていませんが、テネットはともかく鬼滅の刃ぐらいは2020年内に見ておいたほうが良かったか…?と少し後悔しはじめている昨今です。
ただ、千と千尋の神隠しともののけ姫のリバイバル上映を見られたのは本当に良かった。どちらも劇場で鑑賞するのは初めてだったので。千と千尋の神隠しの方はまじでエグいレベルの面白さであまりの面白さに感動してしまいました。
前置きが長くなりましたが・・・
選考対象は2020年にDVDや配信サイトからリリースされた映画、かつ、このブログでレビュー記事をあげた作品です。一応、マイナーなDVDスルー映画を扱うブログですが、全国で大規模公開されていた作品も含まれます。
ベストとワーストを紹介したあとには、心に残ったというより普通にエンタメとして面白かった作品も紹介するのでそちらもよかったらご覧ください。
それでは・・・
年末恒例!今年の映画ベスト&ワースト5発表いってみましょう!
ベスト映画
ベスト映画の選考基準としては、単に面白かったというよりは見たあとも忘れられない作品を選びました。そのため映画としては変なところもある作品も含まれています。
5位
ナンシー
母を病気で亡くしたばかりの孤独な女性ナンシー。彼女はテレビのニュースで過去に娘が行方不明になったという夫婦のことを知り、孤独を埋めようとその娘になりすますことになる…というドラマ映画。ナンシーの発言がどこまで本当なのか、観客にも明かされないためナンシーの真意をついつい考えてしまうというさり気なくもうまい作劇。いつのまにかナンシーを仲の良い知り合いのように感じ彼女の行く末を固唾を呑んで見守っている自分に気づく。見終わったあともしばらくはナンシーの今後の人生について考えてしまう、そんな映画です。
4位
ストレンジ・アフェア
ある青年が事故で亡くなってから数年後。その家族のもとに青年の元恋人が現れ、青年の子供を身ごもったと伝えてくる・・・。家族が身ごもった女性の発言の真意を探っていくミステリー仕立ての作品。死んだはずの人間との間に子供ができたということはオカルト系の作品なのか?それとも妊娠したというのは女性が家族に接触するための口実で本当の目的は別にあるパターンのサスペンス系?終盤までこの映画がどんなジャンルなのかわからないところが面白い!そして、「あまりにも」なオチもインパクト大。個人的に話がどこに向かっているかわからない映画が好きなので本作はずっとワクワクしながら見ていました。
3位
サイレント・ウォーター
ダイビング中だった女性が落石に巻き込まれ海底で身動きが取れなくなってしまう。一緒にダイビングに来ていた姉が救助しようとするが巨大な岩を動かす事ができず…。一見するとA級の作品に見えますがはっきり言って珍作に片足を突っ込んだ作品じゃないか?姉が妹を助けようするときに凡ミスが目立つし、思いついた救助方法が全然うまく行かないし。A級にみえて珍作というバランスが自分的にたまらなくツボであり本作のことを思い出してはついついニヤついてしまう。あとは姉が妹をがむしゃらに助けようとする姿は単純に姉妹愛モノとして感動的でもある。そんな姉妹愛の物語の最後に見せられるラストカットが美しくここで不意に泣きそうになってしまった。
2位
ドローン
ある夫婦が引っ越してきたばかりの家の庭で見つけた一台のドローン。そのドローン、実は殺人鬼の霊が乗り移ったもので夫婦は命を狙われることになる。テイストとしてはホラーコメディ。とにかくしょうもないギャグが放り込まれそれが全部自分のツボをついてきた。見ている間ずっと幸せな気分が続きました。もうこういう映画ばかり見ていたいと思ったほどであり、この映画がきっかけになり最近は「無機質殺人鬼」モノを見漁っています。
1位
ゴーストランドの惨劇
母と娘二人が森の中の家に引っ越してきてすぐ二人組みが家に押し入ってきて…。本作は2019年に劇場公開されていた記憶がありますが、DVDのリリースは今年なので今回の選考対象となっています。暴力によって人の未来を奪うことの残酷さを描いている作品。人が殺されたニュースを聞くたびに「殺された人にも未来があったのに…」と思うのと同時に本作のことをついつい思い出す。本作は僕の日常生活にまで影響を与えている稀な作品です。
ワースト映画
今年の中盤辺りから基本的につまらない映画はレビューしない方針にしたのでワーストといえどそこまでひどい作品はないとは思いますが、、、。
5位
ゴーストホーム・アローン
少年が自宅の地下室にいる棲み着いていた怪物と戦うことになる…。かの有名なホーム・アローン便乗タイトルの作品で実際の内容も自宅で戦う点ではホーム・アローンぽさもある。しかし、自宅で怪物と戦う展開になるまでがあまりにも長く退屈極まりない作品。
4位
フィードバック
生放送中だったラジオブースに武装した人間たちが押し入ってきてそこにいたラジオパーソナリティなどを人質に取る。彼らの目的とは一体・・・?ラジオブースを乗っ取るという題材自体は面白くなりそうなんですが展開のさせ方があまりうまくなく盛り上がりが弱い。面白そうになりそうな分がっかりも大きくその落差でこの順位としました。
3位
インスタ・オブ・ザ・デッド
薬物依存症患者たちが住む施設にゾンビが現れ・・・。インスタ×ゾンビ。これはパリピ感あふれるうぇーいな映画で面白そうだぞ!と期待しましたが、インスタは全くと行っていいほど関係ないし、素人くさいギャグが寒すぎて見てらんない映画でした。
2位
エクソシスト・ゲーム
ある家においてあったボードゲームに封印されていた悪魔が蘇りそこにいた人々に襲いかかる…。悪魔払いが題材ですがほぼ悪魔払いをやっていないし、悪魔払いシーンも陳腐すぎて全く怖くない映画でした。
1位
ステイ・ホーム
大豪邸で暮らす足の不自由な少年。彼は母親から家の敷地から出ることを禁止されていた。その理由とは…?コロナ禍に便乗したタイトルの映画。ステイホーム推奨映画という点では間違ってないですが。安っぽさのないA級の映画ではありますが出てくる人物が全員陰気すぎて見ているこちらまで陰気な気分になってしまう。2位から5位に比べたらそこまで退屈な映画ではないんですが、この陰気さが耐え難いストレスであえて1位としました。
普通に面白かった映画たち
ここからは今年リリースの映画の中から良い出来の映画をご紹介します。ベストで挙げた映画は単に面白いと言うより個人的に思い入れがある作品を選んでいますが、ここで紹介する映画たちは、どちらかというとみなさんに堂々とおすすめできる映画たちなので、もしお正月休みになにか映画を見たいと考えている方はこの中から選んでみるのがいいかもしれません。それぞれの映画のレビュー記事をリンクしておくのでどういう映画か詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
テリファー
クラウン姿の不気味な殺人鬼”アートザ・クラウン”のキャラが最高!
グッドボタン 暴走する若者たち
SNSにどっぷりとハマる現代の若者の暴走を描いたスリラー映画。
ランニング・デッド/THE RUNNING DEAD
ワンシチュエーションのゾンビ映画。ワンシチュエーションだからこその面白さと主人公の異常な強さが売り。
ロード・インフェルノ
車で煽った相手がやべぇやつだった!というスリラー映画。テリファー同様これも殺人鬼のキャラに魅力があるタイプ。
ゴースト・キラーズ -血塗られた少女の謎-
高校にやってきたニセ霊能者たちが本物の霊に遭遇するホラーコメディ。とにかくゲラゲラ笑える作品。
ザ・ファーム 恐怖の食物連鎖
人間を家畜のように扱う人間畜産農場というアイディアがイイ!面白いかどうかは人それぞれだとしても癖が強く記憶に残る作品ではあります。
バトル・インフェルノ
悪魔払いをライブ配信して大金を稼ぐエセ神父とその仲間たちがある日の悪魔払い配信で本物の悪魔と遭遇!悪魔払い映画は基本的にあまり好きではありませんが、ライブ配信という要素を足すことでめちゃくちゃ面白い作品に仕上げてあります。
モルグ 死霊病棟
病院の夜間警備をすることになった男性が霊現象に見舞われるホラー。南米ホラー映画独特のイヤな感じが本作にあってなかなか怖いです。
ザ・デア 理由なき監禁
監禁されてすげー嫌な拷問を受けるだけですが、その描写が目を背けたくなるものばかり。このタイプの映画が苦手でなければぜひ!
アクアスラッシュ
ウォータースライダーの途中に刃物が仕掛けられそこに滑ってきた人たちが・・・。このシーンは凄惨すぎて少し引いてしまうほど。
エスケープ・ルーム
SAWタイプのデス・ゲームの一種。結構金をかけて作られているようで登場する部屋がどれも凝っていて見ていて楽しい。
死体語り
遺体安置所に持ち込まれた遺体と会話ができる男性がその能力のせいである事件に巻き込まれる・・・。これもモルグ 死霊病棟と同じく南米産で、独特の嫌な雰囲気をまとったホラー映画。
まとめ
というわけで今年見た映画のベスト・ワースト5と普通におすすめできる映画の紹介でした。この記事制作のために今年一年間に見た映画の一覧をズラッと見直して思いましたが、見ておくべき映画を見ていない、あるいはレビューしていないことに気づきました。透明人間とかスケアリーストーリーズとか。どうやらマイナー映画を扱うブログなんだからと無意識に作品を選んでいたようです。来年はもう少しメジャー系も扱っていこうかなと思います。そしてできれば映画館で見た作品を公開後すぐにレビューするスタイルにも挑戦していきたいですね。今年でいうと事故物件恐い間取りは映画館で見てすぐにレビューしています。なぜか映画館で見た映画のレビューは家でDVDでみた映画とは熱量が段違いです。これはやはり映画館だと映画を見るときより集中しているからか、映画代金分を取り返そうとしているのか、定かではありませんがとにかく記事を書いていて楽しい。あと、映画関連の本の紹介なんかもしようと考えていますのでそちらもよかったら見てください。
それでは今年はこのあたりで!良いお年を!
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