記事の書き方に関するお知らせ
まず、映画の感想を語る前にお知らせです。
今回からすこし記事の形式を変えました。実はこれまでも何度か記事の書き方を変えておりまして…。最近の記事と過去のヤツではガラッと形式が変わっていてどこに何があるのかわかりづらいかと思います。見づらくて申し訳ありません…。
それでは本題に入ります。
今回は「タイム・ダイレイション-死のベッド-」を鑑賞しました。
ジャケットには火災現場の事件を捜査するバージルという刑事が中央に配置されています。その右側には火事の現場で苦しそうな表情を見せる男女。色使いがなかなか好みのジャケット。
とあるクラブの一室に宿泊した4人の男女。彼らが寝ることになったベッドにはある呪いがかけられていて…。
キャラ同士が時空を超えてやり取りをするタイムトラベル的展開も含まれたホラー映画。
結構面白い要素がちりばめられていてそこそこ楽しい。しかし終盤になるにつれて自分の好みではない展開が始まってテンションが下がっていきました。
個人的な評価は7/10点です。
作品情報
監督:ジェフ・マー
出演:コリン・プライス、アリサ・キング、デニス・アンドレス、ジョージ・クリッサ
原題:BED OF THE DEAD
製作年:2019年
製作国:カナダ
リリース:2020年12月9日
上映時間:84分
映画サイトでの評価:「IMDB」4.6/10点、「フィルマークス」3.3/5点。
深夜5時、風俗店の火災現場にやってきた刑事。巨大なベッドの焦げた残骸と男女5名の死体。しかし、彼らは火事が起こる前に亡くなっていることが判明。そんな中、犠牲者の遺留品である携帯から着信が…。
ストーリー紹介
感想
ワクワクする要素は多いけど…
わくわくする要素はてんこ盛りだけど、それらの要素をさっさと切り上げて最終的にはつまんない話が始まる、そんな映画。
例えばレンのキャラとかすごく好きなんですよ。ひとりで無邪気にはしゃいでる感じのバカっぽさとか。しかもレン以外の人間は全然乗り気じゃなく結局すぐ寝ることになるという・・・。このレンの不憫さもたまらない。ワクワクする要素としてはほかにもいろんな霊が出てくるところ。シーツをまとった化け物のデザインとか這って近づいてくる女の霊とかホラー的にちゃんと怖い。あとは本作の目玉である時空を超えたやり取りで命を救う「君の名は。」的(?)展開もイイ。
このように面白そうな要素は結構多いのですが、それらの要素がアッサリ気味ですぐ次の展開に行ってしまうんです。
まず、レンはすぐ死にます。彼が主人公かと思っていたらかなり早い段階で死ぬから本気でがっかりした。そしてこのあとシーツの化け物や這ってくる女とかが出てきたので、あぁこれはいろんなタイプの霊を登場させて観客を怖がらせるお化け屋敷的なホラー映画なんだなとワクワクしていたらそのあと全くそういう霊は出てこない。「時空を超えたやり取り」も思ったほど深堀りされず。最近見た「ドント・レット・ゴー 過去からの叫び」がまさにこういう時空を超えたやり取りで人の命を救う話でおもしろかったので本作にもちょっと期待していたんですが。
で、こういう面白そうな要素はチラ見せレベルで流されてそのあと始まる展開が個人的にはつまらなかった。どういう展開かというと罪の意識にとらわれた人間の贖罪話。ホラー映画において「ここに集められた人々の共通点は過去に罪を犯した人間だった!」という設定は多いですが、自分としてはこの手の設定はいまいちピンときません…。これはキリスト教的素地が自分にないからだと思いますが、なんかものすごく他人事に思えてくるんです。いや、他人事なのはその通りなんですが。
まぁいろいろ文句を垂れてきましたが、期待させといて結局そこか…という落差に文句があるだけで、少なくともワクワクする要素がたくさん詰め込まれてるからそこそこ楽しい作品ではあります。そもそも贖罪というテーマが僕のように苦手でない方なら最初から最後まで楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
個人的に好きな要素が多めで序盤から中盤にかけては引き込まれます。でも、贖罪の話になったあたりからだんだん興味が失われていきました。しかもこのあたりから刑事がもう一人の主人公といった感じで彼のエピソードの比重が増えていき、さらにかったるくなっていく。時空を超えたやり取りを絡めたオチもわかりづらい。話自体がちょっと複雑な映画ですね。
というわけで評価は7/10点としました。
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