「ゼイカム 到来」映画感想(ネタバレ)笑えるSFブラックコメディ

ゼイカム-到来-(字幕版)
ゼイカム-到来-(字幕版)
「ゼイカム 到来」は2018年のイギリス製SF映画。監督は「The Disappeared (日本未公開)」のジョニー・ケバーキアン。主演のニックを演じたのは「Obey(日本未公開)」のサム・ギッティンズ。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:ジョニー・ケバーキアン

キャスト
サム・ギッティンズ
グラント・マスターズ
アビゲイル・クラッテンデン
ホリー・ウェストン
デビッド・ブラッドリー

原題:Await Further Instructions

製作年:2018年

製作国:イギリス

配給:インターフィルム

上映時間:91分

感想

※結末までのネタバレを含むのでご注意ください

ブラックコメディとして笑える作品で結構楽しめました。

クリスマスに集まったミルグラム一家。家族団欒とはかけ離れた雰囲気の中、全員眠りにつくが、翌朝長男が家のドアを開けると黒いメタルのようなものが家を覆っていた。一歩も外に出られない監禁状態であることに気づきパニックになる家族。そんな中、突然リビングのTV画面にテロップが映し出される。“指示があるまで家の中で待機せよ”とー。家族は一連の事柄を政府の安全対策だと安心し、指示に従うが、画面に映し出される指示は次第にエスカレートして行く。

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かなり笑えるブラックコメディ

閉鎖空間での極限状況で登場キャラそれぞれの人間性があらわになっていくという感じで、それがかなり笑えます。主人公(ニック)の父は黒い物体によって家を覆われ外に出られなくなった状況を「大事件が起き、安全のため政府が自分たちを家に隔離している」と判断します。普通は政府がそんなやり方で家に隔離するっておかしくね?と思いますが、彼は自分の考えを疑いもしません。その他のキャラも「ドッキリ番組じゃない?」とかのんきなことを言って笑いを誘います。トニーはその後、テレビに表示された謎のメッセージをみてそれも政府が発信したものだと考え、その指示に家族を従わせていく展開に…。観客の立場で観ている分には本作のキャラの頓珍漢な言動をゲラゲラ笑っていられますが、もし自分がこの極限状況に置かれたら彼らのようにその状況に的外れであれ理由付けをして何とか打開しようと泥臭く動き回ることでしょう。ネットや電話なども通じず、情報源がテレビに表示されるメッセージのみの状況では自分もトニーのように自分たちを助けようとする政府からの伝達だと判断したかもしれません。少なくともそのメッセージが自分たちに敵対する何かによるものだとは考えたくありませんよね…。人は信じたいものを信じたいように信じるということを感じさせる映画です。

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全体的にブラックコメディとして笑える作品ですが、特にキャラたちのおかしな言動が最高です。一番はケイト(ニックの姉)の夫(スコット)ですね。何とか家族を救おうとするトニーに「君を頼ってもいいか?」と聞かれ、「もちろん」と答えるまでに絶妙な間が空いてしまうシーンとか、緊迫する場面で握力を鍛えるハンドグリップを細かくシャコシャコやってるシーンも爆笑してしまいました。あと、ニックの母が緊張感に耐えられなくなったのか突然歌いだすところとか「明日来客があるから」と言って掃除を始める場面とか…。ケイトが階段から落ちて死にそうになりほかの人たちが必死に処置をする中トニーが「私は部屋で対策を考える」と言って部屋にこもってしまう場面も最高ですね。ただ、この場面笑えると同時にドキッとしてしまいました。というのは個人的に自分も同じ状況だったらトニーと同じような行動をとってしまうかもしれない…と思ったからです。登場キャラの中でだれが一番自分と近いかな?と考えながら観るのも楽しいと思います。僕はトニータイプで、決して一番理性的なニックやアンジではないのは確かです…。

不満点を挙げるとトニーとニックの対立するふたりの攻防が単調で少し退屈に感じてしまう場面がありました。まぁその後はすぐにショッキングな展開に行くのでそこまで退屈な時間が長いわけではありませんが。

あとは印象に残った場面を箇条書きで紹介します。
・家を覆う黒い物体の気持ち悪さがとてもイイ。細長い触手が寄り集まり一つの黒い物体になっているという設定ですが、そのなんともいえない得体の知れない気持ち悪さが最高です。
・終盤で触手が家族に襲い掛かるシーンは派手で盛り上がる場面でした。

総評

ブラックコメディとしてなかなか楽しめる作品。個人的に印象に残るキャラがひとりでもいればそれだけで評価が上がってしまう傾向にあります。退屈に感じる場面が少しだけあったのでそこがマイナス点です。というわけで評価は9/10としました。

ストーリー紹介

登場人物

ニック:数年ぶりに実家に帰省した青年。

アンジ:ニックの恋人で、彼の実家に一緒に帰ることに。

ケイト:ニックの姉。妊娠している。

スコット:ケイトの夫。

トニー:ニックの父。

ベス:ニックの母。

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里帰りした男

クリスマスの日、ニックはインド系の恋人(アンジ)を連れ数年ぶりに実家に帰省。両親、祖父、姉、姉の恋人とともにクリスマスパーティを楽しむ予定が、祖父や姉がアンジに対してとった差別的な言動のせいで言い争いに発展。ニックとアンジは夜が明ける前にこっそりと家を出ることを決断しました。

謎の物質によって家が覆われていた

ふたりが玄関を出ようとドアを開けると金属のような謎の物体がドアを覆いつくしていました。ほかの出口や窓もすべて同じ物体によってふさがれており家から出ることができません。寝ていた家族も騒ぎを聞きつけ集まってきます。彼らは完全に家に閉じこめられてしまいました。この異常事態に対しニックの父(トニー)は「屋外では大事件が起きており、沈静化するまでの間政府が自分たちを家に隔離している」と結論付けます。

テレビのメッセージに従うが…

テレビをつけるとそこにはメッセージが表示されており、トニーはそれを政府が市民に対して発したメッセージだと受け取り家族をその指示に従わせます。次々と現れる指示を疑わずに実践した結果、祖父やケイトが死亡してしまいます。さらに「検疫開始」というメッセージが出たかと思うと窓を覆う物体の先に着いたパイプから黒い煙がいくつかの部屋に流れ込みスコットの母(ベス)が死亡。その後、テレビには「私は救いをもたらす」との文字が表示されます。トニーが「あなたが救い主ならばそのしるしを見せてくれ」と問いかけると亡くなった妊娠しているケイトのお腹が少し動きます。“救い主”は赤ん坊を生き返らせれくれるのだと考えたトニーはアンジをそのいけにえにしようと彼女にナイフを突きつけます。ニックはそれを止めようとトニーともみあいになり、倒れたトニーの頭にテレビを落とし殺してしまいます。するとそのテレビから大量の管のようなものが現れ、家族に襲い掛かります。亡くなったケイトを覆ったその管はその体を溶かし、外の世界に出てきた赤ん坊に「私を崇めよ」と呼びかけました。

近所の家も侵食されていた

ニック宅の近所の家々も黒い管に覆われていました。

おわり

参考サイト:映画.com/Amazon

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