今回は2020年12月4日にリリースされた「エクソシズム 父と娘、戦慄の戦い」を鑑賞しました。
父が娘に取りついた悪魔を取り払う様子を描いた悪魔払いホラー映画。
悪魔払いといってもそのやり方が一風変わっており、まともなエンタメ作品としてはヒドイ出来というほかありません。ただ、珍妙な面白さが楽しめる人には楽しめる…?
さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。
「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。
あらすじ
隠遁生活を送る悪魔祓いのデイモン・リクター。ある日、昔の友人から疎遠になっている娘が助けを求めていると告げられたデイモンは、迷いながらも娘に会いに行くのだが…。
スタッフ・作品情報
監督:トリップ・ウェザース
原題:American Exorcism
製作年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:92分
キャスト
マイケル・フィリポウィッチ
ウィリアム・マッキーニー
ケイト・トマノワ
ジャン・ポール・サレス
ジェシカ・モリス
映画サイトでの評価
海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中4.4点(399件の評価)。
国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中2.5点(1件の評価)。
ストーリー紹介
※まずは重要なネタバレなしで行きます。
主人公は悪魔払い師のデイモン。
デイモンの妻が悪魔に取りつかれる。デイモンは悪魔払いを行うが妻は暴れまわりそこにいた人物によって銃で撃たれて死亡。
デイモンはその時のショックから幼い娘のキャロラインの元から去る。
それから月日は流れ…。デイモンの元に彼の知り合いから「キャロラインに取りついた悪魔が人間を殺している」と連絡が入る。
ここから重要なネタバレあり
気乗りがしないデイモンだったが里親と一緒に暮らすキャロラインの元を訪れ、悪魔払いを行うが悪魔はその場にいた神父にも取りつく。
デイモンは神父の体から悪魔を取り除くことに成功するが神父は力尽きてしまう。
キャロラインはそれまで住んでいたい家を離れ別の場所で暮らすことになる。しかし、彼女の中にはいまだに悪魔が取りついていた。
ここでエンディング。
感想
※今回は重要なネタバレなしで行きます。
ジャケットに映る人物は悪魔払い師で主人公のデイモン、その手前にはデイモンの娘のキャロライン。ジャケット全体は恐ろしい感じでなかなかいいと思います。しかし、実際の内容は陳腐で全く怖くない悪魔払いホラーとなっています。
悪魔払いというよりは・・・
本作「エクソシズム 父と娘、戦慄の戦い」は悪魔払いが題材のホラー映画ですが、この手のほかの映画とは少し違う!
なんと悪魔に取りつかれた人物をボコスカ殴って悪魔払いをします。当然怖さはなくむしろ珍妙ゆえの面白さの方が際立つ珍作になっていました。基本的に悪魔払いホラーにあまり乗れない僕ですが、本作はそれ以前の問題という感じ。まぁ、そんな作品です。
とはいえ、全く見どころがないわけでもないです。主に珍妙な面白さという点で。たとえば、主人公のデイモンが悪魔に取りつかれた人物に対峙し独特の構えで何語かわからない言葉を唱えるとことか。もしこの言葉が実在するもので、しかもれっきとした悪魔払いの作法だとしたら笑うのは失礼ですが、彼がこの言葉を唱える場面はどうしても笑みがこぼれてしまいます。ほかの登場キャラはいたってマジメなトーンの演技をしているのにデイモンだけが「ホァー‼‼‼」とか叫びながら何やら不可思議な動きをしているわけで、そのギャップがめちゃくちゃおもろいんです。
あと、珍妙な面白さとは違いますが、デイモンの娘のキャロライン(に取りついた悪魔)が殺し目的で、地元の男子を誘惑する一連のシーンは普通になんかワクワクがありましたね。この男子にこれからどんな惨劇が待っているんだろう、と。あとキャロラインがつるむヤカラの怖い感じもよかったし。ただ、このシーンが後の展開につながってこないのは何それ…?という感じでしたけど。
総評
まともな悪魔払い映画を期待するとヤケドします。なまじジャケットの出来がいいもんだから余計タチが悪いです。珍妙な面白さがある映画だとわかって見る分には止めませんが。
ということで、評価は6/10としました。
参考サイト:ゲオ宅配レンタル
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