「ストーカー 3日目の逆襲」映画感想ネタバレ(9/10点)胸が高鳴る名シーンが多い佳作スリラー映画

今回は「ストーカー 3日目の逆襲」を鑑賞しました。


ジャケットには、サイコパスの男に目をつけられてストーキングされることになる主人公のジェシカが大きく映っています。僕は鑑賞前、タイトルの「3日目の逆襲」の部分が少し余計かなと思ったのですが(3日目で主人公が反撃するんだなと常に頭に浮かんでしまいそう)・・・別にそんなことはなかった。なぜなら、「今〇日目だな」とか見ながら意識することがなかったので。

主人公の女性が前を走ったていた車を追い抜かしたらその後ずっと粘着されてひどい目に合う話。

さて、本作「ストーカー 3日目の逆襲」ですが・・・これはなかなか面白いですよ!

テンポが良くハラハラする展開がずっと続くのでグイグイ引き込まれます。しかも、胸が高鳴る素晴らしいシーンばかり。そして、今何かと話題の車による煽り問題が題材ということで多くの観客にとってなじみ深い作品となっています。

まぁ、世紀の大傑作!とは言いません。でも90分にこれだけ心動かされるシーンが詰め込まれてるわけだからそれだけで満足です。これぐらいの面白さの映画をこれからもコンスタントに見続けたい。

個人的な評価は9/10点です。

作品情報

監督:ジョン・ハイアムズ
出演: ジュールス・ウィルコックス、マーク・メンチャカ、アンソニー・ヒールド
原題:ALONE
製作年:2020年
製作国:アメリカ
リリース:2021年1月6日
上映時間:98分
映画サイトでの評価:「IMDB」6.2/10点、「フィルマークス」3.1/5点。

ストーリー紹介

ストーリーの流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。(ネタバレを含みます)
・ジェシカという女性が新たな引っ越し先に向けて車を走らせていた。

・山あいの道に差し掛かったところでゆっくりと走る車を追い抜かした際、ちょっとした小競り合いが起こってしまう。

・その時相手の車は別の道に進んでいったが、のちに持ち主の男・サムが何度もジェシカの前に姿を現すようになる。そしてついにジェシカはサムに捕まり森の中の家に監禁されてしまう。

・ジェシカはすきを見て逃げ出すが、サムは執拗に追いかけてくる。

・追い詰められたジェシカはサムと対決になり彼をナイフで刺し殺す。

感想

・印象に残る名場面多し

話の展開はスリラー映画としてはよくある作りですが、その分かっちりと丁寧に作られた佳作だと感じました。

まあとにかく誰かに語りたくなる名シーンが多かったです。

主人公のジェシカが

→サムというヘンな男と車同士のトラブルになり
→後を付け回され
→捕まってしまい
→すきを見て逃げる

…という流れですがハラハラできる場面が多く最後まで心が動かされっぱなしでした。

まず、コトの発端となるサムとジェシカの交通トラブル…まぁトラブルというと偶然起こったことのように聞こえますが、当然サムがわざとやったことです。彼は自分の車を追い抜いた相手を監禁のターゲットにしているヤツです。まぁとにかく、このトラブルの場面は対向車と衝突してしまう!という超怖い描写も登場して緊張感が半端ない。また世間をにぎわせている車での煽り問題が扱われているので日ごろから車を運転する方にとっては他人事には思えない場面ではないでしょうか。

そのあとサムがジェシカのいく先々に現れる展開はある種のストレスを感じますがそのストレスも含めてとてもいいですね。ジェシカはサムの車と別れたはずなのにその後もなぜかサムはジェシカの居場所を突き止め目の前に現れる。サムがトラブルについて故意じゃないと言い訳したり、車が壊れたから助けてくれといったりはじめは穏当にジェシカに近づいてくるのがまたイヤ~な感じで最高。で、サムが何度もジェシカに接触してくるうちにだんだんと僕は「いいからもうジェシカの前に現れるんじゃない!」とイライラしてきた。もちろんジェシカが一発でサムをまいてしまったら映画が終わってしまうので、何とも倒錯した気分になります。この映画に限らずこういう「敵をまいたはずなのになぜかまた主人公の居場所にやってくる」というシーンはイライラするけどそのイライラが楽しいですね。

そして一番良かったシーン。ジェシカがある男性に助けられるがそこにサムがやってきて…というシーンです。ここは本当に心臓がバクバクしてやばかったです。ジェシカは一度サムに捕まりますがその後逃走に成功して森の中でロバートというおじさんに助けられます。ジェシカはロバートの車に乗せてもらい車にあった食べ物をいただきつつ、車は森の中の道を進む(この車内の描写があとで効いてくるのですがそれはのちほど。)しばらくして道をふさぐように大きな木が倒れておりそれ以上進めない状況に…。二人で力を合わせて木をどかそうとしているところにサムが登場!サムはジェシカが精神的な病で虚言癖があるという作り話をロバートに聞かせて、ジェシカを連れ去ろうとします。ロバートからしたらどっちを信じたらいいんだ?!という極限の状況ですよね。ここで先ほど言った車内の描写が効いてきます。ジェシカはもう助かったと思ったのか車のなかでロバートにあまりサムに誘拐された件について話をしていませんでした。もしここでジェシカがでロバートにもっと多くの情報を語っていたらロバートはサムの言うことを嘘だとすぐに見抜きジェシカの方を信じたでしょう。車内での会話を最小限にとどめたことでどちらの言うことが本当なのかわからない極限の状況が引き立てられています。

心を動かされる名場面はほかにもあります。たとえば、サムがジェシカをおびき出そうとジェシカの自殺した夫に対するあまりにもひどい侮辱発言を繰り返すのをじっと水の中で耐えるジェシカとか、ラストでサムと対峙したときのジェシカの目つきとか、ジェシカの足の裏に刺さる枝の嫌な刺さり方(超絶痛そう)、あとは撮影でいうと印象的な森の撮り方とかですね。上げたらきりがないのでここらへんで終わりにしますが一度観たら脳裏にこびりつく名シーンがとにかく多い作品です。

まとめ

かなりハラハラする面白い作品です。

ただ、結構ほめましたが冒頭に言ったように世紀の大傑作というわけではありませんのでその辺りはご了承ください。個人的に90分という短い尺でこれだけ胸が高鳴る面白いシーンが詰め込まれている、というところに感動を覚えたというか・・・。2時間越えでもっと面白い作品はあるけどそんだけ尺が長けりゃそりゃ面白くなるだろうと上映時間が長い作品の場合は思ってしまうんです。

ちなみに最近見て強烈に印象に残っている映画「ロード・インフェルノ」も本作と同じく車での煽り問題を発端とした話で、こちらもなかなかおすすめです。敵役のキャラ立ちとしては「ロード・インフェルノ」が勝りますが、現実にいそう感は本作のサムの方が強く感じますね。ちょい古めデザインの眼鏡とかもっさりとした見た目がまた気持ち悪い。あとサムは自分には妻、子供がいてそちらでは良き夫・父親を演じながら、ウラではあんなヒドイことをしているというところがミソですね。

というわけで評価は9/10点としました。

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