「アドリフト 41日間の漂流」映画感想(ネタバレ)カップルが海で遭難した実話の映画化


今回は2020年月日に公開・リリースされた「アドリフト 41日間の漂流」を鑑賞しました。

ヨットで航海中だったカップルが嵐にあい遭難する話。

純粋なサバイバルスリラーかと思ったら恋愛映画でびっくりしました。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

ツイッターやってます

あらすじ

1983年、婚約したばかりのタミーとリチャードは、ヨットに乗り込みタヒチからサンディエゴへと旅に出た。ところが出発から2週間後、記録的なハリケーンに遭遇し巨大津波に飲み込まれてしまう。船室にいたタミーはしばらくして目を覚ますが、ヨットは操縦不能で無線も繋がらない。さらに、大怪我を負い波に漂うリチャードを発見する。極限状態の中、タミーはセーリングの知識を総動員し陸を目指すが…。

スタッフ・作品情報

監督:バルタザール・コルマウクル

原題:Adrift

製作年:2018

製作国:アメリカ

上映時間:96分

キャスト

シャイリーン・ウッドリー
サム・クラフリン
グレイス・パーマー
ジェフリー・トーマス
エリザベス・ホーソーン

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中6.6点(45126件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中3.5(171件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

世界中を旅行していたタミーは、タヒチを滞在中に船乗りのリチャードと出会います。二人は恋に落ち、しばらくタヒチでの滞在を一緒に満喫していました。

そんななか、リチャードは、タヒチを離れることになった知り合いからある依頼を受けます。それはカルフォルニアへのヨットでの回航でした。

奇しくもカルフォルニアはタミーの地元であり、もっと世界中を周りたかった彼女は、乗り気ではありませんでしたが、結果的にリチャードと一緒にヨットに乗ることになります。

こうして、タヒチからカルフォルニアへ向けての航行が始まりました。最初は順調だった船旅でしたが、嵐に襲われ船が転覆。リチャードは船から投げ出されます。それからどれほど経ったか、船の中で意識を取り戻したタミーは近くで漂流していたリチャードを船に引き上げます。リチャードは、全身に大ケガを負い、自分で体を動かすことができない状態でした。

タミーは、大破した船に再び帆を張り、航行を再開します。救助してくれそうな船も現れないため、針路をハワイに変えます。

ふたりは少ない食事を分け合うことで、なんとか生きながらえていました。


ここから重要なネタバレあり


そんなある日、タミーが目覚めるとそこにリチャードがいないことに気づきます。実は、今までそこにいたリチャードは、タミーの見ていた幻覚でした。実際にはリチャードは船が嵐で転覆したときに既に死亡していたのです。

タミーはそれでも気力を振り絞り航行を続けます。そして、漂流41日目で近くを通りかかった船に救助されました。

ここでエンディング。

感想

※重要なネタバレなしで行きます。

あるカップルが乗るヨットが海で嵐に襲われ、遭難してしまう映画。

海で漂流する映画と知って、サバイバルスリラーかと思っていたら、意外にも恋愛要素の比重が大きい。映画のメインストーリーは、大破した船で陸を目指す、というもの。そこから過去にさかのぼってカップルの出会い、恋愛模様、航海することになった理由、なぜ漂流するに至ったのかといったことが小出しに語られていきます。

サバイバル要素は前述のようにそこまで重視されていないです。船を直したり、素潜りで魚を取ったりといった程度。「船に穴が開いて沈みそうだ!」とかそういういわかりやすい危機的状況は別になく、日にちが経つにつれて、だんだんと疲弊していくだけ。僕は事前に情報を入れずに観たので、普通にサバイバルスリラーかと思っていたら全然違ってびっくりした。

だから、恋愛シーンが回想として挟み込まれるようになって、少し戸惑ってしまいました。これは何の映画なんだ?と。そして、完全なる恋愛映画だと気づき、「あーそっちか…」と少しがっかりしました。まぁ、これは僕の事前にどういう映画なのか調べないスタイルのせいであり、この映画は何も悪くありませんが。

ただ、終わってみればそこそこよかったんじゃないかなという気もしてくる。なんせ、実話という重みがあります。出会って恋をしていなければ(ヨットに乗ることもなく)遭難しなかったけど、出会ったことはかけがえのないものであるというジレンマ・切なさもグッときます。タミーを演じたシャイリーン・ウッドリーさんの演技も素晴らしいし、なによりこのひと映画映えして引き込まれる魅力がありますね。どこかで見たことあると思ったら、「ブリザード 凍える秘密」に出ていた人だ!

あと、スペクタクルな見せ場も意外にも迫力があってよかった。とくに、タンカーが迫ってくるところと、嵐によって船が壊れる場面ですね。

総評

サバイバルスリラーというよりは恋愛映画。普段、好んでみるタイプの映画ではないけど、たまにはこういうのもいいかもしれません。ただ、熱を込めて感想記事をかけるほどの何かがあったというわけでもなく。個人的にはシャイリーン・ウッドリーさん出演作で言うとさっきも挙げた「ブリザード 凍える秘密」のほうが断然いい。全く違うタイプの映画ですが笑

ということで、評価は7/10としました。

参考サイト:IMDB/フィルマークス

※「ブリザード凍える秘密」はアマゾンプライム会員なら無料で観ることができます。

コメント