「サタニック・ビースト 禁断の黒魔術」は2018年のブラジル製ホラー映画。後半から連発されるゴア描写が見どころとなっていてそのあたりを中心に本作の魅力をご紹介していきます。ネタバレを含むのでご注意ください。
作品情報
監督:ロドリゴ・アラガォン
キャスト:
キャロル・アラガォン
ジャクソン・アンヌーン
フランシスコ・ギャスパー
マルクス・コンカ
原題:A Mata Negra
製作年:2018年
製作国:ブラジル
上映時間:99分
参考サイト:映画.com
あらすじ
幼少期にとある事情で山奥に住む老人のもとに引き取られた少女クララ。美しく成長した彼女はある日、森の奥深くで瀕死の男に出くわす。「今夜地獄へ落ちる自分を救ってほしい」という男に古びた本を手渡された彼女は一旦は断るも、代わりに男の持つ黄金をすべて渡すと言われ承諾、彼の亡骸を埋め古書に書かれた呪文を唱え始める。すると森には恐ろしい現象が起きる。その古書は、封印された黒魔術の書だった。黄金を得た彼女は恋人と旅に出ようとするが、強盗に襲われ恋人は死亡。黒魔術の力に魅了され始めていたクララは、処女の血を差し出せばなんでも望みを叶えてくれる悪魔を呼び出す禁断の術を使おうと幼女を襲うも失敗、悪魔の化身と疑われ、村を訪れていた宣教師に扇動された村人たちから追われる身となる…。(CURIOUSCOPEより)
ストーリー紹介
登場人物
クララ:幼少期にある老人に拾われ一緒に暮らすことになった女性。ある男性から本を預かったことで騒動に巻き込まれていく。
クララの恋人:クララの恋人の男性。クララと村を出ていくことになるが…。
フランシスコ:キリスト教の伝道師。クララが悪魔を召喚しているという話を聞きつけ、信者たちに捕らえさせようとする。
森の中に住むクララ
クララは自分を拾ってくれた老人の男性を父と慕い森の中の家で暮らしていました。いつもはその男性が市場に行き商売をしていましたが近頃体の調子が悪く代わりにクララ行くことになりました。
クララはある男性と出会う
市場からの帰り道でクララは瀕死の男性と出会います。その男性は突然「私は死後、地獄に行く」といいます。そしてクララに祈りの言葉が書かれた本を渡し「金貨をやるから私の魂を救うため祈りの言葉を一晩中唱えてほしい」と頼みました。そのあと、バタッと倒れ息絶えてしまいました。
祈りの言葉を唱え続ける
クララは男性の言う通り渡された本に書かれた言葉を唱えはじめました。すると人間の姿をした「何か」がクララの周りに集まってきます。しばらくして、クララのもとに父がやってきました。父はその「何か」に襲われ亡くなってしまいます。クララは「何か」が近寄ってこないように言葉を唱え続け、朝を迎えます。
クララは村を出て行こうとするが
父を亡くしたクララは恋人を誘い村を出ていくことに。歩いて駅を目指していたところ、2人組の強盗がやってきて金貨を奪おうとします。恋人が撃たれて死んでしまいます。そして、強盗は金貨をもって逃げていきます。クララは恋人を生き返らせるべく村に戻り、ひとりの少女を捕らえました。そして、以前男性から渡された本を調べ悪魔を召喚する儀式を行います。しかし、途中で怖気づいてしまい少女を逃がします。代わりに父から教わった「肉を永久的に保存する薬」を作り恋人に塗り土に埋めます。そこへ少女の話を聞いた伝道師フランシスコが多くの村人を連れクララのもとにやってきました。フランシスコは「悪魔の召喚者を捕らえよ」と村人をけしかけます。クララはなんとか追手から逃げきることができました。
フランシスコに捕まってしまう
一度は追手から逃げることに成功したクララでしたが、フランシスコに見つかり捕らえられてしまいます。フランシスコの目的はクララの持つ本でした。彼曰く、その本「シプリアーノの失われた書」と処女であるクララがあれば何でも願いが叶うと言います。彼の願いはこの国の大統領になること。自分に投票しない者は苦しみを味わわせるとまで言ってのけます。フランシスコがクララの首にナイフを突き立てようとした次の瞬間、悪魔の見えない力によってフランシスコは引き倒されてしまいます。その隙にクララは起き上がりナイフをフランシスコの首に突き刺し殺します。
恋人を生き返らせるが…
クララはある家で死亡していた妊婦の腹から取り出した赤ん坊を生贄とし、恋人を生き返らせるための儀式を行います。恋人は無事蘇生しましたが、突然クララに襲い掛かってきます。そこで金貨を奪った強盗と恋人がグルであったことをクララは悟りました。
悪魔を召喚する
クララは本に書かれたとおり、自分の血を捧げ悪魔ネファストスを召喚しました。恋人を倒すようクララが頼むと悪魔は恋人の体を引き裂き殺してしまいます。悪魔はそのままどこかへ去っていきました。
謎の集団に捕まるクララ
気絶していたクララが目を覚ますとそこは城のような場所でした。そしてクララの周りには多くの男たちが集まっていました。男たちの話を聞くと悪魔を追い払う計画しており、それにはクララが必要だといいます。彼らは悪魔がもうすぐやってくるため移動を始めました。
感想
ゴア描写は必見
クララという女性が恋人を生き返らせるためある本を使い儀式を行っていると、それを聞きつけた伝道師に悪魔崇拝者だと認定され追われる身になるというお話。正直前半部分は展開が遅く大した出来事もないため退屈に感じてしまいました。(ただ、卵を割るとにわとりの胎児が出てくるところはショッキングでよかったですが)一方、後半から怒涛のゴア描写ラッシュが続きかなり楽しくなっていきます。オノのようなものが人間の胴体に深く突き刺さる、銃で撃たれ頭が吹き飛ぶ、悪魔によって体が引き裂かれる、禿げ上がったグロテスクなにわとりに襲われる、など・・・。嫌悪感が強くならないようあえてのチープさのある作りにしていると思われますが、これが一昔前の映画を観ているようで非常にワクワクしてテンションが上がります。前半のゆるさとはうって変わって後半はかなりショッキングで面白い作品です。
フレッシュな映画
完全にジャングルの中で展開され黒魔術や悪魔も登場し、、、というホラー映画をいままでみたことがなくとても新鮮な気持ちで観ることができました。森の中に敷かれた線路を歩く場面は特によかったです。たまにはこういう感じのホラーを観るのもいいものですね。
続編があるっぽい?
ラストは儀式によって悪魔が現世に解き放たれ、それに立ち向かおうと準備を始める悪魔ハンター的な男たちの姿が描かれたところでエンディングとなります。かなりとってつけた感のあるシーンですが、この終わりからしてもしかしたら人間VS悪魔の次回作が用意されていたりするのでしょうか。個人的にまたあの感じのゴア描写が見えるなら大歓迎という感じです。
総評
前半は退屈なもののゴア描写が連発される後半は楽しく観ることができました。評価は7/10としました。
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