「怨霊の棲む家(A DEMON WITHIN)」映画感想(ネタバレ)引っ越してきた先がいわくつきの家で・・・

今回は2020年9月9日にリリースされた「怨霊の棲む家」を鑑賞しました。

ホラー映画としての怖さはほぼ無く、物足りない出来です。

ただ、人間ドラマの骨格はしっかりしているので、かろうじて観られなくもないという感じでした。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

夫と離婚して新たな生活を始めるために田舎街に引っ越してきたシングルマザーのジュリアとその娘シャーロット。古風な趣のある古い家を気に入った2人だったが、そこには古くから家に棲みつく悪霊がいた…。

スタッフ・作品情報

監督
アユ・バンカー
ジャスティン・ラルー

原題:A DEMON WITHIN

製作年:2017年

製作国:アメリカ

上映時間:91分

キャスト

シャーリーン・アモイア
クリント・ハンメル
パトリシア・アシュリー
マイケル・エーラーズ
コール・クロフォード

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中3.3点(648件の評価)。かなりの低評価になっています。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

主人公は、田舎町の医者・ジェレミー。

ジェレミーの住む町に、ジュリア、シャーロットの母娘が引っ越してきます。

ジュリアはジェレミーと会うなり一目惚れし、ふたりは一緒にデートをする仲になっていきます。

ある日、ジュリアがジェレミーと食事にでかけ、シャーロットが家にひとりでいたところ、家がガタガタと揺れはじめます。

家の中に異常がないか見て回っていたシャーロット。彼女が、天井裏をのぞいたところ何者かの手が伸びてきて、天井裏に引き上げられます。

それからというもの、シャーロットは人が変わったように変貌し、ジュリアに対しても口汚く罵ったりするようになります。

シャーロットの異変に気づいたドナルド神父が、ジュリアたちの家にやってきます。そして、ジュリアにジェレミーの家族に起きた悲劇を話します。

ジェレミーやその妻・オリビア、娘のマディーは、ジュリアたちがいま住む家に昔住んでいたことがあります。ある日、娘・マディーの様子がおかしくなります。ジェレミーはそれを何らかの病気だと考え、治療を試みます。それでも、マディーの容態は一向に良くならず、やがて亡くなってしまいます。マディーの母・オリビアは、マディーが悪魔にとりつかれており、亡くなった後は地獄に連れて行かれたと考えました。そこで、地獄にいるはずのマディーと会うために、オリビアは自殺してしまいます。

ドナルド神父はシャーロットもマディーについたのと同じ悪魔に取りつかれていると考え、今すぐ家を出ていくよう、ジュリアに忠告します。しかし、ジュリアはそれを聞き入れませんでした。

そこで、ドナルド神父はジェレミーに変わりに説得するよう頼みこみます。ジェレミーは自分の家族を襲った悲劇を思い出すのが嫌なのか、神父の頼みを聞かず、追い返してしまいます。

その後、診察のためジェレミーはシャーロットに会います。そのとき、シャーロットは突然「私は蝶に目がないの」と言います。ここで、ジェレミーはマディーに取りついた悪魔が蝶が好きだったことを思い出します。シャーロットに悪魔が取りついていると確信したジェレミーは、ドナルド神父のもとに向かいました。


ここから重要なネタバレあり


ジェレミーとドナルド神父は、悪魔払いに必要な道具を持ち、シャーロットのいる家にやってきました。

そして、なんとか悪魔払いによってシャーロットの体から悪魔を出て行かせることに成功します。

すると、そこにジェレミーの娘・マディーの霊が現れます。死んだ後もマディーの魂はこの家に縛られていたのでした。

ジェレミーは、マディーが生前気に入っていたぬいぐるみを燃やし、その魂を開放してやります。

これで一件落着かと思われましたが、今度はジェレミーの妻・オリビアの霊が現れ、ジェレミーに取りつきます。オリビアを倒すためには、今いる家を描いた絵画を破壊しなければなりません。ジュリアが液体薬品を絵画にかけると霊はジェレミーから飛び出し消滅しました。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

いわくつきの家に引っ越してきた10代の少女・シャーロットが悪魔に取りつかれる話ですが、そこまで怖いシーンはなく、ホラー映画としては物足りないです。

面白いところも一応ある

少ないながらも怖かったシーンはあったので、その部分と他の良かった要素の紹介をしていきます。まず、怖かったのは、悪魔に取りつかれたシャーロットに、母親が子供を預ける一連のシーンですね。預けていた息子を迎えに来た母親が襲われるシーンなんかはなかなか怖くてよかった。電気のついてない部屋にシャーロットが佇んでいるカットもゾッとする恐怖感がありました。シャーロット役の俳優の目が大きく、それがよく効いています。


ここから重要なネタバレあり


その他の良かった部分としては、ストーリーの骨格がしっかりとしている点。過去の悲劇によって殻に閉じこもって生きてきた主人公が、同じ悲劇に直面した母娘のためにふたたび立ち上がる…。型通りのよくある話といえばそのとおりですが、何度も使われてきた型だけに安定感があり、そこそこ惹きつけられてしまいます。ストーリーで言えば、殻に閉じこもる主人公と、それを思いやる神父の関係も良かったですね。彼らが終盤で悪魔払いをすることに決めて、その準備をするシーンは中々テンションが上りました。悪魔払い映画があまり好きではない僕ですが、こういう準備シーンこそが悪魔払い映画の魅力の一つかなと気づいたりもしました。

よくわからなかったところ

「ここどういう意味だろう?」と疑問に感じた部分もありました。そういう分かりづらいと感じた箇所を僕なりの解釈で載せておきます。例えば、終盤に現れたジェレミーの妻・オリビア、娘・マディーの存在。あれは、オリビア、マディーの霊なのか、元はシャーロットに取りついていた悪魔がオリビアやマディーに姿を変えたのか?マディーの霊だけがでてきた段階では、攻撃性がないのでマディーの霊であるとわかります。ただ、その後、人間に危害を加えようとするオリビアがでてきたことで、よくわからなくなります。あれ?シャーロットに取りついていた悪魔が今こうしてオリビアの姿ででてきているのか?ということは先程のマディーも悪魔だったのか?悪魔、そして元は人間だったモノの霊が短時間で立て続けに登場するので、ややこしく感じました。あそこで出てきたマディーは普通にその魂が家にとらわれていて、ということだと思いますが、オリビアの方は悪魔という解釈でいいのでしょうか?

あと、終盤でもう一点分かりづらいのは、オリビアを消滅させるために絵画を破壊するところです。ここは説明が大きく省かれているので、なぜ破壊したらオリビアが消えるのか分かりづらいです。おそらく、あの絵はオリビアが描いたもので、彼女が生前大事にしていたその絵を破壊することで、魂を開放したということでしょう。(マディーの場合はぬいぐるみを燃やすことで魂を開放した)

総評

ホラー映画としての怖さはほぼ無く、かなり物足りない出来になっています。どちらかと言うと主人公にとっての辛い過去を精算する人間ドラマとしてみたほうがいいかも知れません。この人間ドラマや、悪魔払いの準備など少ないながらも楽しめたシーンはありました。もう少し、恐怖シーンを増やしてくれたらそこそこの出来の映画になったとは思うんですが。

そういえば、ジェレミーがジュリアの猛アプローチをことごとく交わす病院のシーンは結構笑えましたね。

ということで、評価は6/10としました。

参考サイト:ゲオ宅配レンタル/IMDB

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