「海底47m」映画感想(ネタバレ)ケージダイビング中に起きた悲劇


今回は 2017年11月22日にリリースされた「海底47m」を鑑賞しました。

ある姉妹がケージダイビング中に、ケージが海底に落下!サメがうろつくなか、海上に戻ろうと奮闘するモンスターパニックホラー映画。

非常に丁寧に作られたサメ映画で大興奮してしまいました。

さて、本記事の前半は、あらすじ・スタッフ・キャストの紹介をします。そして、後半の「ストーリー紹介」「感想」へと続きます。

「ストーリー紹介」「感想」コーナーでは、ネタバレなし・ありで分けています。ネタバレを避けたい方はネタバレなしの部分を見ることをおすすめします。

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あらすじ

メキシコで休暇を過ごす姉妹。ケイト(クレア・ホルト)はホオジロザメをひと目見ようと、“シャークケージダイビング”への参加を計画する。一方のリサ(マンディ・ムーア)は乗り気ではなかったが、ケイトに説得されて二人は沖へ出る。保護用の檻に入り、海の中を堪能しているのも束の間、水上の船とをつなぐケーブルに故障が発生し、二人は檻ごと水深47メートルの海底へ落下してしまう―。

スタッフ・作品情報

監督:ヨハネス・ロバーツ

原題:47 Meters Down

製作年:2017年

製作国:アメリカ

上映時間:90分

キャスト

マンディ・ムーア
クレア・ホルト
マシュー・モディーン
サンティアゴ・セグーラ
ヤニ・ゲルマン

映画サイトでの評価

海外の映画サイト「IMDB」での評価は10点中5.6点(48163件の評価)。

国内大手レビューサイト「フィルマークス」では5点中3.2点(3534件の評価)。

ストーリー紹介

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

リサとケイトの姉妹は、メキシコ旅行にやってきます。宿でリサが恋人と破局したことを知ったケイトは、つらい気持ちを忘れさせようとリサを連れてクラブに行きます。

そこで、ある男性たちと知り合い、リサ達はサメを間近で見ることができるケージダイビングに誘われます。リサは、乗り気ではありませんでしたが、ケイトの説得により、ふたりで一緒に楽しむことになります。

次の日。ケージダイビングの前に、まず船から魚をまき、サメをおびき寄せました。そして、リサとケイトが入ったケージが海に沈められます。ふたりの目の前にサメがやってきて、写真を撮ったりして楽しんでいましたが、ケージを吊っていたクレーンが壊れ、リサ達はケージごと海底まで落ちてしまいました。

リサ達は、船にいるスタッフたちと無線で連絡を取りますが、救助の準備に手間取っているようでした。そこで、自力でケージから脱出し、船を目指すことになります。何度も船に戻ろうとチャレンジしますがサメに襲われそうになり、うまくいきません。


ここから重要なネタバレあり


そうこうしているうちに、ケージの外でケイトがサメに食われて死亡してしまいます。

リサは、船にいたスタッフが呼んでいた沿岸警備隊によって救助されます。

ここでエンディング。

感想

※まずは重要なネタバレなしで行きます。

これはなかなか面白い!

サメに襲われる恐怖があるのはもちろん「海、怖い」と思える映画です。

事故が起こる前から不吉な描写を積み重ね、観客を引き込む丁寧な演出も素晴らしい。

(個人的に好きな)ワンシチュエーションサバイバル映画としての魅力もあります。

というわけで今回はこのあたりのポイントを語っていきます。

サメが怖い、海も怖い

サメがちゃんと怖いサメ映画。救助してもらおうとケージから外に出る場面が多いのですが、一寸先は闇な海の中という状況なので、周りが全然見えずいつサメが襲ってきてもおかしくない。そして実際にいいタイミングで襲ってきます。

船と連絡がつく位置まで泳いで上昇するためにケージから抜けるというシーンがあります。「酸素マスクとボンベを一度脱ぐ→ケージから外に出る→再び酸素マスクとボンベを装着する」という、まさにいつサメに襲われてもおかしくない状況で、観ていてずっとビクビクしてしまいました。海の中の日が当たらない環境のおかげもあるのでしょうが、サメのCGの出来が異常に良くて本物にしか見えません。そのおかげで、心底サメって怖い生き物だなと思ってしまいました。

サメが怖いのは前述のとおりですが、海自体のこわさも感じました。それは、先まで見通せない環境だからです。なかでも、主人公姉妹のいる海の底からさらにガクッと海底が下がった地形があってそこを泳ぐシーンはぞっとしますね。ぬぼぉーとした暗さが不気味で、いったん迷ったらもう戻れそうにない感じが本当に怖い。

“事故”前から不安をあおる効果

このようにケージ落下以降が怖いのはもちろん、この事故が起こる前にも観客を不安な気持ちにさせる描写が続き、それが事故が起こってからも尾を引く作りになっています。

まずは、海外という見知らぬ土地で、そこで出会った素性の知れない人々と遊ぶことそれ自体が若干何か起こりそうな予感がします。ほかにも、船長のテイラーという人物がリサ達との会話で変な間をあけるんですよ。ここも「ん?なんだこいつ」という違和感があります。あとは、「撒き餌って禁止かと思ってた」という発言でその場の空気が若干ぴりつくとか、ケージダイブをするための船とか設備がボロいという直接的な不穏な描写まで…。

こういう描写の積み重ねが事故が起きたあとに活きてきます。リサ達は海底に沈みますが船上のスタッフは無事なわけですから彼らがすぐに助けてくれるだろうと普通は思います。しかし、上記のような描写のおかげで、彼らに対する不信感があるため「どうせ当てにならねぇな」と自然と思えるし、実際に助けに来ないのも(悪い意味で)納得ができる。もっと言うと、事故が起こってから彼らスタッフはほぼ声だけの登場であり、そこが若干の不気味さも感じさせます。もしかしたら事故じゃなくて故意にやったんじゃないか?とか、途中で登場するスタッフの姿や声は幻覚・幻聴なんじゃないか?とかいろいろと深堀りする余地も残してあります。

少し話が戻りますが、事故前の不安な描写で付け加えると、リサがケージダイブに及び腰であるという点も見逃せません。これは観客にケージダイブというものの恐怖を身近に感じさせる効果があります。観客としてみている分には、ケージダイブなんて大したことないと思いがちですが、実際に自分が体験するとなったら彼女のような反応をするひとも多いんじゃないでしょうか。僕はおそらくリサのようにムリムリ!と拒絶してしまうタイプです。リサの反応のおかげで、実際に自分がケージダイブをしている姿を思い浮かべながら映画を観てしまいました。この描写があるのとないので、そのあとの展開への没入度が違ってきます。

ワンシチュエーションサバイバルの面白さ

僕が最近ハマっている映画ジャンルが「ワンシチュエーションサバイバル」です。映画内の舞台を一か所に限定し、そこでサバイバルする映画のことで、まさにこの映画が当てはまります。このタイプの映画は生き延びようと何かを試し、失敗するというのを何度も繰り返すだけなのでテンションが高いまま維持され、非常に好みです。本作も、ケージから出て船に上がるためにいろいろと試して失敗するということがひたすら繰り返されるのでテンション爆上げのまま鑑賞ができます。もっと言うと本作は「助かったと思ったらダメでした!」というぬか喜びをわかりやすく何度もやってくれるのでさらに良い。ワンシチュエーションサバイバルが好きな方にはかなりオススメできます。


ここから重要なネタバレあり


アレも幻覚なのか?

リサがケイトともに船に上がったら実はそれはリサの観ていた幻覚だったという展開があります。そのあと現実に戻りリサが沿岸警備隊に救助されることになるわけですが、このオチ自体も幻覚なんじゃないかという演出(荘厳な音楽やスローモーション)になっていてスッキリと鑑賞を終わらせてくれないのもなかなかニクいあたりですね。

総評

サメが怖いというのはもちろん、海の怖さも感じる。しかも、事故が起こる前からすでに不安な気持ちにさせる、用意周到で丁寧な映画という印象。ワンシチュエーションサバイバル映画としても一級品。若干サメの出番少ないかという気がしてそこが残念なポイント。

ということで、評価は9/10としました。

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