映画「犬鳴村 恐怖回避ばーじょん」を観てみた

みなさん、「犬鳴村 恐怖回避ばーじょん」をご存知でしょうか?清水崇監督の「犬鳴村」という映画の怖いシーンにポップなエフェクトを追加し、ホラー映画が苦手な人でも楽しめるようにした作品です。

僕はすでに元の「犬鳴村」を鑑賞済みですが、「ホラー映画の怖いシーンを怖くなくした作品」がどんなものか興味があったので本作も観てみることにしました。

この記事では、本作がどんな映画なのか、本作を観た僕の感想を述べていこうと思います。

どんな映画?

僕は本作をDVDで鑑賞しましたが、冒頭の説明を見てこのバージョンが劇場公開向けに作られていたことを知りました。冒頭では、イラストの犬が登場し、本バージョンが作られた理由が説明されます。怖い映画を怖くなくして、怖いのが苦手な人にも観てほしい、との思いがあった、と。しかもこの映画、応援上映形式をとっており、犬のイラストがでたら思い思いに声を上げて応援してくれとのこと。

そしていよいよ本編へ。映画の尺やストーリーなどの基本はオリジナルの「犬鳴村」と同じですが、本バージョンでは怖いシーンで以下のような怖くない工夫がされています。

・画面全体にキラキラしたエフェクトがかかる。
・急に音がなったり、霊が襲ってくるような「びっくりする演出」がやってくる数秒前にカウントダウンが入る。
・登場人物や霊の周りに吹き出しをつけて、その場にそぐわないことを「言わせる」。
・テレビのホラー番組的なテロップがつく。
・可愛らしい犬のイラストがでてくる。
・ポップなBGMやSEが流れる。

などなど…。

なかでも、個人的に笑えたシーンがいくつかあります。女優の奥菜恵がでてくるシーンで、「あれ、呪怨にでてなかった?」ってテロップが出るところとか良かったですね。これは清水崇監督つながりですね。あと、序盤で犬鳴村の呪いからか女性が鉄塔から飛び降りるシーンがありますが、それを紐なしのバンジージャンプだと例えていたり。ここは、そのポップさが余計に不謹慎さを増していて、元のバージョンとまた違った恐さがある笑。ほかにも、幽霊がボーッと立っている場面を制作スタッフが画面に見切れてることにしたり。全く期待してなかったことではありますが、全体的にユーモアのセンスがいいなと思いました。

どんな人におすすめ?

本バージョンの存在を知ったときは「誰に向けて作られたんだ、これ?」と思いましたが、実際に観てみると、「あぁ、こういう人向けなんだな」ということに気づきました。まず、「恐いのは苦手だけど観てみたい人」。犬鳴村ってなかなかヒットして話題になっていたので、観てみたくなったけど怖いのは苦手だしなぁ…という方も多くいたことでしょう。そういう方にとっては、恐さを軽減した本バージョンはぴったりではないでしょうか。「恐さを軽減した」というのもポイントで、恐いシーンにあらゆる加工を施し恐怖度は下がっているけど、鉄塔から落ちてグロい状態の人体とか普通に映るわけです。そういう意味では、恐怖感をちょっとは味わいたいという人の欲求も満たしてくれるバランスになっていると思いました。そして、「恐さは別にいらないけどストーリーや犬鳴村という題材そのものが気になる人」にもおすすめできます。怖いシーンであらゆる加工が入る点意外は、上映時間や内容は元の犬鳴村と同じです。だから、恐さはなくてもいいけどストーリーを把握したいという方が観るにはコチラのバージョンのほうがいいです。「犬鳴村(犬鳴峠)」といえば、ネットで話題の都市伝説でもあるので、ネットでよく聞く犬鳴村(犬鳴峠)ってどんなんだろう?と軽い気持ちで知りたい方に本バージョンがいいかも知れません。あと、「元の犬鳴村を鑑賞済みで、単なる興味本位で観たい人」。まさに僕のようなタイプ。この映画を観ていろんなことに気づいた点では観てよかったなと思いました。「恐くなくしたホラー映画を観たい」という需要が世の中にはあることを知ったし、実際に観てみると元の映画とは別の面白さがあって「あぁこれはこれでアリだな」とも思った。すでに、「犬鳴村」を観た人もこのバージョンを観ると新たな発見があるかも知れません。

まとめ

以上で「犬鳴村 恐怖回避ばーじょん」の紹介を終わります。たまには、こういう変わり種の鑑賞もいいものですね。友だちとワイワイみるにはコチラのバージョンもアリかも知れません。みなさんも一度観てみてはいかがでしょうか?

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