「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」映画感想(ネタバレ)かつて住んでいた家に留まり続ける幽霊の話

A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー(字幕版)
A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー(字幕版)

「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」は2018年のアメリカ製ドラマ映画。

結末までのネタバレを含むのでご注意ください。

作品情報

監督:デヴィッド・ロウリー

キャスト
ケイシー・アフレック
ルーニー・マーラ

原題:A Ghost Story

製作年:2017年

製作国:アメリカ

上映時間:92分

感想

オススメのとある幽霊のお話。

小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていた。しかしある日、夫のCが交通事故で突然の死を迎える。

※重要なネタバレなしでいきます。

ワンカットがやたらと長い場面があったりして正直かったるいなぁとはじめは思いましたが、みればみるほど切なさがしみてくる感じの映画でした。

不慮の事故で死亡した“C”。彼は幽霊になり、かつて暮らしていた家に戻ります。そこで一人残された妻“M”の生活を見守ることに。途方に暮れる“M”でしたが“C”にはなすすべがありません。やがて、“M”はその家を引っ越して行ってしまいます。そこには新たな住人がやってきますが、それが気に入らなかった“C”はいわゆるポルターガイスト現象を起こし家から追い出してしまいます。

いつもは“呪われた家”系ホラー映画を観て「こわーい(キャッキャッ)」と楽しんでいますが、この作品の場合はその幽霊側の視点に立って、なぜ幽霊がその家にとりついているのかを描いています。この映画を観た後だと、ほかのホラー映画に出てくる幽霊たちの気持ちに思いを馳せる癖がつくかもしれませんw

個人的にグッと来たのは幽霊となった“C”が自宅でそれぞれの時代の住人たちの生活を見ている場面。そこに住む人間の生活が派手であればあるほど“C”の孤独感が増していく感じがしてものすごくいたたまれない気持ちになります。これは非常に個人的な好みですが、時代がものすごい速さで移り変わっていき、それを主人公がこっそりとみているという描写が好きです。それはおそらく心地の良い孤独感を味わうことができるからだと思います。同じような心地よい孤独感描写がある作品でいうとH.G.ウェルズ原作の映画「タイム・マシン(2002年版)」があります。タイムマシンで未来に向かう主人公がかなりの速度で時代が進んでいくのを見ているという描写が本作と同じく心地よい孤独感がありかなり好きです。この「タイムマシン」は作品全体の評価としては「うーん・・・」という感じですが、この孤独感のおかげでトップクラスに好きな作品です。

本作「アゴーストストーリー」で特徴的なのは時代経過を表すための演出・編集です。“C”の死後、“M”の日常生活をものすごく印象的な編集で見せてくれます。そして、幽霊になった“C”がある家族の死を目撃する場面は大胆なジャンプカットでギョッとさせられます。ここの場面は、本作の中でも一番好きな場面でした。

総評

切ない幽霊のお話でなかなか好みの映画でした。ワンカットが長いところがありかったるいなぁという場面もありましたが、そこは何とか我慢して観てよかったです。

というわけで評価は8/10としました。

ストーリー紹介

郊外の一軒家に住む夫婦がいました。

ある日、夫の“C”が交通事故で死亡してしまいます。

その後、“C”はシーツを被った幽霊となり、安置されていた病院から自宅に帰り“M”の生活を見守ることに決めます。

夫を亡くした“M”の生活は荒れ果てていました。やがて、“M”は家の柱の隙間に何かが書かれたメモをいれ、引っ越していってしまいます。

柱を削り“M”の残したメモを取り出そうとする“C”でしたが、途方もない時間がかかってしまい、メモを手に入れる前にその家が取り壊されてしまうことになります。

どれほど時間がたったか、自宅があったその場所にビルが建つことになります。さらに、その周りにも次々とビルが林立し、“M”が住んでいたころとは風景が全く変わってしまいます。

そんななか、“C”はビルから飛び降りてしまいます。気が付くと、“C”は荒野の中にいました。どうやら彼の自宅が建つ前の場所にタイムスリップしたようです。

それから、月日は流れ・・・。そこに彼の自宅が建ち、“C”と“M”が住み始めます。

幽霊の“C”は、生きていたころの自分と“M”の生活をひっそりと見守ります。

やがて、生きていた自分が事故で死に、しばらくして“M”もメモを柱に隠しその家を出て行ってしまいます。

“C”はメモを手に取り中身を確認しました。すると、彼はシーツだけを残し突然消えてしまいます。

おわり

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